【SIer・SEから転職】20代・30代キャリア・転職先・年収・経験者に読んでもらいたいキャリア戦略

今回はSIer・SEのキャリア戦略(キャリアプランニング)についてお伝えします。今までの経験やスキルを活かしながら、より良いキャリアへと向かう一助になるかと思いますので、ぜひご一読ください。
SIerのキャリアは30代半が転換期

まず、SIerと他の職種のキャリア戦略における違いを確認していきます。一般的な職種は3年ほどでスキル・経験を認められますので、その3年目がひとつの大きな転換点、さらにその倍の6年目あたりで、キャリアの方向性はほぼ決まります。
その一方でSIerは、導入~テストまでを一通り経験し、ITに対する理解も深い人材として転職市場で認められるまでに、5年程度必要とされています。
28歳〜32歳くらいが転換期になります。
10年目あたり(30代半ば)で、キャリアの方向性が決まるもっとも重要な転換点を迎えます。そして40代前半では、5年後10年後にはどんな立場で何をやっているのかを明確にしていく必要があります。
登るべき山の候補を特定して登り方を考え、アタリをつける
キャリア戦略といっても抽象的で考えづらいので、まずは30代半ばにおけるキャリアのゴールを明確にすることが重要です。
これについては様々な考え方はあると思いますが、「30代半ばで迎える意思決定への準備を完了すること」がゴールであると言えます。
言い換えると、「登るべき山の候補を特定して登り方を考え、アタリをつける。」です。もしくは、「大まかな方向性を描き、アタックする」と言ってもいいかもしれません。
30代に迎える重要な意思決定とは
SIer・SE出身者のキャリアにおいて、30代半ば(32~36歳)は今後40年働く領域が決まる時期です。
SIerの転職市場においてもこの時期を超えると未経験者を受け入れることは少なく、経験やスキル、実績が求められるようになります。また、ライフプランとの兼ね合いも出てくる年齢でもあり、今後どのようなキャリアにするかを決めていく必要性が出てきます。
SIerで働くSEにとって30代半ばは今後働いていく分野を見定める、大切な意思決定を迎える時期なのです。
SIer・SE出身者の年収を上げるにはどうすれば良いか?

ユーザー系SIer | 約650〜1,000万円以上 |
メーカー系SIer | 約650〜750万円 |
独立系SIer | 約400〜800万円 |
コンサル系SIer | 約610万円 |
外資系SIer | 約600万円 |
どの業界のSIerでもその年収は働く企業によって変わります。即戦力として期待できる企業であればあるほど年収を高めやすいといえます。
SE(システムエンジニア)であれば、「上流工程を担当する」「副業・フリーランス」「大手企業への転職」「ベンチャー企業の役員クラス」「外資系企業に転職」などで年収を高めることができます。
価値観に合う領域の特定とキャリアとの紐づけが肝要
この重要な意思決定は、実際には無意識のうちにされてしまうことが多くあります。多くの人は、日々の業務に打ち込んでいる間に、気が付いたら進む先が確定してしまいます。
もちろん会社のため、お客さんのために目の前の仕事に打ち込むこと自体には非常に価値がありますし、私もそのような方を好きですし支援したいと思います。
だからこそ、そんな方にこそ、せめて1年に1回、自分の登りたい山、おおきなキャリアの方向性について、自分のために時間を使って考えてほしいと思っています。
その時間で、価値観に合う領域の特定(自分がやりたいことは何なのか)、キャリアとの紐づけ(機会を掴めるのか)を考えてください。
以降では、キャリア形成に向けた第一歩の準備について、この2つの観点から説明していきます。
価値観に合う領域の特定
まずは、自分の価値観に合う領域の特定を行います。
20代では「もっと専門的な技術を身に着けたい」「様々な領域に触れながら、知的な面白さを感じたい」
といった曖昧な方向性でも問題ありません。
一方で、30代半ばを迎える時には、仕事に紐づいた形でのキャリア意向に持っていくのが理想的です。
「ピンポイントに絞りすぎない」こと
一つ目のポイントは、大きな方向性に留める、ということを意識することです。考えているのに明確な結論が出ないという場合、多くは情報や経験が足りていないことが原因です。
この状況で、ピンポイントに特定しようとすると、大きく誤った結論に着地したり、結局考えが進まなかったりする場合が多いです。
この罠に陥らないように、「究極的にはやってみないとわからない」という大前提に立ち、ある程度の曖昧さは許容し、大きな方向性で考えることが大切です。
「ちょっと曖昧だが、ここまでは正しそうだ」というアタリをつけ、より正確な自分の意向を知るべく、一度飛び込んでみるという考え方が必要となります。30代半ばまでに、絞り込んでいくという姿勢で検討することによって、着実に考えを進めることができます。
「広さを許容する」こと
二つ目のポイントは「広さを許容する」ことです。こちらは1つ目で上げた途中経過として曖昧さとは異なり、「最終的な着地点が広いものでもOKとする」ということです。
つまり、領域を絞った専門性がなければだめ、というわけではないということを意識してほしいということです。
やりたいことを考えていくと、どうしても、最初は幅広く、それを狭めていって専門性を持つと考えられがちです。しかし実際には、興味の広い人は広いままであり、狭い人は絞られていく、ということを理解することが大切です。
「複数の選択肢もアリと認識する」こと
三つ目は、「複数の選択肢もアリと認識する」ことです。方向が一つに定まらない際は、進みたい方向に複数の選択肢を持ってもよいでしょう。
現在のキャリアだと技術領域でしか業務を経験したことがなければ、次のキャリアとしてビジネス観点を身に着けられるものを選ぶのも良いでしょう。
このように、両方の方向性を満たすアプローチショットとなる環境に身を置くといった形で進めることも出来ます。ただし、遠すぎる選択肢は同時には持てないので注意が必要です。
例えば、30歳でなんとなくITコンサルか上流SIerが向いていると考えている人がいるとします。この方は、次の転職ではコンサルファームに行かなければいけません。
もし上流SIerに行った場合、35歳でITコンサルがやりたいとなった場合でも、働き方や能力、経歴などの様々な点から転職することはなかなかに難しくなります。
一方、ITコンサルから上流SIerに移ることは、能力さえあれば決してハードルは高くありません。
このように、自分のやりたいことを明確にする一方で、柔軟に移れるようにしておく必要があります。
具体的には、上述した「価値観の特定」に加えて、30代半ばまでに「どのようなスキル」を備え、「どのような経験」が必要なのか、考え、身に着け、経験を積んでいくことが必要なのです。
