【三井不動産株式会社への転職】中途採用の難易度・面接ポイント・社風について紹介します
今回は、「三井不動産」に興味がある方々に向けた情報になります。クチコミサイト「openwork」の不動産関連、住宅業界の総合評価ランキングで1位を取得した経験もある企業です。
三井不動産株式会社の難易度は?
結論からお伝えすると採用難易度は職種によります。
総合職を含む営業・事業開発ポジションは不定期募集になります。不動産業務に関する経験は不問ではありますが、経験があると有利に働きます。
一方で、三井不動産グループでは「技術部門」の採用を積極的に実施しているためSIer、事業会社などで、ITインフラの設計・構築のプロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダーの経験がある方、DX推進などの経験がある方は内定を勝ち取りやすい傾向があります。
過去5年間の採用実績(総合職)
直近5年間の総合職採用のデータがホームページに公開されていたため、紹介します。
採用年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|---|---|
人数(名) | 17 | 15 | 30 | 26 | 31 |
これまで入社された方の前職の業界
総合商社、コンサルティングファーム、建設会社(ゼネコン・プラント)、 各種メーカー(重工・電機・素材)、 銀行(都市銀行・信託銀行)、 証券会社、 官公庁・公的機関、 石油・エネルギー会社、 生保・損保会社、 鉄道会社、 航空会社、 IT・通信会社、 マスコミ、広告代理店、 設計事務所、 法律事務所、 会計事務所など。
東京本社以外に、全国各地に支社・支店、海外に現地法人および関係会社[主要グループ会社一覧]などがあり、総合職は勤務地を選ぶことができませんので、注意が必要です。詳しくはホームページや選考過程で確認をお願いします。
不動産業界が未経験の場合は以下記事もご確認ください。
三井不動産株式会社の働き方
勤務時間 | スーパーフレックス制度(コアタイム無し) ※ 標準的な勤務時間 9:00~17:30 |
給与 | 応募の経験スキルによる |
賞与 | 年2回 |
昇給 | 年1回 |
休日 | 完全週休2日制(土・日)、祝日、会社の定める休日(年末・年始) ※年間休日122日(2023年度) |
休暇制度 | 年次有給休暇、フレッシュアップ休暇、出産休暇、育児支援休暇など |
休業制度 | 育児休業制度、介護休業制度 |
交通費 | 全額支給 |
社会保険 | 完備 |
待遇・福利厚生 | 研修制度(各種研修、海外研修など)、自己啓発制度(資格取得奨励、通信教育、各種社外講座に派遣) 退職金制度、カフェテリアプラン(例:旅行での宿泊費や交通費に対する補助や、ベビーシッター費用に対する補助など)、 短時間勤務制度、事業所内保育所、リターンエントリー制度 |
最新情報はホームページを確認してください。
三井不動産の事業展開
三井不動産の中途採用難易度は職種によって異なりますが、全体的に高い印象です。
理由は様々ですが、事業展開などが関係しており、近年「不動産×ICTでビジネスモデルを革新」をテーマにICTなどのテクノロジーを活用した新ビジネスの創出に注力されています。
既存商品やサービスの付加価値の向上、不動産×ICTによる新たなビジネスの創出、オフィス・商業・住宅など、リアルな空間でのデータの蓄積・活用に取り組んでいます。
さらに最近の動向としては、テクノロジー企業やクリエイターとの共創によるプロジェクトも増えています。
例えば、2020年5月には、KDDIと共同で5Gを活用したオフィスビルのDX化事業をスタートしています。「三井のオフィス」においてテレワークやバーチャル会議などのソリューションを構築し、新たなワークスタイル創造を目指されています。
2020年8月、新たなホテルブランド『sequence』の展開もしており、社外のクリエーターとタッグを組み、インテリアやアート、ゲストと街の人々との触れ合いを創出するコミュニティイベントなど、様々な仕掛けを計画しています。このあたりの「トレンド」は押さえておくのが良いでしょう。
採用は「経営方針・事業展開」に基づいた形で採用をしますので、転職を希望する場合は、企業のIR資料の確認は必須です。
