【旧リクルート住まいカンパニー】ソリューション営業職の面接対策
今回は転職エージェントとして「旧リクルート住まいカンパニーの営業職」への転職支援実績を活かし、面接対策情報をお伝えします。
情報量は多いですが、面接対策にお役立てください。
今回この記事を書いた背景は、転職エージェントとして従事していたころ感じていたのは「面接対策のみ」のサポートができないこと。
転職エージェントのビジネスモデルは、紹介した企業にご内定をいただいた場合のみ発生します。
そのため、自社経由でエントリーをしないと面接対策ができないのがほとんどでした。面接対策のみを希望する方のご支援は、やむを得ずお断りをしておりました。
そこで個人的に面接対策のみをサービスとして実施していましたが、体は1つしかなく全員に同じような情報を届けるのが難しくなり、今回コンテンツとして残すことにしました。
この記事を読めば、必ず内定がもらえるものではありません。やはり面接対策は実際に「経験」をして、知見がある人間からフィードバックをもらいながら「伝え方」を良くしていく必要があります。
コンテンツだけでは十分とはいえません。ただ、自分で面接対策ができる方や大手経由でエントリーをして「企業向けの面接対策」をしっかりやってもらえていない方は必見です。
余談ですが、リクルートキャリア経由でエントリーをしても同じグループ会社ですが、「リクルート住まいカンパニー」の通過率が上がるわけではありません。
理由は、リクルートキャリアの担当CAが直接人事と繋がっているわけではないためです。面接対策情報は共有されますが、合格率や内定率に大きな差分はありません。
むしろ、リクルートグループへの転職支援に強みがある特化型のエージェントに依頼する方が良いともいえます。
リクルート住まいカンパニーへの転職難易度について教えて
リクルート住まいカンパニーは、不動産情報サイト「SUUMO」など、多くの人気サイトを運営しており、業界でもトップクラスのシェアを誇っています。そのため、転職難易度は比較的高めと言えます。
ただし、業界経験者や、不動産や広告、マーケティングなどの分野でスキルや知識を持っている人材であれば、転職のチャンスもあるでしょう。また、リクルート住まいカンパニーでは、多様な人材の採用を目指しており、社員の多様性を尊重する取り組みを進めているため、異業種出身者や、性別・年齢・国籍など多様なバックグラウンドを持つ人材も積極的に採用しています。
そのため、適切なスキルや経験を持っている人であれば、転職のチャンスもあると言えますが、競争が激しいため、充分な準備と自己分析が必要です。求人情報や転職エージェントの情報をチェックして、自分自身がどの程度のレベルであるかを正確に把握し、適切な転職活動を行うことが重要です。
リクルート住まいカンパニー会社や業務について
まず、旧リクルート住まいカンパニーの面接対策をお伝えする前に基本的な情報を押さえましょう。
基本的な応募ポジションは以下3つになります。(事務職は除く)
①ソリューションセールス※正社員<GE社員>
②SE社員【営業】ソリューション営業
③スーモカウンター住宅アドバイザー職※正社員
>>【SE社員】とは?
