【看護師からコンサルディングファームへの転職】狙い目は医療コンサルティング、面接対策・気になる年収・転職難易度ポイントと対策方法について解説
看護師の転職は、今までのご経験を活かし同じ看護師や、CRC、保健師など医療系専門職種にご転職する方が多いかと思います。
まずは簡単にどんなコンサルティングファームがあるのかご紹介していきながら、転職事例や医療コンサルティング会社へ転職される方の特徴、現在の採用動向などをお伝えします。
コンサルティングファームは学歴を一定重視する
ファームによって重視する学歴レベルは様々ですが、特に外資系や戦略系のコンサルファームは学歴を重視する傾向にあります。
そのため、書類選考にて見送りになることが多いと思いますが、狙い目は「医療コンサルティング」や医療看護領域でビジネスをスケールさせている企業がおすすめです。
ファームの募集要項には、「4年制大学卒業」程度の学歴要件しか書いていないことがほとんどですが、エージェント側に公開されている裏側の情報では、学歴フィルターが存在します。
看護師から一般企業への転職はそもそも難しい理由
看護師から一般企業への転職は難しいとされています。
医療に関する専門的なスキルは非常に高いですが、一般的なビジネススキル、例えばデータ分析、プロジェクト管理、営業スキルなどは持ち合わせていないことが多く、看護師から異業種へ転職を希望する場合、大きな障壁になっています。
ビジネスマナー・数字を追う経験・提案力・ビジネス資料の作成・ITリテラシーなど求められるスキルが多いため、一般的に転職難易度が高いのが現状です…
未経験者は何歳までにコンサルティングファームに転職するべき?有利な年齢は28歳
未経験でコンサルティング企業に転職する場合、28歳前後までというのが一般的な目安です。
年齢が上がるにつれて転職難易度は高くなり、未経験からのコンサル転職はあまり見られないのが現状です。コンサルティングファームで40代以上となるとマネージャー、パートナー職位の方が多く、優秀で経験豊富なコンサルタントをマネジメントする必要があります。
また、営業をしてコンサルティングプロジェクトの案件を獲得して来なければいけない役割も担っているため、未経験からの転職可能性はあれど一般的には現実的ではないでしょう。
コンサルティングファームの選考には第二新卒が有利
コンサルティングファームによっては第二新卒枠を設けて説明会・選考会など開催するなど積極的に採用しているファームも見受けられます。
面接では、前職の実績や業界知見よりも、「ポテンシャル」いわゆる地頭力・論理的思考能力を重要視する傾向にあります。
そのために、各種適性検査やケース面接等を課してくるファームが多く、しっかりとした対策が必要となります。
また、コンサルタントという仕事に対する理解やマインドを確認されることが多く、「なぜ現職ではなく、コンサルタントなのか」、「なぜ今のタイミングなのか」、「コンサルタントになって何をしたいのか」をしっかりと論理的かつ具体的に答えられることが重要になります。
必要に応じてコンサルティングファームに強みがあるエージェントの利用をおすすめします。
30代以降:コンサルティングファームへ転職
コンサルタント未経験から30代後半以降でコンサルティング業界に転職される方はあまり多くないのが実情です。
(もちろん30代後半以降の方でも弊社での支援実績はございますが)コンサルティング業界で30代後半になるとマネージャーやパートナーという職位になり、CEOや役員クラスとディスカッションし、 コンサルティングプロジェクトの案件を獲得するため、入社後すぐにこれら業務を期待できるかというと、かなり低くなります。
そのため30代後半でのコンサル転職は他年齢層と比べるとあまり多くはありません。
ある特定の専門性を有している方・ファームが取り組んでいるプロジェクトテーマに高い親和性を持つ方など、その経験・知見がジャストフィットする方にはチャンスがあります。
書類通過した場合は、しっかりとした面接対策をしていく必要があります。
コンサル転職で後悔する人の特徴
