【士業の転職】弁護士 · 弁理士 · 司法書士 の方は、特化型エージェントを利用すべき理由をお伝えします!
今回は、弁護士 · 弁理士 · 司法書士 · 行政書士 · 税理士 · 社会保険労務士などの方々に向けた情報になります。
専門性が高いからこそ、もし転職エージェントを利用する場合は、総合型の転職エージェントより特化型エージェントの利用がお勧めです。今回はその理由についてお伝えしていきます。
転職エージェントの役割とは?
例えば、弁護士が転職しようと思った場合、以前であれば『ひまわり求人(クリックするとサイトが開きます)』で求人を探したり、知り合いの法律事務所の紹介や直接応募が一般的でした。
今では、一般的な『転職サイト』にも法律事務所の求人情報が掲載されるサービスや総合型の転職エージェント、弁護士転職に特化した【弁護士ドットコムキャリア】や士業に特化した【MS-Japan】などの特化型エージェントが増えてきました。
転職エージェントの存在は知っている方も多いですが、活用の仕方までは分からない方も多いはず。今回は元転職エージェントの経験を生かし、押さえておくべきポイントなどをお伝えします。
転職エージェントとは、転職を希望する方が利用する転職サポート支援の1つで、転職サイトとは違い転職者1人1人に担当がつき、面接や履歴書の書き方や、内定獲得までの支援を行うアドバイザーのことです。
転職に伴うキャリアプランを一緒に考え、応募先の内情や業界事情の知識を教えてくれるだけではなく、面接対策や給与交渉といった、個人ではなかなか行えない作業を代行してくれる、パートナーのような存在と思って頂ければと思います。
しかし、転職エージェントの数は実に20,000社以上あり、コンビニよりある状況です。さまざまなサービスがあるため、自身にあったサービスの利用がお勧めです。
転職エージェントと転職サイトとの違い
士業は専門性が高く、限られた業界ともいえますが、転職エージェントを利用するメリットが本当にあるのでしょうか。一般転職者と違い、転職そのものにあまり馴染みがないかと思いますので、簡単に転職エージェントのメリットとデメリットについてお伝えします。
転職エージェントのメリット・デメリット
メリット
①現職が忙しくとも転職活動を進めることができる
②自分のキャリアを見つめ直すことができる
③非公開求人にエントいーができる
④面接では伝えきれない魅力を人事に伝えてもらえる
⑤面倒な日程調整を代行してもらえる
⑥年収アップ交渉もしてもらえる
デメリット
①経験スキルがないと転職サービスによっては、サポートを受けられないことが多い
②6ヶ月以上の転職はサポートを受けるのが難しいことが多い(3ヶ月前後で求人が入れ替わるため)
③担当者との相性次第でサービスの質や結果が正直変わる
④保有求人によってご紹介できる求人が変わる(特に地方は求人が少ない傾向にあります)
転職エージェント | 転職サイト | |||
手軽さ | ▲ | 心理的ハードルが高い場合、面談や面接対策など行うため一定時間が必要。 | ◎ | 応募やエントリーはを手軽に行うことは可能。AIやスカウトメールにて転職活動を進めることができる。 |
求人数 | ◯ | 採用予算がある企業が導入。非公開求人もあり、ブラック企業は少ない。年収が高い案件もあり。 | ◎ | 非公開求人以外はすべて応募が可能。採用コストも低いため、企業側の導入ハードルも低い。 |
企業情報 | ◎ | 転職サイトには掲載されていない情報などを知ることができます。社風や風土、経営状態、社長の人柄にも詳しい場合など様々です。 | ◯ | 良い情報のみ掲載されていることもあり、企業の裏側まで知るのは難しい。 |
サポート | ◎ | 面接対策・日程調整業務など現職を続けながら転職活動を進めることができる。 | ▲ | 日程調整や面接の感想などのメール対応を全て自分で行う必要がある。 |
合格率 | ◎ | 職務経歴書の書き方から面接対策、採用担当者が見ているポイントなどをアドバイスしてくれるため、内定率を上げることができます。 | ◯ | 面接のフィードバックを基に自身で改善を進めていく必要があります。 |
士業の転職は特化型の転職エージェントを使うべき理由とは?
