【ESGコンサルタント新卒入社するには⁉︎】ESGコンサルタントとは!?難易度・年収・面接対策は?
ESG・SDGsとは?
ESG(Environmental, Social, and Governance)とSDGs(Sustainable Development Goals)は、持続可能なビジネス実践や社会への貢献に焦点を当てた概念であり、企業や組織が持続可能な発展を追求するための枠組みや目標を示します。
ESG(Environmental, Social, and Governance):
- Environmental(環境): 環境に関連する要因を指し、企業や組織が環境への影響をどのように管理し、削減するかを評価します。具体的なテーマには、二酸化炭素排出削減、エネルギー効率の向上、廃棄物削減、環境保護などが含まれます。
- Social(社会): 社会的な要因に焦点を当て、企業が社会的な側面で責任を果たす方法を評価します。社会的なテーマには、従業員の幸福、多様性と包摂、労働権の尊重、コミュニティへの貢献などが含まれます。
- Governance(ガバナンス): 企業の統治構造や倫理的な実践に焦点を当て、適切な経営体制、透明性、コーポレートガバナンスの実践、不正行為の防止などを評価します。
SDGs(Sustainable Development Goals)
SDGsは、国際連合が採択した持続可能な開発目標で、2030年までに世界をより持続可能な方向に導くための17の具体的な目標から成り立っています。
これらの目標は、貧困削減、教育、ジェンダー平等、クリーンエネルギー、気候変動対策など、幅広い社会的、経済的、環境的な課題に対処することを目指しています。企業や組織は、SDGsをビジネス戦略に組み込み、これらの目標に貢献する取り組みを推進することにより、社会的責任を果たす一環としてSDGsへの貢献を実現しようとします。
ESGとSDGsは、企業や組織にとって、持続可能なビジネス実践の指針となり、社会への影響力を高める手段として重要です。
持続可能性を重視し、環境と社会に配慮しながら経済的な成長を追求するために、これらの概念を活用する企業や組織が増加しています。
ESGコンサルタントとは
ESGコンサルタントは主に企業法人をクライアントとして、ESG投資に関する戦略の提案および運用を請け負う職種です。
ESGの概念は環境問題への取り組みが進んでいる欧米諸国において広く認知されている一方、日本国内での周知はまだ十分ではありません。
企業にとってESGは投資を募るための有効なアプローチとも言えるため、ESGコンサルタントは実質的に経営戦略コンサルタントとしての役割も担っています。
ESGコンサルタントに求められる実務はクライアントによって異なります。
ESGコンサルタント:年収
ESGコンサルタントは職種としての歴史が浅く、日本での認知度もまだ十分とは言えません。そのため年収に関する正確な情報を算出するだけの公的データが揃っていないのが実情です。
コンサルタント系の職種や外資系企業を取り扱う求人情報を確認すると年収は約600万~1000万円と企業によって開きがあります。中には年収1000万円以上の求人もありますが、求められる経験スキルが高いといえます。
とはいえ、転職市場に「経験者」が少ないため生涯年収を大幅に上げることが可能です。
コンサルティングファームに就職することが一般的なキャリアですので、500万円前後がスタートラインになります。
「ESG・SDGs」具体的な仕事・どんな企業でニーズがある?
