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【SDGsでよく使われる用語】転職・就活に役立つ言葉を分かりやすく解説!

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近年、持続可能な開発目標(SDGs)が世界的な注目を集めています。この流れは、転職や就活の世界にも影響を与え、企業と求職者の両方がSDGsに関連する用語に精通する必要性が高まっています。

本稿では、SDGsで頻繁に使われる用語をピックアップし、それらが転職や就活にどのように役立つのかを分かりやすく解説します。これらの用語を理解し、適切に活用することで、あなたのキャリア形成に一層の深みを加えることができます。

MDGs

「MDGs(Millennium Development Goals)」は、2000年に国際連合(UN)が採択した8つの具体的な開発目標です。

これらの目標は、2000年から2015年までの15年間にわたり、国際社会全体で貧困削減や基本的な社会的課題に対処するための取り組みを推進することを目的としていました。

MDGsは、持続可能な開発に向けた具体的な目標を提供し、途上国や国際社会の注力を集中させる役割を担っていました。

MDGsは2015年に達成されるべき目標でしたが、一部は達成されたものの、全ての目標が完全に達成されなかったとされています。

MDGsの後継として、2016年には新たな目標であるSDGsが採択され、これにより2030年までの新たな持続可能な開発の枠組みが提供されました。

SDGs

「SDGs」とは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略で英語圏では主にGoalsまたはSDGと呼ばれています。

誰か特定の国や団体、学者が推進するのではなく、みんなで取り組むべきものとして世界中の一人ひとりが当事者意識を持って進める取り組みです。

SDGsの内容は「だれ一人取り残されない」理念のもと、貧困や飢餓から環境問題など多岐に渡ります。世界のすべての人が2030年までに取り組んでいく具体的な目標として、以下の「17の目標(ゴール)」と、より具体的な「169のターゲット」が決められています。

SDGsウォッシュ

「SDGsウォッシュ」とは、持続可能な開発目標(SDGs)に関連して使われる用語で、企業や組織がその活動や製品を持続可能であるかのように見せかけるが、実際には持続可能性に対して実質的な貢献をしていない状態を指します。

この用語は「グリーンウォッシュ」と同様の概念で、こちらは環境面での持続可能性に焦点を当てています。

SDGsウォッシュは、企業がSDGsに関連する言葉や画像を使用して、自社のイメージを向上させようとする行為を指摘する際に用いられます。

しかし、これらの企業が実際にはSDGsの目標に沿った実質的な行動や変更を行っていない場合、それは単なる表面的なマーケティング戦略と見なされることがあります。

SDGsウォッシュの問題点は、消費者や投資家を誤解させることにあり、真に持続可能な開発を目指す運動の信用を損なう恐れがあります。

そのため、企業はSDGsを掲げる際には、その目標に対する具体的な行動計画や成果を共有することが重要です。

アップサイクル

「アップサイクル(Upcycling)」とは、不要になった製品や素材をただ再利用するのではなく、新たな価値を加えてより質の高い製品や作品に生まれ変わらせるプロセスを指します。この概念は、従来のリサイクル(再生利用)とは異なり、使われなくなった素材や製品を単に元の形に戻すのではなく、新しい形や用途、美的価値を与えることに重点を置いています。

アップサイクルは、SDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けた取り組みの一環として重要視されています。資源の有効活用と廃棄物の削減を促進することで、環境への負荷を減らし、持続可能な消費と生産のパターンを推進することが目指されます。

例えば、古着や廃材を利用して新たなファッションアイテムや家具を作ることは、アップサイクルの一例です。

アップサイクルは、創造性や革新性を促進し、新たなビジネスチャンスを生み出す可能性も秘めています。このため、多くの企業やデザイナーがアップサイクルに注目し、持続可能な製品開発やビジネスモデルの構築に取り組んでいます。

エシカル/エシカル消費

「エシカル」とは、倫理的、道徳的という意味を持ち、特にビジネスや消費の文脈で用いられることが多い用語です。これは、個人や企業が取るべき倫理的な行動や、社会的責任に重点を置いた考え方を指します。

「エシカル消費」とは、消費者が製品やサービスを選択する際に、それらが社会的、環境的、倫理的にどのように影響を与えるかを考慮する行動です。エシカル消費者は、例えば以下のような基準で商品やサービスを選びます