多くの方を支援する中で「コンサル業界への憧れが強い方」は後悔する可能性があります。
自身が想い描いていた「コンサル像」とはかけ離れた仕事内容だったため、理想と現実のギャップがありすぎてしまった例です。
コンサルタントは華やかで経営者に提言しているイメージを持たれている方も多いのですが、実は泥臭い業務が多く、特に若手の場合には仮説のためのファクトを集めるためのリサーチ、プレゼン資料などの作成などが多いです。
また時にはハードワークをしなければいけない時もあり、自身が思っていたワークライフバランスを実現できなかった、というケースもあるようです。
「なぜ現職ではなく、コンサルタントなのか」、「なぜ今のタイミングなのか」、「コンサルタントになって何をしたいのか」をしっかりと言語化しておきましょう。採用側も「憧れがないか?」を確認する面接になります。
あなたに合うファーム・合わないファームがある
コンサルティングファームによって、社員のカラーは大きく違います。会社全体の雰囲気、部門の雰囲気、それぞれが違う場合もあります。
是非この辺りは転職エージェントに尋ねてみたり、実際の面接でどんなバックグラウンド人が多いのかなど質問して確かめてください。
どんなに優秀な人でも、10社受けてすべて内定を取る人は実はいません。
例えばマッキンゼーは受かるけど他はすべて落ちてしまった、逆にマッキンゼーは落ちらけど他はすべて受かった、などといったケース珍しくありません。また違うファームへ転職したところ昇進した、という例もあります。
単にそのファームでの評価基準がや会社カラーが合わない場合がありますので、是非受ける側のあなたもこの合う・合わないを確かめるために事前に情報収集をするなど、面接やエージェントにも確認しましょう。
看護師から転職:医療コンサルタントは狙い目
医療コンサルタントとは、医療分野に特化したコンサルティングを行うコンサルタントのことです。
医療機関(大学病院・クリニック・医療法人など)や、医療・ヘルスケア関連企業(製薬・医療機器メーカーなど)に対して、経営面で抱える問題解決のための支援を行うことが医療コンサルタントの大きな役割です。
“ヘルスケアコンサルタント”や“医業経営コンサルタント”など、様々な呼び方があります。
ただ、医療機関向けといっても病院特化やクリニック特化のコンサルタントもいますし、経営面の問題解決といっても中長期の戦略立案や業務効率化によるシステム導入支援、人事制度設計などコンサルティングファームによって提供サービスの範囲は異なり、様々な役割を持った医療コンサルタントがいます。
各コンサルティングファームが強みとする領域・提供するサービスの範囲といった複数の理由から該当ポジションの求人募集を行うため、複数企業の求人の業務内容を確認すると医療コンサルタントの仕事をイメージしやすいでしょう。
医療系コンサルタントの年収は?
一般的な企業よりも高収入が見込める医療機関向けのコンサルタントの場合、年収は約600〜800万円程度となります。
ただ、経験スキルにもよるため最初は400万円ほどからスタートし、ゆくゆくはコンサルタントとして、プロジェクトリーダー、クライアントの課題解決に向けた戦略立案や実行支援を行えるようになると年収1,200万円〜1,800万円も珍しくありません。
医療コンサルタント:代表企業
医療コンサルタントを行う代表的な企業を紹介します。
- CDIメディカル
- IQVIAソリューションズ ジャパン(旧:IMS Japan)
- KPMGヘルスケアジャパン
- NSパートナーズ
- エムスリーキャリア
- キャピタルメディカ
- グローバルヘルスコンサルティング
- サイプレス
- 日本経営
- 野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリー
- 東日本税理士法人
- ヘルスケアシステムズ
- メディヴァ
- メディウェル
- メディエイド
- メディカル・イノベーション
- メディカルクリエイト
- KSメディカルサポート
- LEK consulting
- MRP
- アイテック
