就職と転職は「条件のチューニング作業」に他ならない
賃貸のお部屋探しをイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。たとえば人が引越しをしようと考えた時に、必ず譲ってもいい条件と譲れない条件とがあります。
「家賃」「場所」「日当たり」「間取り」など、人によって好みの優先順位が違います。「駅から多少遠くても、広めの部屋で」とか「会社から30分圏内のところに住みたい」といったように、転職もこれと同じような考え方です。
このお部屋探しの例と同じように、自分の実力が変わらないのに、就職先・転職先の条件だけが一方的に良くなるということはありません。給料が良い代わりに高成績が出なければ契約打ち切りの条件だったり、将来性が期待できる代わりに環境が整っていなかったりといったように、何かを優先させればその分、必ず何かがマイナスになります。
就職活動・転職活動とは、自分が「何をガマンできて」「何にガマンができないのか?」ということを把握した上で、極力、自分のストレスを軽減できる条件を探す必要があります。
転職の前に、自分の価値を上げておくことが大切
転職者によく見られる誤解の一つが「転職とは人生をリセットすること」だという思い込みです。そういう考え方で転職してしまうと、次の会社へ行っても失敗する確率が高くなります。自分の価値を上げたいと思うのであれば、自分の価値を上げない限りは難しいのが実情です。
「自分の価値を上げる」と言うと、「資格を取る」ということを思い浮かべがちですが、資格が必ずしも将来を保証するとは限りません。特にご注意いただきたいのが、今の仕事と無関係な資格を取ろうとすることです。それを取ったところで仕事に使う機会もなく、資格取得に費やした時間とお金がムダになってしまう可能性があります。資格は「仕事でどうしても必要な場合に、最短の時間で取る」ことをおすすめします。
それよりも、自分の価値を上げたければ、今の仕事で「社内初」「〇〇1位」といった体験することのほうがよほど効果的です。仕事で結果を出せれば、その実績を持って次へ行けば良いですし、失敗した場合でも、会社の歴史で最初の一人になるという経験は、転職する際の武器となりえます。
定期的に「自分を棚卸し」してみよう
転職する・しないにかかわらず、自分自身について知っておくのは大切なことです。あなたもこれを機に「自分の棚卸し」をしてみることをオススメします。
自分の棚卸しとは、
(1)自分は何が得意で、何が得意でないのか?
(2)自分がもっとも時間とお金を費やしてきたことは何か?
(3)どこに向かって行きたいのか?どうしても避けたい条件は?
といったことを見直してみることです。自分の目標に照準を絞るためには、自分のスキルや実績などの現在位置を確認することが必要不可欠となります。
自分の価値を上げられる最善の方法とは、「自分が楽に結果を出せることに注力する」ことです。参考にしていただければ幸いです。
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