【人事未経験での転職】採用・労務・企画・人材/組織開発に未経験から挑戦は可能!?面接対策・気になる年収・転職難易度
今回は、人事職に興味がある一方で実務経験がない方向けへの情報となっています。
未経験で人事に挑戦したいのであれば「法人営業」もしくは「人材業界の経験」が必須
未経験で人事に挑戦したいのであれば「法人営業」もしくは「人材業界の経験」が必須になります。(もしくは人事コンサルタント)
人材業界の中でも派遣業界以外の「新卒紹介・中途紹介・求人広告・コンサルティング」における法人営業経験は重宝されます。
法人営業の経験・人材業界での経験がない場合は、厳しい転職活動になりやすいため、経験を積む・もしくは自己分析をしつつ応募を増やすことをおすすめします。
人事労務等を希望する場合は、社労士等の資格があると有利になる傾向があります。
派遣事業では難しい理由
派遣事業で個人営業・法人営業を経験された方は内定確度が上がる傾向にあります。派遣ビジネスではインハウス人事で求められる経験との親和性が低いことが挙げられます。派遣→人材紹介→人事とキャリアップしていく方法が順当です。
未経験で人事に挑戦できる求人は非常に少ない
未経験で人事に挑戦できる求人は東京・大阪・福岡・名古屋・札幌といった主要都市でも非常に少ないため、求人サイトを併願する必要があります。
求人が少ない理由
求人が少ない理由は「応募が多く、すぐにクローズしてしまう」「経験者を優遇しやすい」ことが挙げられます。
人事職は営業職と比べると「採用人数」が限られることから、未経験可能な人事ポジションはそもそも少ない傾向にあります。
人事職を含むバックオフィスに特化した求人サイトをぜひ活用してください。
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人事職の転職:求人数が少ない、通過率が低いからこそ「面接対策」は必須
未経験人事はそもそも書類通過率が低いため、多くの企業へ応募する必要があります。
営業職であれば、5社応募→2・3社通過というケースも珍しくありませんが、人事職の場合は20社応募→1社通過というケースもあります。
そもそも通過する企業も少ないため、通過した場合は対策をおすすめします。人事職では「MVVへの共感」「人事として何をすべきか」と企業ごとに違いがあります。会社ごとに対策が必要な職種ですので、転職エージェントを利用している場合は「面接対策」を必ず依頼するようにしましょう。
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そもそも人事職とは
人事職とは、企業や組織における人事部門に所属する職種のことを指します。
人事職の主な役割は、採用や教育研修、労務管理、評価制度の設計など、人材の選抜・配置・育成・評価に関する業務を担当することです。
具体的には、求人広告の作成や面接の実施、新入社員のオリエンテーションプログラムの企画、社員の能力評価や昇進・降格の判断、労働法や就業規則の遵守などがあります。
人事職には、人事担当者、採用担当者、労務担当者、教育研修担当者などのポジションがあります。
人事職の仕事内容
人事職への内定確度を上げるために、そもそも人事領域について把握しておくことが大切になります。
人事採用担当・採用人事
採用担当者は、企業や組織において新規採用に関する業務を担当します。
主な業務としては、求人広告の作成、応募者の選考、面接・試験の実施、内定の発送、入社手続きなどがあります。また、就業規則や労働法に基づいた選考プロセスの遵守も重要な業務です。
大企業になると「新卒採用・中途採用」と分かれているケースが多く、中途採用は「ビジネス職・エンジニア職・幹部候補採用」など細分化していることがあります。
人事未経験の場合は「人事採用」「採用担当」からスタートするのが一般的です。
人事労務担当
労務担当者は、企業や組織の労務管理全般を担当します。
主な業務としては、就業規則の作成・改訂、賃金・福利厚生制度の管理、社会保険や労働保険の手続き、労働時間管理、健康管理、退職手続きなどがあります。また、従業員とのコミュニケーションを密にし、問題の発生を未然に防ぐことが求められます。
教育研修担当
教育研修担当者は、企業や組織において、社員のスキルアップやキャリアアップのための教育研修全般を担当します。
主な業務としては、研修計画の立案、講師の選定、研修プログラムの作成・実施・評価、新入社員のオリエンテーション、マネジメント研修の実施などがあります。
