【株式会社データXへの転職】就職・面接対策・気になる年収・転職難易度
株式会社データXへの転職は、いわゆる「SaaS企業への転職」の中でも同社は未経験歓迎のセールス求人も出している一方で、リーダー級やマネージャー級では高い年収帯のポジションも抱えており、採用の間口と期待値の差が大きい会社です。
データXは単なるSaaSベンダーではなく、マーケティングDXの中核を担うプロダクトを扱っています。事業理解が浅いまま受けると、面接ではすぐに見抜かれやすいタイプの企業です。一方で、事業や顧客課題への理解を前提に、自分の経験をきちんと接続できれば、十分に勝負できる会社でもあります。この記事では、同社の事業、働く環境、年収、転職難易度、面接で見られるポイントを、採用側の視点も踏まえて整理します。
株式会社データXとは?表面的なSaaS企業理解では足りない理由
株式会社データXを理解するうえで重要なのは、「SaaS企業」という一言で片づけないことです。同社が目指しているのは、単なる業務効率化ツールの提供ではなく、“スマートデータ社会の実現”です。
背景には、日本全体の労働人口減少とGDP成長の鈍化があります。労働生産性を上げるにはDXが必要。しかし、そのDXを担うIT人材やエンジニアは不足している。であれば、エンジニアがいなくても、誰でもデータを扱い、業務改善や意思決定ができる世界を作る必要がある。こうした問題意識から、データXはノーコードでデータ活用を可能にするプロダクト群を展開しています。
この思想は、単なるプロダクト説明以上に重要です。なぜなら、面接でも「なぜこの会社なのか」を問われた際に、“データを使える人を増やしたい会社”という理解まで届いているかで、志望度の解像度が変わるからです。
データXの事業は「SaaSを売る」だけではない
同社を語るうえで非常に重要なのが、SaaS単体ではなく、BPaaSまで含めて“届け切る”思想を持っていることです。
採用面談の中でも「いいものを届け切る」という表現が使われていました。良いプロダクトを作るだけではなく、それを顧客が成果につなげられるところまで支援する。この思想が、同社の競争優位性の一つになっています。
例えば、祖業はマーケティングコンサルやSEO支援にあり、もともとはtoCマーケティング文脈からスタートしています。その後、toBへ展開していく中で、単にリード獲得を支援するだけではなく、「アポが取れない」というクライアントの課題に対し、IS代行のようなBPOまで入れていく。この“SaaS+運用・実行支援”の発想が、単なるソフトウェア会社と異なる部分です。プロダクトだけを売る営業・CSではなく、顧客成果に深く踏み込む文化があるため、提案も運用も泥臭くやれる人の方がフィットしやすいかかもしれません。
主力プロダクト「b→dash」の強み
b→dashは、データ統合・活用をノーコードで実現できるプラットフォームで、SQLを書かなくても扱えることが大きな特徴です。加えて、複数機能が一体化された“All in One”型であり、マーケティング実務に必要な機能を横断的に使える点が強みです。
競合としては、Salesforce、Plaid、プラスアルファ・コンサルティングなどが挙げられますが、面談ベースでは、勝率92%というかなり強気の数字も出ていました。もちろん数字の解釈は慎重であるべきですが、少なくとも現場感としては、プロダクト単体の機能だけでなく、UI/UX、導入後のサポート体制、営業の仕組み化が勝因として認識されているようです。
特にSaaSは、機能差だけで勝てる時代ではなくなっています。だからこそ、「導入して終わりではなく、成果まで届ける設計」ができていることが、b→dashの強みとして理解できます。
新規プロダクト「kpiee」は、なぜ注目すべきか
b→dashがマーケティング領域を主戦場とするのに対し、kpieeは経営管理領域の新規プロダクトです。競合としてはログラス、DIGGLEなどが挙げられます。
ここで面白いのは、単なる予算管理ではなく、KPIレベルまで落とし込んでデータを見られることが差別化要素として語られている点です。例えば「2年前の新規面談数何件だっけ?」のような問いに対して、すぐにデータで返せる世界観を目指している。つまり、経営数字と現場KPIをつなぐ設計思想があるわけです。
このあたりは、ログラスやDIGGLEが得意とする“予実管理”の文脈とは少し違い、より実務・現場寄りの使われ方まで想定していると捉えられます。経営管理や事業管理に関心がある候補者にとっては、かなり面白い領域です。