三井不動産IR資料はこちら
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/ir/library/?id=global
(コンテンツ作成が2021年8月現在の情報のため、採用戦略・事業展開は変わり続けます。あくまでも、1つの目安としてお考えください。)
三井不動産は海外事業の展開にも注力している
三井不動産では、海外事業の飛躍的な成長を掲げ、さらなるグローバルカンパニーとして2025年度を目処に、海外事業利益の比率を2017年度比2.3倍となる、約30%まで拡大させる目標があるそうです(*)。
海外市場において、同社のようにオフィスビル、商業施設、住宅、ホテル・リゾートから物流施設事業、不動産投資など幅広い不動産事業を総合的に展開している会社は比較的珍しく、三井不動産の強みといえます。
国内で培ってきたノウハウを活かし、グローバル事業を展開されています。具体的な取り組みとして、マンハッタンにおける過去最大の複合開発「ハドソンヤード」への参画や、ロンドンにおけるBBCのスタジオやオフィスを、住宅・ホテル・オフィスなどの複合施設へ生まれ変わらせる「テレビジョンセンター再開発計画」などを推進しています。
こういった事業展開を把握しながら面接に挑むことで「逆質問で活かす」「熱意を伝えられる」「三井不動産で実現したいこと、興味があること」などを伝えることにつながります。
(*)「海外投資1.5兆円に」三井不、菰田社長 – 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30735900Z10C18A5EA5000/
選考プロセス
三井不動産の中途採用プロセスは、書類選考後、適性検査および2回の面接が行われる傾向があります。(採用ポジションによっては2回以上あるため、他社選考を受ける場合は選考回数も意識しながら進めてください)
募集職種は、大きく「総合職掌」「技術職掌」および「業務職掌」の3つの職掌に分類されます。
「総合職掌」は、オフィスビル・商業施設・ホテル・住宅等の事業部門およびコーポレート部門に配属され、「技術職掌」はテクノロジーを活用した不動産そのもののイノベーションを行うエンジニアとなります。
「総合職掌」の場合は、予め配属される事業部門が決まっているわけではなく、これまでの経験・キャリアと会社が求めるポジション双方を調整し、個別に配属部署が決定されます。
そのため、エントリー時には希望する仕事内容やこれまでの業務経験・スキル等をなるべく具体的かつ詳細に登録する必要があります。
特に「具体的な数字・達成率・プロジェクト推進力、管理した経験」など業務上で求められる経験スキルは記載することがポイントです。
面接でよく聞かれる質問
三井不動産の面接では、以下のような質問をされる傾向にあります。
- 転職理由・退職理由
- 志望動機
- 職務経歴書に沿った質問
- 実績をどのように出したのか
- 自分の強みについて
- 人生で1番つらかったこと
- 壁にぶつかったときにどう乗り越えたか
- ストレスを感じたときの解消方法
- 嫌いな人がいた場合の対処法について
上記の質問に加えて、応募したポジションの業務内容に沿った質問がされる傾向があります。
【無料相談】不動産業界専門の転職エージェント【RSG Real-Estate Agent】
面接の傾向
面接内容には、「壁にぶつかったときにどう乗り越えたか?」「今までで一番辛かった経験は?」「ストレス解消法は?」という質問が多く見られ、どんなに困難な状況下でも、チャレンジ精神を持って乗り越えられる人材かどうかが評価ポイントとであるといえます。
プロジェクト単位で仕事をすることも多いため、「チームワークを大切にするか」や「外注先からの複数の提案から採否をする」などの素養があるか確認をされていると感じます。
過去の質問で
・「三井不動産の建物のなかで好きなものを3つ挙げてください」
・「どの建物が嫌いか?自分ならどう工夫するか」
・「三井不動産が強みとしている部分は何か。競合は受けていないのか。その理由は?」
というような質問がありました。事業内容について事前にしっかりと把握し、自分の見解を整理しておきましょう。