  1. 環境に優しい:製品が環境に及ぼす影響を最小限に抑えることを重視します。例えば、リサイクル可能な材料で作られた商品や、環境に配慮して生産された商品を選びます。
  2. 公正な労働慣行:商品が製造される過程で、労働者の権利が尊重されているかどうかを考慮します。子どもの労働や不当な賃金での労働を行わない企業の商品を選ぶことがこれに該当します。
  3. 社会的責任:企業が社会的な問題にどのように取り組んでいるか、例えば地域社会への貢献や社会的なイニシアティブへの参加などを評価します。
  4. 動物福祉:動物を使用した製品の場合、動物の権利と福祉が尊重されているかを考慮します。例えば、動物実験を行わない化粧品や、動物の権利を尊重するファッションアイテムを選ぶことです。

エシカル消費は、単に製品の品質や価格だけでなく、それを購入することがどのような社会的、環境的影響をもたらすかを考慮する消費行動を指します。消費者がこうした選択をすることで、企業に対して社会的責任を果たすよう促し、持続可能な社会の実現に貢献しています。

カーボンフットプリント

「カーボンフットプリント」とは、個人、組織、商品、サービスなどが直接的または間接的に引き起こす二酸化炭素(CO2)やその他の温室効果ガスの排出量を総合的に評価した指標です。この概念は、気候変動対策と環境保護の文脈で広く使用されています。

カーボンフットプリントは以下のような要素から計算されます。

  1. 直接排出:自動車や工場などから直接排出されるガス。
  2. 間接排出:電気、熱、蒸気などの生産において発生するガス。
  3. その他の排出:商品やサービスの生産、輸送、利用、廃棄に関連するガス。

個人レベルでは、自動車の使用、飛行機の旅行、家庭でのエネルギー消費などがカーボンフットプリントに影響します。

企業や組織では、製品の製造プロセス、供給チェーンの管理、オフィス運営などがカーボンフットプリントに貢献します。

カーボンフットプリントを把握することは、環境への影響を理解し、削減策を講じるための第一歩です。SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、多くの企業や政府機関が自らのカーボンフットプリントを減らす努力を行っています。

クリーンエネルギーとは

「クリーンエネルギー」とは、環境への負荷が低く、持続可能なエネルギー源を指します。これには、化石燃料(石炭、石油、天然ガスなど)の使用に代わる、再生可能エネルギー源が含まれます。クリーンエネルギーの主な特徴は以下のとおりです。

  1. 再生可能性: クリーンエネルギーは、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなどの自然の力を利用します。これらのエネルギー源は再生可能であり、理論上は無尽蔵に利用できます。
  2. 環境への影響が少ない: 伝統的な化石燃料と比較して、クリーンエネルギーは二酸化炭素やその他の温室効果ガスの排出が非常に少ないか、まったくありません。これにより、地球温暖化の抑制や気候変動の緩和に寄与します。
  3. 持続可能性: クリーンエネルギーは、長期的に持続可能なエネルギー供給を提供します。化石燃料のように枯渇する心配がなく、エネルギーの安定供給に貢献します。
  4. 経済的利益: 再生可能エネルギー技術の進展により、クリーンエネルギーは経済的にも魅力的になっています。新しい雇用機会の創出や、エネルギーコストの削減が期待できます。

クリーンエネルギーへの移行は、SDGs(持続可能な開発目標)の重要な目標の一つであり、特に目標7(安価でクリーンなエネルギーをみんなに)に直接関連しています。この移行は、地球環境の保護だけでなく、社会的および経済的な利益ももたらすと期待されています。

ディーセント・ワーク

「ディーセント・ワーク(Decent Work)」は、国際労働機関(ILO)によって提唱された概念で、持続可能な開発目標(SDGs)の中でも特に重要な位置を占めています。ディーセント・ワークとは、簡単に言えば「良質な労働」を意味します。具体的には以下のような要素を含んでいます

  1. 適切な雇用機会:すべての人に公平な雇用の機会が提供されること。
  2. 適正な労働条件:安全で健康的な労働環境、適切な労働時間、十分な休息時間。
  3. 適正な報酬:適切な給与や社会保障の提供。
  4. 労働者の権利の尊重:労働組合を含む団体交渉の権利や、職場における差別の撤廃。
  5. ジェンダー平等:男女平等の促進。
  6. 安定した雇用:臨時的または不安定な雇用の削減。