地域・職種限定の無期正社員です。自ら働く地域を決め、顧客接点を担うポジションです。ブロック外の転勤はないため、エリア限定正社員として中長期的に働きたい方におすすめです。
今回はソリューションセールス職<SE職含む>の面接対策についてお伝えします。
採用目線は、「①ソリューションセールス>②SE社員【営業】ソリューション営業>③スーモカウンター住宅アドバイザー職※正社員」となり、①ソリューションセールスが一番ハードルが高いです。キーエンスや電通に入社できる方が採用されるイメージです。
③スーモカウンター住宅アドバイザーは、女性が多く、店舗接客販売経験者の方などが多く在籍しています。
エリアによる難易度は、東京(関東圏)>大阪・福岡・名古屋>それ以外 となります。関東などは応募も多い=ライバルも多いため採用目線が上がります。
一方で、地方エリアは応募も少ないことから採用基準は下がり、都内ではお見送りだが、地方であれば「内定」になるケースも珍しくありません。
リクルート住まいカンパニー仕事内容
ソリューション営業
クライアント先は、マンションデベロッパー、ハウスメーカー、工務店、賃貸仲介会社、管理会社などの不動産業界になります。経営課題を解決するため、SUUMOを活用した企画提案を行います。
経営課題を解決するための企画提案の事例ですが、自社ブランド戦略の検討、人事(採用/育成)施策についての提案、予算管理、出店計画など、事業成長に必要なものであれば、主体的にご提案する営業になります。
NPOや地方自治体を巻き込んだ地方活性の取り組みや、他社協働してクライアントのブランド冊子を作りなどブランドを育てていく提案などの事例もあります。
提案先の規模によっては、大きなプロジェクトになることも考えられるため、数人でプロジェクトチームを組んで行うこともあります。
また、不動産企業にとって集客は生命線のため、ほとんどの企業が自社集客できていないのが現状です。SUUMOやホームズ、アットホームなどの媒体を活用した集客が一般的となります。その中でも市場において、圧倒的にシェア率がSUUMOは高いのが特徴的です。
自らの業績や売上目標に対してだけでなく、仕組み化・チームでの達成・再現性なども同時に役割として求められていくため、非常に選考難易度も高いのが特徴です。
GEは事業責任者などをゆくゆく担っていただきたいポジションのため、全国転勤の可能性もあります。SEはブロックが限定され、職種も基本的に営業職となります。
ソリューション営業職のKPI
リクルート住まいカンパニーのソリューション営業職のKPIは、以下のようなものが挙げられます。
- 売上目標:ソリューション営業職には、販売の目標が設定されています。この目標を達成することが、最も重要なKPIの一つとなります。
- 新規ビジネス獲得数:新しいビジネスを獲得する数をKPIとして設定することがあります。新しいビジネスを開拓し、収益拡大につなげることが求められます。
- 既存顧客の拡大:既存顧客との取引量を拡大することが求められます。顧客ニーズを把握し、適切な提案を行うことで、顧客満足度の向上やリピート率の向上を目指します。
- 契約更新率:顧客の契約更新率を高めることが重要です。契約更新時には、適切な提案や交渉により、顧客との信頼関係を深めることが求められます。
- 顧客満足度:顧客からの評価が高いかどうかを測定し、顧客満足度を高めることが求められます。提案内容や提供するサービスに関する改善点を把握し、改善に取り組むことが必要です。
これらのKPIを達成するために、ソリューション営業職は、市場動向や競合情報を常に把握し、顧客ニーズに合わせた提案やソリューションを提供することが求められます。また、顧客との良好な関係を築くため、コミュニケーションスキルや交渉力も必要です。
KPIを理解することで、面接時のアピールに繋がります。活かせそうな経験スキルはしっかりと伝えるようにしましょう。
リクルート住まいカンパニーで身につく経験スキル
リクルートグループの中でも「住まいカンパニーのソリューション営業職」は優秀な方々が多いのが特徴です。
不動産業界をクライアントに持つため、中にはハードルが低そう、ないしはゴリゴリな営業をしていそう、といった印象を持たれるかもしれませんが、住まいカンパニーは「経営課題」に対してアプローチをする集団です。
コンサルティング業界経験者やネット広告代理店の方が在籍しているため、論理的思考力・コンサルティングができるレベルでの提案力などが求められます。
優秀な方々がリクルート住まいカンパニーにて得たい経験スキルに関してですが
①個人としての成長(課題設定の仕方、解決、クライアントの経営課題を伴走できる)
②自社メディアを持つからこそ提供できるノウハウ(IT、メディアの知見の獲得)
③プレイヤーとしての成長と同時に、事業視点、マネジメントに近い経験も、早期に経験ができます。