また、オンボーディングに関する仕事内容も近年は重要視されており、新入社員と既存社員とのコミュニケーションを円滑にするための「交流会」や「社内イベント」の企画運用を行うことも珍しくありません。
営業組織におけるHRBPなど増えています。場合によっては人事ではなく、自身がマネジメント側に回ることも1つかもしれません。
組織・人事戦略
組織・人事戦略とは、人事部門が企業や組織のビジョンや戦略に沿って、人材の採用、育成、配置、評価、報酬制度、労働環境の改善などを戦略的に計画・実行し、企業や組織の目的達成に向けた支援をすることを指します。
人事戦略の策定、人材採用、人材育成、評価制度、労働環境改善など組織・人事戦略には多岐にわたる仕事内容が含まれます。企業の成長にとって重要な人材戦略を企画・実行することで、人材の活用や採用・育成の質の向上、従業員のモチベーション向上など、組織の発展に貢献すること求められます。
採用業務・労務業務などの仕事を含め、広く浅く、横断的に取り組むポジションになります。基本的には人事経験者のキャリアになるため、人事労務・人事採用ポジションをメインで選考を検討してみましょう。
人事職のKPI
人事職のKPI(Key Performance Indicator:主要業績評価指標)は、その企業や組織の戦略や目標に合わせて異なることがありますが、一般的には以下のような指標があります。
人事職のKPIを把握しておくことで、これまでの経験のアピールポイントを探すことができます。
採用に関する指標
- 希望する人材の採用率
- 応募者数・合格者数の割合
- 内定辞退率
- 新入社員の定着率
- 新卒採用の内定決定率
教育・研修に関する指標
- 研修参加率
- 研修満足度
- 研修修了者の業務成績向上率
- 研修効果の定量的評価
労務管理に関する指標
- 労働時間の削減率
- 休暇取得率
- 残業時間の削減率
- 定時退社率
組織・人事戦略に関する指標
- 従業員の定着率
- 従業員の満足度
- 従業員の能力開発率
- 従業員のモチベーション向上率
これらのKPIは、人事部門が企業や組織の戦略や目標を達成するために重要な指標となります。また、人事部門自体の効率性や生産性の向上を図ることもできます。
KPIをしっかりと把握することで、面接でのアピールポイントやミスマッチを防ぐことに繋がります。あくまでも一例ですが参考にしてみてください。
人事職の平均給与について
人事職の平均相場は、経験や役職、企業規模などによって異なりますが、以下は一般的な日本国内での相場です。
中途採用の場合、年収400万円~800万円程度と幅がありますが、未経験者の想定年収は360万円〜520万円のオファーが一般的に多いと思います。
役職が上がるにつれて、年収も上昇する傾向にあり、マネージャー職やリーダー職の場合、年収600万円~800万円程度が相場とされています。
人事部門の責任者である人事部長や人事部の幹部職の場合、年収1000万円以上も珍しくありませんが、年収に比例して求められる経験スキルも変わってきます。
ただし、業界や地域、企業の規模や業績などによっても異なるため、あくまでも一般的な相場として捉えてください。
人事職で求められる主なスキル経験
人事職で求められる主なスキルですが、スムーズなコミュニケーション能力や問題発見・分析・解決能力といった一般的なものに加え「数字・データ分析能力」「労働法・社会保険法・労働基準法等の知識」「労務管理の知識」「法務・コンプライアンス関連の知識」など必要になります。
実務経験がない場合は、専門的な知識をキャッチアップする姿勢が重要になります。
求められるスキル・経験は企業や業界によって異なる場合があるため、それぞれの企業や業界に合わせてスキルアップすることが必要です。
未経験から人事職への転職、求められる経験スキルは?
未経験から人事になる場合は、「採用人事ポジション」「人事労務ポジション」のいずれかになります。
人事コンサルティングの経験があれば「人事企画」などの挑戦も見えてきますが、人事領域が未経験の場合は、上記2つがメインになります。
採用人事では主に「法人営業の経験」「人材業界の営業職(例:求人媒体・人材紹介)の経験」がメインで求められます。
人事労務であれば、労働法に関する知見や実務経験ができる人事総務などの経験があれば挑戦が可能です。
上記のような経験がない場合は転職市場に精通している転職サービスなどの利用をするのも1つです。
人事の採用・求人の見つけ方は?どのような点に気を付けるべき?