ディーセント・ワークは、単に雇用を創出するだけでなく、その質を高め、労働者の尊厳を保護し、より公正で包摂的な社会を実現するための基盤となっています。SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」は、ディーセント・ワークを中心としています。

フェアトレード

「フェアトレード」とは、開発途上国の生産者に公正な取引条件を提供し、彼らの持続可能な発展を支援する国際的な運動です。このコンセプトの主な目的は、貧困の軽減、適正な労働条件の確保、そして環境保護を通じて社会的、経済的な正義を実現することにあります。

フェアトレードでは、以下のような原則が重視されます:

  1. 公正な価格: 生産者に市場価格以上の公正な価格を支払うことで、彼らの生計を支え、貧困状態からの脱却を助けます。
  2. 透明性: 取引プロセスにおける透明性を確保し、生産者と消費者の間に信頼関係を築きます。
  3. 公正な労働条件: 強制労働や児童労働を禁止し、健全な労働条件を保証します。
  4. 持続可能性: 環境に配慮した農法や製造プロセスを推奨し、持続可能な開発を支援します。
  5. コミュニティへの還元: 追加のフェアトレードプレミアムをコミュニティの発展のために利用し、教育や医療、インフラ整備などに投資します。

フェアトレードは、単に製品を購入する行為を超え、生産者と消費者が直接的に社会的正義と持続可能性に貢献する手段として機能します。消費者はフェアトレード製品を選ぶことで、より公正で持続可能な世界の実現に貢献することができます。

フェムテック

「フェムテック」とは、”Fem”(女性)と”Tech”(技術)を組み合わせた造語で、女性の健康に特化したテクノロジーを指します。この分野は、女性特有の健康課題や生理周期、生殖健康、妊娠、更年期障害などを対象としており、これらの問題に対する革新的なソリューションを提供しています。

フェムテックの製品やサービスには、スマートフォンアプリ、ウェアラブルデバイス、オンライン診療サービス、生理用品の革新などが含まれます。これらは、女性の健康管理をよりアクセスしやすく、効率的かつ個別化することを目指しています。

この分野は、長らく医療や健康産業において過小評価されてきた女性の健康問題に焦点を当て、女性の生活の質の向上を目指しているため、社会的な意義も大きいとされています。フェムテックは、技術革新と女性のエンパワーメントの両方を推進する重要な役割を果たしているのです。

 フェムテックの発展は、女性が自身の健康に関して情報を得やすくし、自分の身体とのつながりを強化することを目指しています。

レジリエンス/レジリエント

「レジリエンス」または「レジリエント」という用語は、元々は心理学の分野から来ていますが、現代のビジネスやSDGs(持続可能な開発目標)の文脈で広く使われています。この言葉の意味を理解することは、特に転職や就活においても重要です。

レジリエンス(Resilience)

定義: レジリエンスは、逆境やストレスの状況に直面した際に、個人や組織がそれを乗り越え、適応し、時にはそれを成長の機会として活用する能力を指します。

レジリエント(Resilient)

定義: 「レジリエント」という形容詞は、逆境に強い、柔軟で適応力があり、回復力があることを意味します。この言葉は、個人や組織が困難な状況から早く立ち直り、以前の状態に戻るか、あるいはそれ以上の状態になる能力を持っていることを示します。

転職・就活におけるレジリエンスの重要性

転職や就活のプロセスは不確実性に満ちています。レジリエンスを持つことは、挑戦や失敗から学び、前向きに進む力を意味します。

また、絶えず変化する職場環境において、レジリエンスは個人が新しい状況や要求に柔軟に対応する能力を示すことに繋がり、面接や履歴書でレジリエンスの例を挙げることは、ポジティブな印象を与え、候補者の精神的な強さをアピールすることができます。

レジリエンスは、単に困難に耐えるだけでなく、それを活用して成長し、進化する能力を指すため、転職や就活において非常に価値のある特性と言えるでしょう。

まとめ

SDGsに関連する用語を理解し活用することで、あなたのキャリアの可能性はさらに広がります。持続可能な発展の目標に沿って、自分自身のキャリアを築き上げる際には、意識してはいかがでしょうか。

SDGsが目指す持続可能な未来への道は、私たち一人ひとりのキャリアの中にも息づいています。この知識を武器に、あなたの転職・就活が成功に結びつくことを心から願っています。

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