自社でメディアを持つリクルートだからこそ、「課題があるから解決してほしい」というオーダーではなく、「経営を見た上での課題を自ら特定する力」やその会社を成長させていくために「今何が必要なのか」を経営者と共に会話することができるのは魅力かもしれません。
企業の事業課題・経営課題に対して入り込む提案力が求められるため、企業の財務状況や決算書などが読めるよう訓練しておくと良いでしょう。
リクルート住まいカンパニー求められる経験スキル
下記いずれかの実務の経験が正直必要です。
■法人営業経験
■戦略コンサルティング
■事業会社の経営企画・営業企画・マーケティングの経験
■コーポレートスタッフの経験
■その他それに準ずる企画職の経験
活躍されている方の経歴
- 戦略・事業コンサルティング経験者
- メーカー営業(提案営業)経験者
- 大手ハウスメーカー経験者
- マスコミ(広告代理店、テレビ局)経験者
お見送りの多い経歴
- 金融業界、公的機関の個人営業のみの経験(金融業界の法人営業経験者は内定の可能性もあります)
- 保険商材などの代理店営業のみの経験(経営課題を解決するレベルのスキルが求められるため。外資の商材を扱う場合は例外です)
- 不動産仲介営業のみの経験(業界親和性は高いものの、経営課題の難易度を解決が難しいと判断されるケースが多いです)
- 接客販売のみの経験
- 営業未経験の経験
- 個人営業のみの経験
求められる経験スキルは高いため、法人営業未経験の場合はまずは法人営業の経験から積むことをお勧めします。
リクルート住まいカンパニー面接スタイル
リクルートグループの面接では、「なぜなぜなんで」と深掘りをされることが多いのが特徴です。面接官が聞きたいのは結果ではなく、意思決定プロセスと行動の背景、アウトプットの質の高さを確認しています。を取るために何を考え、どんな論理に基づき、どう計画を立てたのか。どういう思いでその業務に取り組んだのか、話せるかポイントになってきます。
面接の雰囲気
面接官によって面接の雰囲気は違います。フランクな会話形式で話しやすい雰囲気になることもあれば、ドライな面接もあります。
掘り下げの質問や覚悟を問う質問も多く、過去の原体験と現在の状況、未来どんなことを実現したいかを明確に話せるように準備をしておくことが大切です。
■経営者が相手でも尻込みせずに話ができるか
■行動量を担保できるか、目標に向けてやりきれる精神はあるか(顧客志向になり過ぎて、自分の意に沿わないことをやれない人ではないか)
■環境依存ではないか(研修を求めていたり、ここにいれば勝手に成長できる、福利厚生が整っているなどの依存的な部分は見えないか)
■素直さはあるか(鋭くつっこまれた際に、でも、だけど、から反論しないか)
■コミュニケーションの柔軟さ(よい意味での軽さ)などもしっかりみられます。
SPIは非常に重要
結論からお伝えするとSPI試験は非常に重要です。
過去のお見送りの中で「SPIの波形」を理由にお見送りになったケースがあります。
SPIもしっかり準備されることをオススメします。転職エージェントの経験から個人的に推奨しているSPIの対策本に関しては以下で紹介をしております。
よろしければ以下ご参考ください。
リクルート住まいカンパニー【過去質問項目】
この章では実際に面接で聞かれた質問をご紹介します。しっかりと準備をしてテキストで言語化してください。
・転職理由
・志望理由
・在職中に頑張って成果を出したこと
・仕事をする上で大切にしていること
・現職を選んだ理由とそれに就職するまでの過程
・現職で達成したこと
・達成するにあたって自分が立てた目標は何か、工夫した点は何か
・現職で得たものをうちでどう活かせると思うか
・現職につくにあたってどんな就職活動をしたか
・転職の軸
リクルート住まいカンパニー面接フィードバック事例
以下は過去のお見送り理由です。お見送り理由の傾向を元に対策に役立てていただけますと幸いです。
【評価点】
- 自己実現に対しての意志が強く、既存の当たり前を疑う姿勢をもっている点
- あるべき姿を掲げ、ゴール達成にむけての推進力がある点
- 営業として自身が動くだけでなく、ゴールに辿り着くために使えるアセットは全て使う姿勢。弊社の仕事では課題解決を行う1つの手段がSUUMOであるため、他者を巻き込んで動かす経験は評価できます。
- 成長意欲が強く自律的に目標を設定し達成しようと動く点
- 人当たりが優しく柔和なコミュニケーションを取れる点
- 社会貢献意欲が高い点
- 行動力、素直さ、目標達成意欲が高いと感じました。クライアントの売上に対してまで思考できている点が好印象でした。また、学生時代では野球、社会人になってからは仕事において「諦めない」姿勢があると感じました
- はきはきと明るく受け答えはできる方でした。既得権益がある顧客に対しての困難な営業目標を自分の相違工夫によって、達成できたことは高評価です。
懸念点/お見送り理由
- 与えられた(定めた)目標に対してがむしゃらに取り組むことはできそうだが、直感的な思考が強く、論理的な思考が強くない点