データXの働き方|“ブラックのまま”という理解はズレる
データXに対して、昔の評判やイメージから「かなり働く会社では?」という印象を持っている方は少なくありません。ここはかなり誤解が起きやすいポイントです。
採用面談ベースで確認できた内容としては、現在はパソコンの利用時間が8:50〜20:00に制限されており、持ち帰りも禁止されています。
以前はかなり長時間労働の色があったようですが、2020年のコロナ禍以降、働き方改革が進み、「長時間労働のゲームではなく、生産性を上げるゲームに変わった」という表現が印象的でした。
ただし、ここで勘違いしてはいけないのは、「楽な会社になった」という意味ではないことです。プロダクト理解が難しい分、特に入口では覚えることが多く、勉強時間やインプットの負荷は当然あります。つまり、長時間残業前提ではないが、短い時間の中で高い密度で仕事をする会社として理解した方が近いです。
離職率・組織文化から見える“合う人・合わない人”
新卒比率が高い会社は、カルチャーが強く出ます。データXも例外ではありません。中途採用を本格化したのは比較的最近であり、初期は中途離職率が高かったものの、採用基準や受け入れ設計を見直し、中途1年離職率は40%から20%まで下がってきているという話もありました。新卒の離職率は10%程度とのことです。
この数字から見えるのは、「誰でも馴染める会社」ではないということです。同社の組織運営は、かなり仕組み化・科学化されています。ハイパフォーマーの行動を分析し、それを型に落とし、属人性を減らし、全員の基準を引き上げる。言い換えると、個人のやり方に任せるより、会社が定めた高い基準に合わせていく文化です。
面談でも、「労働市場に寄り添わないマネジメント」という表現が出ていました。これは言葉としては強いですが、要は“世の中の平均的なラクさ”よりも、成果基準を優先する文化があるということです。比較的穏やかなSaaS文化を期待して入るとズレる可能性があります。成果・成長・密度を重視する会社に近いと捉えた方が良いでしょう。
株式会社データX|評価制度・年収の考え方
評価制度は細かく評価タイミングが設けられています。リーダー以上では年収1000万円超も十分に狙える設計で、家賃補助は最大6万円、子どもが生まれてから高校卒業まで最大月6万円の補助など、福利厚生も想像以上に整っています。(採用タイミングによっては情報が違うためあくまでも参考程度に。)
この会社を「とにかくハードなだけ」と見てしまうと、実態を見誤ります。実際には、成果を出す人には報いる設計がかなり明確で、若いうちに年収を上げたい人にとっては魅力が大きい会社です。
ただし、当然ながら誰でもその水準に行けるわけではありません。逆に言えば成果や基準未達も早く見られるということです。評価機会の多さはチャンスである一方、ぬるさとは真逆です。
株式会社データX|どの職種に応募すべきか
採用枠が多いのは、営業、IS、CSです。特にFS(フィールドセールス)は欲しいが採用難度が高いため、ISから採って育成する方針も持っているとのことでした。年間60名採用の計画もあり、FS・CS・ISが中核になっています。
営業職のペルソナとしては、法人×無形営業経験2年以上が最も分かりやすいターゲットで、学歴も絶対条件ではなく、高卒でもOKというスタンスは、実力主義の色がかなり強いといえます。(もちろんポジションによります。)
迷ったらオープンポジション
営業/営業企画、カスタマーサクセス、テクニカルサポート、エンジニア、管理部門など、かなり幅広く募集されています。東京だけでなく福岡拠点の求人もあり、同じ会社でも「何を期待されているか」がポジションごとに大きく異なります。
応募時に大切なのは「一番受かりたい職種」ではなく、「自分のこれまでの経験が最も再現しやすい職種」を選ぶことです。
まず王道なのは、BtoBの無形営業やIT営業、コンサル、プリセールス経験がある方が、主力プロダクト「b→dash」の法人営業(フィールドセールス)を狙うパターンです。法人営業ポジションでは「無形商材をBtoB向けに営業/コンサルしていた経験」「数か月単位の高単価商材を扱った経験」「IT系法人営業、コンサルタント、プリセールス経験」などがイメージとして示されています。つまり、営業力だけでなく、提案の深さや商談の長さに耐えられる人がフィットしやすいポジションです。