専門領域に特化した転職エージェントを使うメリットについてお伝えします。
- 非公開求人への応募が可能
- 専門性を活かしたアドバイスが可能
- 専門知識を活かした書類添削などが可能
- 給与交渉なども可能
非公開求人への応募は転職エージェントからしかエントリー出来ない
上記でもお伝えしていますが、コンプライアンス情報やインハウス(事業会社)ではライバル企業に情報を知られないために非公開求人としていることがあります。
主には、管理部門やマネージャークラス、年収800万円以上の案件が非公開になる傾向があります。
一方で、非公開求人の採用ハードルは高いため、誰でも応募することは難しい事実はあります。
転職サイトには掲載されていない、非公開求人を紹介できるのが転職エージェントの強みです。
通常では応募できない企業に転職が可能なのは、大きな魅力でしょう。
専門的な知識があるからこそ、キャリア相談が可能
- これからどういったキャリア形成をしていくのがベストなのか
- 経験や今後のキャリアをベースに相談ができる
- アドバイスを的確にもらうことができる
特化型の転職エージェントサービスを利用する一番のメリットは、具体的な相談に乗ることができます点です。
特化型のエージェントは、その領域の知見がある出身者が多く在籍していることが多く、的確なアドバイスをもらうことが可能です。
一般の総合転職のエージェントは、広く浅く求人を扱うことがほとんどです。『組織内で期待する役割』や『スキル』を正しく判断が難しいこともあり、特化型エージェントを利用することで良いアドバイスをもらうことが可能といえます。
履歴書・職務経歴書の添削
初めて転職する方によくあるのが履歴書や職務経歴書の受かる書き方を知らないという点です。事業会社などへの面接は、ちょっとしたコツが必要です。
企業ごとに合わせた添削も一部エージェントでは実施しています。
サービスの特徴に違いはあるので、複数利用してみてください。
転職先企業の年収交渉も可能
希望年収など伝えづらい内容に関して、転職エージェント側が企業との交渉をおこない、できるだけ希望の内容に話をしてくれるのも、転職エージェントを利用するメリットといえます。
転職エージェントの専門性|業界専門か総合型か
紹介できる求人数よりも質を重視している
転職エージェントの『業界特化型』と『総合型』で大きく違う点は、『紹介求人数の差』と『求人紹介のマッチング度合い』です。
総合型の転職エージェントの場合
『紹介できる求人数』に重きを持っており、多種多様な企業を紹介できるのが強みです。ただし、紹介される求人のことを、担当アドバイザーがそこまで把握していない可能性があります。
そのため、案件が自分の要望や希望にマッチしていないケースもあります。
業界特化型エージェントの場合
紹介できる求人数こそ大手総合転職エージェントに及びませんが、「紹介求人」の内情を詳しく把握しており、代表の人柄や雰囲気、などを熟知している傾向があります。
アドバイザーの経験|転職先の業界・業種に詳しいこと
転職エージェント選びで大切なことは、利用するエージェントとアドバイザーの専門性が高いことです。専門性を図る要素はいくつかありますが、ひとつポイントとなるのはアドバイザーの経験値と、転職したい業界や職種に精通しているかどうかいえます。
アドバイザーの力量によって今後のキャリアが左右されることを考えると、専門性の高いエージェントが多くいるであろうサービスを選ぶのがもっとも重要なポイントの1つだといえます。
また特化型の転職エージェントは、新人は少ない傾向にあります。もちろん新人だから悪いということではありませんが、業界知識に期待するのは難しいかもしれません。
サービスの充実度|どこまで親身になって接してくれるか
転職エージェントに求めるサービス内容は人によって違うとは思いますが、例えば・・・
- 履歴書の添削時に細かく見てくれる
- 職務経歴書の良い書き方を教えてくれる
- 業界知識についての質問に詳しい
- レスポンスが早い、頻度が多い
- 求人紹介数が多い など
入社後のトラブルや、その後のアフターフォローの体制が整っていることも大事な要素になるでしょう。
何れにしても、求職者は無料でサービスを受けられるため、使い倒すぐらいの気持ちで利用して、もし担当者との温度感に差があれば、また違う転職エージェントを利用するというのも、考え方によってはありだとは思います。
担当アドバイザーとの相性
自分にとってどの転職エージェントが良いかは最初から判断できるものではありませんので、まずは複数の転職エージェントに登録し、何人か実際に会って話を聞いてみるのも有効です。
何人か会ってみれば、自分は何を求めていて、相手がそれに応えてくれるのかどうかの判断基準がわかってくると思います。
先ほど専門性が重要であることはお伝えしましたが、総合型の転職エージェントに2、3登録して多数求人を紹介してもらい、業界特化型エージェントで内情を把握した上で面接にいくなどの使い方をしていただくと、失敗しない転職活動になるかと思います。
担当アドバイザーと合わなければ変更を申し出ることは可能
求人は良いけど、担当アドバイザーとの相性が良くありません…
一度は良いと思って相談していても、やっぱり向いていないと思うこともあるでしょう。
その場合は、担当アドバイザーの変更を伝えてみましょう!変更したからといって、マイナス要素になることはなく、実はよくある事ですので安心して実践してみてください。
片面型と両面型について
総合型の転職エージェントに多くみられるのが、求職者対応と求人企業側の担当を別々にしている『片面型』と呼ばれる運用体制です。
片面型とは
利用者と企業、それぞれに別の担当者がつくタイプ。
- 片面型のメリット
- キャリアアドバイザーが社内に常駐しているので、比較的レスポンスが速い
- 企業専門の担当者がいるので、多くの案件を扱える
- 片面型のデメリット
- 求職者側のアドバイザーは直接企業との関わらないので、紹介先事務所・企業の知識が薄い可能性がある
- 社内でも分業をしているため、情報量に乖離がある
- 1人のアドバイザーで20〜30名ほど担当しておりサポートの手厚さに乖離がある
紹介できる求人案件を効率よく集められる関係上、求人数は多いのが特徴です。
両面型とは
利用者と企業、それぞれに同じ担当者がつくタイプです。
- 両面型のメリット
- キャリアアドバイザーが企業とのやりとりも行っているので、会社の雰囲気などの情報が手に入りやすい
- 企業情報を基にした面接対策やアドバイスを受けることができる
- 両面型のデメリット
- 担当者が利用者と企業の相手をするので、案件の数が限られてしまう
- 法人営業などの対応もあり、連絡がつきにくいケースがある
転職エージェントに登録・相談するタイミングはいつ?
転職エージェントを活用するメリットや役割については、ご理解いただけたと思います。では、「転職エージェントへの登録・相談」はいつがよいでしょうか。
転職活動は、離職中などであれば2週間、長ければ半年以上かかります。採用状況は3ヶ月ごとに変わり、1つの求人に対して複数名のエントリーがあります。
そのため、1日の違いで求人がクローズ、オープンが変わってきます。基本的には、転職を始める3ヶ月前に相談されることをお勧めします。
基本的にエージェントは無料で利用ができるので、インハウスの案件や士業に特化したエージェントを利用してみてください。
弁護士転職に特化した転職エージェントは、【弁護士ドットコムキャリア】
士業に特化し、幅広い求人を見たい場合は、【MS-Japan】を。どちらも利用し、自身に合うエージェントを選んでみてくださいね。
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