人事の採用・求人を見つける方法については以下参考にしてみてください。
求人サイトの活用
リクルートエージェント、マイナビ、DODA、リクナビなどの求人サイトを活用し、人事職の求人を探します。
求人サイトの検索条件には、「人事・労務」や「人事総務」などのキーワードで検索し、条件に合った求人を見つけます。
人材紹介会社の利用
人材紹介会社を活用すると、非公開求人や、自分のスキルや希望に合った求人を紹介してもらえます。
管理部門に強みがある転職エージェントの利用も1つです。
自社の採用ページの確認
自社の採用ページを確認し、人事職の求人があるか確認します。また、自社の理念やビジョンに共感し、自分が活躍できる環境かどうかをチェックします。
求人情報を探す際には、求人情報の正確性や自分が働く企業について調べることが大切です。また、自分に合った求人を見つけるためには、検索条件を詳細に設定し、多角的に情報を収集することが必要です。
人事の職務経歴書の例文付きポイント
企業の求める条件にマッチしたキーワードを盛り込むことで、専門的な知識の有無や経験業務の幅広さをアピールすることができます。ご自身の経験に応じて、下記を参考に文面を作成してください。
職務経歴書は職務要約から
書面の書き出しは職務要約から始めます。
3~4行程度で経験業務・業務での実績・マネジメント経験・語学力等、職務経歴書でアピールしたい内容を端的に記載しましょう(数字を活用して記載いただくと、仕事の規模感が伝わりやすいです)。あくまでも要約なので、長くなりすぎないように注意します。
大学を卒業後、○○○○株式会社に入社し、労務担当として給与計算・社会保険手続きに携わっています。その後、人材開発グループへ異動し新卒採用の計画立案から内定者研修まで担当し、年間80名ほどの採用に繋げました。
箇条書きにするなど経験業務はもれなく詳しく記載
企業は下記内容について職務経歴書で確認をしています。漏れなく記載しましょう。
・事業内容、資本金、売上高、従業員数 は規模を伝える上で記載
・マネジメント経験有無(役職等)および、マネジメント対象の人数
・英語力
・採用:新卒/中途/派遣等 採用内容、採用人数、採用手法(リファラル、ダイレクトソーシング等含む)
・給与計算:担当ボリューム 〇名分/1人
・人事制度企画:具体的に関わった制度等詳細(人事評価制度、給与制度 等)
外資系企業の人事職へ転職するには?
外資系企業の人事職では、ほぼ未経験で採用される求人はないため、まずは人事経験を積むことが先です。「エンジニア採用」の経験がある場合は、有利になることがありますが、外資・内資問わず選択肢を広げてみましょう。
人事職の転職専門事業部あり【ジェイエイシーリクルートメント】
両面型の転職サービスで、様々な業界・職種へのて支援に定評があります。
年収800万円~1500万円以上の支援に強みがあります。
未経験で人事に挑戦、学歴は関係ある?
結論、企業によります。あくまでも傾向になりますが、新卒採用人事は「学歴」を重視するケースが多く、中途採用人事は「経験・経歴」をよく見ている印象があります。
新卒採用では、学歴・アピアランスが少なくとも影響します。学生が「この人がいるのであれば入社したい」と思わせる必要があるため、社内移動であればトップセールスマンをアサインすることも珍しくありません。
一方で、中途採用であれば、学歴よりは「経験スキル」を見極め、自社にマッチした人材かを把握する力が求められます。高学歴重視の中途採用、高校偏差値を重視する企業など様々ですので、そこは転職エージェントに確認されることをおすすめします。
人事職に強みがある転職エージェントは利用すべき?
個人的には人事職の転職に強みがある転職エージェントを利用することは、有効な方法の1つと考えています。
転職エージェントでは、求人情報を紹介するだけでなく、履歴書や職務経歴書の書き方や面接のアドバイスなど、転職に必要なサポートをしてくれる場合もあります。さらに、エージェントが企業との交渉を代行してくれることで、自分では得られない情報を得ることができる場合もあります。
ただし、エージェントによってサービスの質や求人情報の質が異なることなどを考慮する必要があります。また、複数のエージェントを利用することで、より多角的な情報収集が可能になりますので、ぜひ検討してみてください。
人事の転職なら【MS-Japan】
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