- アスメディックス
- 医療経営研究所
- 医療総研
- エムアイファシリティズ
- 健康保険医療情報総合研究所
- システム環境研究所
- ネクサス
- メディカルオフィス21
- 経営戦略研究所
元マッキンゼーのパートナーによって設立された医療ヘルスケアコンサルティングファームです。
開業支援、在宅ビジネスの立ち上げ支援、病院再生、クリニックの経営・運営代行、民間企業向けの保険指導など、幅広いコンサルティング・サービスを提供しています。
医師、看護師、理学療法士、薬剤師、MRなど医療機関出身者の他、SIer出身者、専門商社出身者、メーカーの開発職、経営コンサルタントなど様々なバックグラウンドの方が在籍しています。
基幹病院に特化した医療コンサルティングファームです。退院日数の短縮化・入院単価の向上、手術室稼働率の向上、医薬品コストの削減、機能・病床戦略の策定などに強みを持ちます。
医師・MR・看護師・薬剤師・診療放射線技師など、医療専門職の方が多く在籍しているのが特徴です。
入社後は、かなりハードな分析のトレーニングなどがありますが、ポテンシャルと意欲があればコンサル未経験からでも優秀なコンサルタントを目指せる環境です。
KPMGグループから分社独立し設立された、ヘルスケア業界向けに特化したコンサルティングファームです。
病院や介護事業者、医薬品・医療機器メーカーなどを対象に、ビジネス(経営戦略、事業戦略など)とファイナンス(M&A、事業再生など)の両面から経営を支援することに強みを持ちます。
ビジネスバックグラウンドを持つ方(MBAホルダーや経営コンサルタント、ヘルスケア業界における企画業務経験者、など)とファイナンスバックグラウンドを持つ方(金融機関出身者、公認会計士など)が在籍し、同様のバックグラウンドを持つ方を通年で厳選採用しています。
BCG出身者によって設立されたコンサルティングファームで、200~300床以上の病院や医療法人、医薬品メーカーを対象とした戦略コンサルティングや、異業種からのヘルスケア業界進出を支援するコンサルティングに強みを持ちます。
医療コンサルティング経験者や医薬品・医療機器メーカーを中心とした事業会社出身者、金融業界出身者、IT業界出身者など多様なバックグラウンドを持つ方が在籍しています。同社の理念や事業内容に強く共感する方を通年で採用しています。
まずはビジネススキルを高める転職であれば「医療」×「ビジネス」がおすすめ
コンサルティングファーム・医療コンサルティングなどの書類通過率が悪い場合は、他の選択肢も検討をしてみましょう。
また医療コンサルティングでない選択肢を検討するのであれば、これまでの経験が活かせる「医療業界」を軸に求人を探すことをおすすめします。
例えば、以下のような企業でまずは「ビジネスの経験」を積むことで今後の選択肢を広げることができます。
- エムシーアイ
- エムスリー
- エムスリーマーケティング
- エムスリーキャリア
- シーユーシー
- エイザス
- エスエムエス
- アンテリオ
- イプソスヘルスケア
- Welby
- エポカマーケティング
- キャンサースキャン
- ケアネット
- 日本医療データセンター
- メディカルデータビジョン
- メドピア
- ケアネット
- キュアアップ
- ファーストヘルスケア
- マクロミル
- メドレー
- メンタルヘルステクノロジーズ
- MICIN
- ミナケア
- 日本アルトマーク
例えば株式会社エス・エム・エスは、「高齢社会に適した情報インフラを構築することで価値を創造し社会に貢献し続ける」という理念のもと、介護・医療・アクティブシニア領域をターゲットに、インターネットを通じ介護・医療業界に特化した人材紹介、求人広告、資格情報事業等を展開しています。
東証プライム市場に上場しており、特に介護事業者向けの経営支援ソフトは業界トップシェアを獲得しています。成長性も高く、自己成長・自己研鑽の機会確保のため19:30完全退社を実現しており、ワークライフバランスも魅力的な企業です。
コンサルティングファームへの転職時期・入社時期はいつがベスト?