一方で、営業経験はあるものの「プロダクト導入後の支援」「顧客伴走」「提案と運用支援の中間」が向いている方は、カスタマーサクセスの方が相性が良い可能性があります。データXのCSは、b→dash導入後のオンボーディングやマーケティング施策の提案、PDCA設計・実行支援まで担う役割です。SaaSやマーケティングの知識がある場合は入口として入りやすいポジションといえます。
「新規事業の立ち上げ」「経営層向け提案」「営業企画も含めて事業づくりに関わりたい」という志向があるなら、CEO直下の新規プロダクト「kpiee」も選択肢になります。ただしここは誰にでも勧められるポジションではありません。マネージャー候補ではIT企業で5年以上の営業経験が求められており、第二新卒歓迎枠でも、細かく数字をモニタリングしながらスピード感をもってPDCAを回してきた経験、新規事業立ち上げへの意欲が重視されています。成果を出してきたうえで、さらに「事業を作る側」に踏み込みたい人向けです。
エンジニア職は「未経験者歓迎」と書かれていても、完全未経験という意味ではありません。フロントエンドならHTML/CSS/Javascript、Vue.jsの理解、バックエンドならRuby on Rails、Vue.js、Java、Golangのうち複数への理解が求められており、少なくともスクール等での学習を前提にしています。
「今までの経験が最も自然に活きる職種は何か」
「その職種で成果を出した先に、将来やりたいことへつながるか」
「今の自分のレベルで、期待値に無理がないか」
応募ポジションをこの3つを意識することで年収・内定確度を高めることができます。
株式会社データX|年収はどれくらいか

年収を見るときに大事なのは、「口コミの平均値」と「現行求人のレンジ」を分けて考えることです。OpenWorkでは、データXの平均年収は458万円、営業職の平均年収は429万円、カスタマーサクセスは456万円、エンジニアは482万円と集計されています。もちろん口コミベースなので個人差はありますが、会社全体のざっくりした水準感をつかむには参考になります。
一方、実際の募集レンジを見るとかなり幅があります。Green掲載の「ソリューションセールス(未経験者採用)」は364万円〜600万円、福岡のインサイドセールス求人は400万円〜600万円、CEO直下の新規プロダクト・フィールドセールスのリーダー候補は700万円〜1000万円、さらにカスタマーサクセスマネージャーでは1120万円〜1400万円の募集が確認できます。つまり、同社は一律の給与レンジではなく、ポジションと責任範囲に応じて大きく差をつけている会社です。
未経験枠で入る場合は「SaaSやデータ領域の入口としてどうか」が論点になりますが、経験者枠や管理職枠で入るなら、「今の自分がその高年収に見合う成果責任を担えるか」が問われます。データXは、年収が高い会社というより、「役割に応じて年収差が大きい会社」と理解した方が実態に近いといえます。
株式会社データX|転職難易度
結論から言うと、転職難易度は「ポジション次第で中〜高」です。未経験歓迎のセールス求人がある以上、会社全体として完全に超難関というわけではありません。ただし、プロダクトがマーケティングDX・データ活用という抽象度の高いテーマを扱っている以上、面接では「なぜこの事業なのか」「なぜこの商材を売れるのか」「なぜこの領域で勝てるのか」をかなり見られやすい会社です。事業理解が浅いと、未経験枠でも通過率は上がりません。
成長機会としては魅力ですが、裏を返せば、採用時点でも「早く立ち上がる人」「数字や成果で評価しやすい人」を好みやすいことを意味します。特に営業、CS、企画寄りの職種では、ポテンシャルだけでなく、再現性のある成果の語り方が重要になりますので、通過率を高めたい方は対策をしましょう。必要に応じてエージェントへの相談をおすすめします。
個人的な見立てを率直に言えば、データXは「有名SaaSだからとりあえず受ける」タイプの転職とは相性がよくありません。むしろ、営業として市場価値を上げたい、マーケティングやデータの知識を事業の武器にしたい、若いうちに密度の高い経験を積みたい、といった意思がある人の方がフィットしやすい会社です。
株式会社データX|面接で見られるポイント

面接では、まず「なぜデータXなのか」がかなり重要です。ここでありがちな失敗は、「SaaSに行きたい」「データに興味がある」だけで終わることです。
データXは、ノーコード・All in oneでデータ統合と活用を実現するb→dashを軸に、企業のマーケティング変革を支援している会社です。面接では「なぜマーケティングDXなのか」「なぜデータ活用の課題に興味を持てるのか」「なぜその課題を解きたいのか」まで落とし込めると強くなります。