ESGおよびSDGsに関連する仕事は、持続可能なビジネス実践と社会的責任を重視する企業や組織で高い需要があります。
ESG/SDGsコンサルタント
- 企業や組織に対してESG/SDGsの戦略策定、実装、報告をサポートするコンサルタント。サステナビリティの専門知識を持つことが重要です。
- プライベートセクターのコンサルティングファーム、ESG専門のコンサルタント会社での需要が高まっています。
ESGコンサルタントはクライアントからの要望を受けてESGおよびサスティナビリティに関連した戦略・方針の策定支援を行います。
新規案件の企画立案だけではなく、企業が進行中のESG・サスティナビリティ関連既存プロジェクトについてマネジメントするケースも少なくありません。
企業では外部に向けて「総合報告書」を作成する事があります。総合報告書には財務情報と非財務情報がまとめられており、投資家が企業の社会的責任や立場を判断するために用いる材料の1つです。
ESGコンサルタントはこうした外部向け資料の内容策定および作成を担います。
サステナビリティマネージャー
- 企業内での持続可能なビジネス実践の推進および監督を担当する役職。環境、社会、ガバナンスに関連するリスク管理と戦略策定が求められます。
- 多国籍企業、大手銀行、エネルギー会社、製造業などの大規模な組織でニーズがあります。
ESGデータアナリスト
- ESGデータの収集、解析、評価を行い、企業の持続可能性に関する報告を作成します。
- 投資銀行、資産運用会社、ESGデータプロバイダーなどの金融機関や情報サービス企業で求められます。
環境エンジニア:
- 環境に関する問題に取り組むエンジニア。廃棄物削減、エネルギー効率向上、再生可能エネルギーなどのプロジェクトを設計および管理します。
- エネルギー会社、環境コンサルティング会社、製造業、建設業などで需要があります。
社会的責任担当者
- 企業のCSR(Corporate Social Responsibility)プログラムの立案および実施を担当。社会貢献活動、慈善事業、社会的影響の評価を行います。
- 大手企業、非営利団体、財団、NGOで求められます。
ESGとSDGsに関連する仕事は、持続可能性に対する関心の高まりとともに増加しており、さまざまな業界で求人が出ています。求職者は関連するスキルと知識を磨き、自身のキャリアを持続可能な方向に進化させることができるでしょう。
ESGコンサルタント:未経験求人で求められる主なスキル経験
経営企画/事業企画/管理部門(IR部門/ESG関連部門含むなど)経験者でも難しい業務を扱うため、まずは「戦略系コンサルティングファーム」・「シンクタンク」を中心に就活することをおすすめします。
ESGコンサルタント:代表的なコンサルテーションファーム
近年、SDGsをはじめ、サステナビリティに関連する注目が高まっています。そのような背景から現在では多くのコンサルティングファームが、企業のサステナビリティへの対応について、ソリューションを提供するようになりました。
就活する場合はこういった企業を中心に選考に臨むことをおすすめします。
PwC Japanグループ:厳格な第三者保証業務
PwC Japanグループは、サステナビリティ戦略立案支援、CSV/SDGsビジネス構築支援、リスクマネジメント支援、経営管理支援、情報開示支援と、包括的なサステナブル経営コンサルティングサービスを提供しています。
同グループの特色は、グローバルなネットワークと監査法人としての業務経験を生かした、厳格な第三者保証業務です。
近年、企業のサステナビリティ報告書などが国際的に求められるレベルに達しているかどうかについて、第三者のチェックを経ることが重要視されています。
KPMGあずさサスティナビリティ株式会社:RBAへの対応支援
RBAは電子部品のサプライチェーンのサステナビリティ向上を目指す団体です。
KPMGあずさサスティナビリティ株式会社は、サステナビリティに関して、クライアント企業の現状分析から、計画立案、調査・モニタリング、報告書作成まで、幅広く支援を行うコンサルティングファームです。
同社も、国際保証業務基準ISAE3000に準拠して第三者保証業務を行っており、サステナビリティ報告書、温室効果ガス排出量、鉱物サプライチェーンにおけるデューディリジェンス、以上3分野について実施しています。
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社:リスクとチャンスを可視化