その他には、志望動機やこれまでのキャリアなどのオーソドックスな質問が多く見られますが、どの質問についても「なぜ?」「どのように?」と深く掘り下げられる傾向があります。
論理的に分かりやすく説明できるよう、しっかりと準備をしておきましょう。
三井不動産の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ三井不動産か」というものがあります。
業界理解や職種理解の枠を超えて、三井不動産という企業についてしっかり理解することが大切になります。以下のような企業については必ず押さえておくことをおすすめします。
- 三菱地所株式会社
- 住友不動産株式会社
- 東急不動産株式会社
特化型エージェントの紹介
三井不動産の総合職への転職は新卒採用時と同様、採用人数が少なく求職者もかなり優秀な人が集まるため、前職での経験がある人ですら簡単に落とされてしまうことがあるほどです。
また、欠員が出た時にのみ中途の採用をおこなうことが一般的なため、常に求人の空きがあるかチェックする必要があります。
大手リクルートキャリアやdodaエージェントを利用されている方が多いかと思いますが、特化型エージェントを今回は2社ご紹介します。
元転職エージェントとして特化型エージェントとの繋がりがあり、内情を知っていることもありお伝えいたします。
RSG Real-Estate Agent
『RSG Real-Estate Agent』は、不動産業界に特化した転職支援サービスを提供しています。
一番の特徴は、不動産・建設・人材業界出身のコンサルタントが、多く在籍していること。そのため、質の高い情報を提供できるのが強みといえます。
RSGでは、求人企業の現場社員への取材や、経営陣との情報交換を定期的に行っているため、新鮮な生の声・リアルな情報収集が可能なのも強みかと思います。
基本的に不動産業界の年収は高いこともあり、平均年収1.2倍~1.5倍UPしているそうです。
ご支援が可能なエリアは、関東(1都3県)、関西(大阪・京都・兵庫) の40代の方であればお力になれるそうです。未経験の場合は、30歳前半までであれば支援可能かと思います。
デメリットは、支援可能なエリアですね。福岡や北海道といった地方への支援は難しいため、地方エリアで転職を考えている場合は、求人媒体や大手総合エージェントの利用がオススメです。
【無料相談】不動産業界専門の転職エージェント【RSG Real-Estate Agent】
宅建jobエージェント(株式会社ヘイフィールド)
株式会社ヘイフィールドが提供している宅建jobエージェントは、不動産業界を専門とした転職支援サービスです。宅建の資格がない方や、未経験で不動産業界に興味がある方まで幅広くサポートされています。
「RSG Real-Estate Agent」と同じく、不動産業界に精通したメンバーが在籍していますが、強みは不動産会社へ向けた集客・ブランド支援事業を中心に、さまざまなサービス・ソリューションを展開している点です。
企業との取引も多く、知られざる優良企業を見つけることも可能なのが特徴です。
少し内部の情報を知っているのでお伝えすると、Webマーケティングに強みがある方が独立されており、不動産業界は、「離職率が高い」とか「ブラックな業界」など良いイメージがない事実もあり、業界を少しでも良くするためにまずは、良い方をご紹介して「労働環境」を良くしようという思いがあり、不動産業界の領域を変えていきたいと考えているご様子です。
業界として、まだまだ生産性が低くITの浸透が遅れているのが不動産業界の特徴ですが、ヘイフィールドさんはこのような課題を解決するために事業を展開し、不動産業界で働く人や不動産取引に関わる人と企業に質の高い機会をたくさん提供し、業界に貢献したいと考えておられるので、ご興味があれば、相談してみてください。
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独自の審査基準に基づき業務提携
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- 特定の業界/職種への支援に精通し、支援実績などのエビデンスの提出が可能なサービスかどうか
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