中途採用の求人数が増えやすいのは「1月~3月」と「9月~11月」です。
春は新年度に向けた組織強化、秋は退職者が出た企業などが下半期の採用活動に力を入れる時期。特に3月と9月は新体制に向けて欠員を補充する企業が多い傾向にあります。
転職のチャンスが多いため積極的に応募したい時期であるとともに、ライバルが多い分、対策は入念に行うべきタイミングです。
逆に人材が入社したばかりの4月や、夏季休暇前の7月ごろは求人数が減ります。
閑散期である分、たまに求人が出た場合はライバルが少ないからこそ早期内定につながるかもしれません。特に4月以降は早期退職者により生じた欠員を補うため、第二新卒向けの求人が増える可能性もあります。
コンサル業界への転職:未経験で支援に強いエージェントのおすすめは?
転職支援実績を活かし、未経験ファームへの支援実績が豊富な転職サービスを3社だけ紹介をします。登録・相談は無料ですのでよろしければご活用ください。本サイトより登録をいただいた方にはファーム毎の対策資料の送付があるサービスもあります。
20代〜30代:コンサルティングファームへの転職に強い【MyVision】
MyVisionはアクセンチュアやBIG4(デロイト、PwC、KPMG、EY)といった 外資系コンサルティングファームや ベイカレントコンサルティングといった国内の人気ファームへの転職支援が強いコンサル業界特化の転職サービスです。
コンサルファーム経験者が支援:アサイン
アサインは、創業メンバーが全員コンサルファーム出身で構成されており、コンサルティングファームを中心に質の高いサービスを提供しています。
・Bizreach コンサルティング部門 2020 MVP受賞
・外資系転職 Liiga 転職支援実績 No.1
・マイナビ Matching of The Year 2019
創業メンバー全員がコンサルファーム出身者であり、ファーム毎の違いや対策に強みがあります。また機械的な求人紹介ではなく、目指す姿から逆算したキャリア戦略を考えた提案し定評があります。
コンサルティングファーム支援に特化:上場企業「アクシスコンサルティング」
アクシスコンサルティングはBIG4(デロイト、PwC、KPMG、EY)や アクセンチュアなど総合系コンサルティングファームの転職に強いエージェントです。 (2014年〜18年の大手コンサルティングファーム在籍者の転職支援数第1位)
・アクセンチュア用などファーム毎の面接・選考対策を受けることができる ・パイプがあるため、書類審査や面接前後に候補者を推薦できるなどの魅力があります。
エンジニアなどのIT系人材、現役コンサルタント、経営企画、事業企画、財務、会計士、金融系などの方はぜひ活用ください。
コンサル業界に転職する場合、有利な資格はある?
コンサルタントになるために必須の資格はありません。
医師や弁護士のように資格を持っていなければ就けない職業というわけではなく、特定の資格を持っていなくてもコンサルタントとして働くことができます。
資格の有無がコンサル転職にどれだけ影響するかという点ですが、一概にはいえず、ケースバイケースとなります。
例えば戦略コンサルタントであればポテンシャルが最も重視される要素の一つではありますが、MBA等の資格は大いに有効になり得ます。またコンサルティング業界と一口に言っても、その中でも戦略系、業務・IT系、組織・人事系、FAS系等いくつもの領域に分かれており、さらにその中にも様々な職種が存在するため、どのような領域・職種を志望するかによって有効な資格は変わってきます。
高度成長期などに「MBA」を取得しているコンサルタントが多かったため、30代〜40代後半の方は資格が必要な場合がありました。現在は資格がなくとも問題はないため、入社後の自己投資としてMBAを取得される方が増えている印象です。
コンサルティングファームへの転職はエージェント利用が必須
コンサルティングファームは優秀な人材を求めている傾向が強く、応募の段階で求めているラインに達しているかどうかを厳しくジャッジされます。
コンサルティング業界専門の転職エージェントであれば、これまでの経歴や将来のキャリアプランなどから最適なコンサルティングファームの紹介や豊富な支援実績から選考フローで重視されているポイントなどのサポート体制が充実しています。
コンサルティングファームへの転職は、ケース面接もあるため、特化型のエージェントの利用はおすすめです。
【看護師から転職】に強みがあるオススメの転職サービス