サステナビリティ課題を、企業にとっての「リスク」と「チャンス」であると捉える、デロイトトーマツコンサルティング合同会社は、独自の「サステナビリティ・センシング・フレームワーク」により、サステナビリティ課題に関して支援を行っています。
サステナビリティ課題をチャンスとも捉え、社会課題を解決しながら経済価値を創出していく「CSVイノベーション戦略」の策定支援も手掛けています。また同社も、国際保証業務基準ISAE3000に準拠して第三者保証業務を提供しており、CSR・環境報告書、温室効果ガス排出量・削減量、国連クリーン開発メカニズム有効化の3分野について実施しています。
EY Japan:持続的な調達支援
EY Japanは、サステナビリティ戦略の立案やステークホルダー対話など、幅広くサステナビリティコンサルティングサービスを提供しています。
統合報告書、サステナビリティ報告書、温室効果ガス排出量、炭素クレジット、グリーンボンドやソーシャル・インパクトボンド、そして鉱物サプライチェーンに関するデューディリジェンスなどが対象となっています。
より包括的なサステナブルサプライチェーンに取り組んでいます。
アクセンチュア株式会社:サーキュラー・エコノミーの実践支援
グローバルに事業を展開するアクセンチュア株式会社も、サステナビリティサービスを実施しています。同社の多様な経験と業界知識を生かし、サステナビリティ経営に必要な戦略や仕組み・技術の開発と導入の支援を通じて、企業のサステナビリティ目標の達成をサポートします。
「CO2排出量実質ゼロ」「デジタルテクノロジーの活用」「企業のトップマネジメントによる意思決定」「リーダーを含む人材育成」「組織作りによる継続的なサステナビリティの向上」などの戦略策定し、実施・運用まで行います。
社内にBPO・アウトソーシングサービスがあるため、「運用」まで一気通貫でサポートする特徴があります。
アビームコンサルティング株式会社:在中ビジネスへの支援
コンサルティングファームの中でも海外に強みがあります。例えば、中国でESG領域への社会的関心は高まっているため、その法制度化が急速に進んでいます。
社会経済・文化的背景が違えば、社会が企業に対して期待する活動にも違いが生じるため「中国社会におけるESG方針」と「日本本社のESG方針」を含め国際的ESGトレンドに、同時に対応していく必要があります。
アビームコンサルティング株式会社は、一般的なサステナブル経営支援サービスを実施する傍ら、こうした中国でのビジネスに特化したESGコンサルティングサービスを提供しています。
「ESG・SDGs」事業環境
事業環境は、ESG投資やSDGs推進、脱炭素化やプラスチック対策に向けた社会の様々な動きが追い風になっています。
サステナビリティ領域という急成長業界において、弊社を応援してくださるステークホルダーや経営陣のコネクションを活用し、大手企業のマネジメント層に対しダイナミックな提案ができます。
外部環境・競合動向も目まぐるしく変わる中で、顧客のニーズに対して価値提供を行い、ビジネスとして収益を上げながら地球環境に貢献することを両立しうることが、当社での仕事の特徴です。
象徴的な案件については、マスメディアの媒体に取り上げて頂くことも数多くあります。世の中のインフラである素材によって、社会的に大きなインパクトを自らの手で生み出す事ができ、あなたの手掛けた製品や素材が、ご家族やご友人の手に取っていただける事は醍醐味と言えるでしょう。
地球規模の挑戦に共感し、リクルート, DNP, 日本生命, マッキンゼー, Accenture , 電通 , 博報堂等、業界・業種を問わず様々な会社から優秀で想いを持った仲間が参画する分野の1つです。
ESG・SDGs分野の就職:求人の探し方は?
ESG・SDGs分野で就活をする場合は、コンサルティングファームを中心に就活する・SDGs関係の事業を展開する企業にエントリーを行うのが一般的です。
Wantedly・ワンキャリアなど複数の就活サイトの利用をおすすめします。
求人検索条件の設定:各求人サイトで、ESG・SDGs分野エリアの正社員求人を検索する際に、以下の条件を設定して絞り込みましょう。
・職種・業界
・勤務地(ESG・SDGs分野)
・給与水準
・経験年数
・フリーワードの検索
これらの条件を設定することで、希望に合った求人情報を見つけやすくなります。
フリーワードなど絞り込み過ぎると表示が少ない可能性があるため、優先順位が高い順番で検索することをオススメします。