- 自分視点が強く。俯瞰して構造的にとらえる力が弱いと感じました 。聞き手に対しての配慮があまりない話し方で、伝える力が弱く、論理的思考力に欠けている印象でした。
- 営業難易度は正直掴み切れてません。また、人を巻き込んだ営業経験あるが、いわゆる誰かと協働しての営業に関しては未知数のため。それを補うアピールがなかった。
- ソリューションをし事業課題に向き合えるような仕事をしたいとのことですが、そのために今できる準備はできているのか考えられていないため。
- 実績は申し分ないのですが、では、未来に目を向けたときに弊社で何をやりたいのか、何を実現したいのかを伺った時に具体的な説明ができなかったのが残念でした。人柄がよい方でしたのでいろいろな方面から何度もヒントをお渡ししたのですが、根本的な具体的なビジョンイメージをお持ちでなかったようで回答がありませんでした。
- 論理的思考力の不足、素直さに少々欠ける方だと思いました。 転職理由に対しての転職軸が一貫性がなく、そのロジックのずれをお伝えさせて頂きましたが、 ご本人のなかでは繋がっているとのことでした。 何度か確認させて頂きましたが、 やはりつながりがなく、お伝えしたとしてもそれを認められない方だという印象です。その場しのぎの回答が多く、誠実さを感じられませんでした。
- 現職の環境下でTOPを目指すだけに留まっており、外からの視点で見た時に想像を超えるソリューションがないため。自身の市場価値を認識しておらず、自分が優秀だと考えている点。ベースのスキルは良いですが、スタンスとマインドが良くない。
- 現職でまだやれる事がありながら、やり切った気持ちになっている。あと数年経験した後に成長した段階でもう一度会いたい方ではあると感じた。
◆ポイント◆
お見送りの理由を把握することで面接で確認をされている部分が分かると思います。懸念点になりそうなことを先回りして対策することをお勧めします。
「結論ファーストで話ができていないケース」
「面接官の質問に対して意図を汲んだ回答ができていない」
この2つは最低限できるように何度も練習を繰り返しましょう。必要に応じて転職エージェントを活用してもよいかもしれませんが、無料ではあるのでサービスにはバラつきがあります。しっかり対策したい場合は、自分で身銭に切って有料のサービスを活用することも1つかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
就職エージェント、転職エージェントの経験を活かした情報などをお伝えさせていただきました。
面接対策は準備で全てが決まります。
Diver(ダイバー)では、引き続き「自己実現を実現するための手段や情報」を提供して参ります。
リクルート住まいカンパニーの平均年収
リクルート住まいカンパニーの平均年収は、職種や役職によって異なりますが、以下は一例です。
- カウンター職:年収300万円~500万円程度
- 営業職:年収400万円~700万円程度
- マネジメント職:年収800万円~1200万円程度
ただし、上記の数字はあくまでも一例であり、業界や地域の経済情勢、業績などによっても変動するため、参考程度にお考えください。また、経験やスキル、成果によっても年収が変動するため、具体的な年収については、リクルート住まいカンパニーの求人情報や、転職サイトなどで確認することが推奨されます。
リクルート住まいカンパニーの福利厚生について
リクルート住まいカンパニーの福利厚生には、以下のようなものがあります。
- 各種保険制度:健康保険、厚生年金保険、雇用保険などの社会保険や、団体生命保険、傷害保険などの各種保険制度があります。
- 休暇制度:年次有給休暇や慶弔休暇、特別休暇などがあります。また、育児休業や介護休業、看護休暇なども取得することができます。
- 研修制度:新入社員研修や継続教育研修など、様々な研修制度があります。
- 社員割引制度:自社の提供するサービスや、提携企業の商品・サービスを割引価格で利用することができます。
- 安心サポート制度:メンタルヘルス相談や、各種相談窓口など、社員の健康や生活に関するサポート制度があります。
- スポーツクラブ施設利用:社員はリクルートスポーツクラブの利用が可能で、その費用の一部が会社負担となります。
以上のように、リクルート住まいカンパニーは、社員の健康や生活をサポートする様々な福利厚生を提供しています。
独自の審査基準に基づき業務提携
ユーザーの方に高品質なサービスを届けるため、精通した転職サービスを掲載しております。
- 特定の業界/職種への支援に精通し、支援実績などのエビデンスの提出が可能なサービスかどうか
- サービスの利用、サービスを運営する企業へ直接訪問等を行い、ユーザーにとって良いサービスを提供できるかどうか
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