営業なら「成果の再現性」、CSなら「顧客成功への解像度」、企画・管理系なら「自走力と推進力」です。過去にどのように課題を特定し、打ち手を決め、周囲を巻き込み、成果を出したか。これを数字や具体事例で語れるかが問われます。
口コミサイトでは、転職理由、志望動機、業務理解などを問う内容が見られますが、これは実質的に「当社で働く理由が言語化できているか」を確認していると見てよいでしょう。口コミ情報は個人差が大きいので断定は避けるべきですが、少なくとも“準備不足だと深掘りに耐えにくい会社”であることは意識しておいた方がいいです。
株式会社データX|面接対策として何を準備すべきか

まず絶対に必要なのは、プロダクトへの理解です。プロダクトを完全に説明できる必要はありませんが、「何の課題を解くサービスか」「なぜ企業がそれを必要とするのか」「競合と何が違いそうか」は、自分の言葉で話せるようにしておきたいです。特に営業系職種を受けるなら、顧客がどんな業界で、どんな部門が、どんな痛みを持って導入を考えるのかまで仮説を立てておくと、面接で一段強くなります。
次に、自分の経験の翻訳です。たとえば無形営業なら、「提案した」だけでなく、「顧客課題をどう定義し、どんな仮説で提案を組み立て、何が刺さって成果につながったのか」を整理する。人材営業なら、採用課題と顧客のビジネス課題を接続して語る。CS経験者なら、解約率改善、アップセル、活用促進などを、顧客価値の最大化という文脈で話す。この翻訳ができるほど、データX側も採用後のイメージを持ちやすくなります。
さらに、志望理由は「成長したい」だけでは弱いです。成長はどの会社でもできます。データXを志望するなら、「データやマーケティングの知識を、顧客課題の解決に使える営業になりたい」「データ活用の現場に入り、事業の変革に近い営業・CSを経験したい」など、プロダクトと自分のキャリアを接続した方が通ります。
株式会社データX|転職エージェントは使うべきか
志望度が高いなら、使った方が良い傾向がありますが、自主応募・企業からの直接スカウト経由でも十分に内定が取れます。
同社の求人が営業・CS・企画・採用など複数あり、どのポジションが自分に合うかの見極めが難しい方・SaaS企業特有の面接に不安がある方はSaaSに強みのある転職エージェントの利用をおすすめします。
総合型エージェントでも応募はできますが、可能ならSaaSやIT営業、カスタマーサクセスに強いエージェントの方が相性は良いでしょう。データXを「有名SaaS企業」として雑に扱うのではなく、プロダクト理解やキャリア接続まで含めて対策してくれる担当者の方が、面接の勝率は上がります。これはデータXに限らず、BtoB SaaS企業全般で同じです。
経験者・管理職枠は自主応募では「年収交渉」「ポジションに求められていること」など要望される部分が高いため、ハイクラス転職エージェントの利用を推奨します。
株式会社データX|選考フロー
ポジションや拠点によりますが、基本的は面接回数は3~4回となるため他社選考と足並みを揃えるように準備いただくことをおすすめします。
エンジニアなどを除き、リモート勤務は現時点ではあまり推奨をしておらず、副業も原則不可となっています。(最新の情報はHP・面接にて確認をお願いします。)
原則、最終面接のみ東京オフィスでの対面実施となり、最終面接以外はオンラインでの実施がメインです。(福岡拠点なども原則最終面接は対面)
あとがき
データXへの転職は、単に会社名で選ぶより、「自分がそこで何を積み上げたいか」で判断した方が後悔が少ない転職だと思います。若い組織、評価機会の多さ、難易度の高いテーマを扱う事業。これらは人によっては厳しく映りますが、成長機会として見る人にとっては大きな魅力です。大切なのは、表面的な条件だけでなく、自分が本当に興味を持って学び続けられる領域かどうかを見極めることです。
読者の皆様が、この記事を通じて少しでも転職やキャリアについて正しい知識を得られ、今後のステップを前向きに考えられるようになれば幸いです。転職活動は不安も多いものですが、しっかりと準備をし、自分自身の強みや希望を明確にすることで、次のステージに向かって大きな一歩を踏み出せるはずです。これからのキャリアが、皆様にとってより良いものとなることを心より願っています。
株式会社データX|見送り理由
本コンテンツからは実際の見送り理由・通過理由を記載します。志望度が高い方はぜひ参考にしてください。



























