【事業企画への転職】求められるスキル・経験は!?元経験者が教えます!!
事業企画のポジションは、ハイクラス求人として扱われるケースが多いため、特化型のエージェントを利用されることをお勧めしています。
事業企画のポジションは「経験者」でも狭き門とされ、採用基準が高い特徴があります。企業の中でも重要なポジションになるため、一般公開をされない「非公開求人」として扱われます。
事業企画の仕事内容
事業企画の仕事内容は、新しい事業を立ち上げるために必要な計画を策定することです。以下は、一般的に事業企画の仕事内容として挙げられることです。
1.市場調査と分析 新しいビジネスアイデアを見つけ、市場調査を行い、競合他社の調査を行い、市場の傾向を把握し、競争環境を理解し、ビジネスアイデアの潜在的な成功率を分析することが重要です。
2.ビジネスプランの作成 ビジネスプランを作成することが、事業企画の最も重要な仕事の一つです。ビジネスプランには、事業の目的、ビジネスモデル、収益計画、マーケティングプラン、財務プラン、人材プラン等が含まれます。
3.財務分析 ビジネスプランには、収益の見込み、コストの予測、財務プラン等も含まれます。事業企画の仕事は、収益性、キャッシュフロー、投資収益率、返済期間等の財務指標を計算し、ビジネスプランの財務面を評価することです。
4.チーム作成 新しい事業を立ち上げるためには、専門的なチームが必要です。事業企画の仕事は、事業の目的に基づいて、必要な専門分野を理解し、人材を集めることです。
5.資金調達 事業を立ち上げるためには、資金調達が必要です。事業企画の仕事は、資金調達の方法を決定し、ビジネスプランを根拠に投資家を説得することです。
6.事業計画の実行 事業計画の実行も、事業企画の重要な仕事の一つです。事業企画の仕事は、事業計画が実行されるように計画し、実行中に発生する問題を解決することです。
以上が、一般的に事業企画の仕事内容として挙げられることです。
先述したように事業企画で求められるスキルや経験は幅があります。
実際の仕事内容に関して、とある企業の内容をもとにみてみましょう。
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事業企画と経営企画の違いとは
事業企画と経営企画は、それぞれ異なる目的を持った企画です。
事業企画は、新しいビジネスアイデアを立ち上げるための計画を策定することが目的です。
具体的には、市場調査やビジネスプランの作成、財務分析、チーム作成、資金調達等の業務が含まれます。事業企画は、ビジネスの立ち上げに焦点を当てた具体的な計画を策定することが目的です。
一方、経営企画は、組織全体の将来の方向性や目標を設定するための企画です。
具体的には、ビジョンやミッションの策定、戦略的目標の設定、事業ポートフォリオの管理、リスク管理等の業務が含まれます。経営企画は、長期的な視野に立って、組織全体を取り巻く環境の変化に対応するための戦略を策定することが目的です。
簡単に言えば、事業企画はビジネスの立ち上げに焦点を当てた具体的な計画を策定することであり、経営企画は長期的な視野に立って組織の全体最適を追求するための戦略を策定することです。
事業企画と経営企画が明確に組織化しているケース
事業企画と経営企画が明確に組織化しているケースは、大企業に多くみられます。
大企業の場合、会社存続のために事業単位で収益を生み出すことが求められます。
会社の基盤となる事業を維持・拡大するのは並大抵のことではなく、さらには企業成長のために新規事業の立ち上げも行わなくてはなりません。
事業計画の策定や実行はもちろん、ときには投資計画まで幅広く対応しなくてはならないので、事業レベルで業務を担う「事業企画」と、全社的な業務を担う「経営企画」に分けられているのです。
一方、ベンチャー企業では事業企画と経営企画が一体化し、運営されているケースが多くみられます。
事業を効果的かつ効率的に進めるため、経営陣が自ら経営・事業に関わっているのです。
そのため、経営企画部門のなかに事業企画の役割が含まれることがあるでしょう。
経営企画に関して、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
事業企画の主なKPI
事業企画のKPI(Key Performance Indicators)は、企画の目的に応じて異なりますが、一般的には以下のようなものが挙げられます。
- 収益性
事業企画において、収益性は最も重要なKPIの一つです。ビジネスプランに基づいて、事業が収益を上げることができるかどうかを評価します。収益性のKPIには、売上高、粗利益率、営業利益率、投資回収期間などが含まれます。 - マーケットシェア
事業企画の目的は、市場で競合他社と競い合い、一定のシェアを獲得することです。そのため、事業企画では、ターゲット市場でのマーケットシェアの拡大を目指すことが重要です。マーケットシェアのKPIには、市場占有率、新規顧客獲得率、既存顧客維持率などが含まれます。 - 資金効率
事業企画には、資金の調達や運用が必要です。そのため、事業企画では、資金の効率的な運用を目指すことが重要です。資金効率のKPIには、投資収益率、資本回転率、キャッシュフローなどが含まれます。 - 顧客満足度
事業企画では、顧客満足度の向上が重要です。顧客が満足するサービスや商品を提供することができれば、顧客獲得や顧客維持につながります。顧客満足度のKPIには、顧客満足度調査の結果やリピート購入率、口コミ評価などが含まれます。
以上が、事業企画の主なKPIの一例です。企画の目的に応じて、KPIは異なるため、具体的なKPIは企画の目的に基づいて設定されます。
事業企画に必要なスキルや経験
事業企画で必要なスキルや経験は何か。より解像度を上げた内容をお伝えしたいと思います。
【必須なスキルや経験】事業責任者やプロジェクトマネージャー、事業企画・事業開発担当として事業を運営した経験
- 事業戦略・P/Lの策定とアクションへの落し込み
- 事業推進ドライバーとなるKPIの分解と適切な目標設定
- 事業戦略に沿ったプロダクト開発
- 仮説志向とPDCAサイクルによる改善活動
- 小規模な組織のマネジメント経験
【歓迎条件】
- 事業の部分最適ではなく、全体最適につながる数字にコミットしてプロジェクトを進めた経験があること
- 事業部長、新規事業立ち上げ、M&Aの経験があること
- 今後の海外展開を見据え、英語スキル・海外での事業・プロダクト運営の経験
【求める人物像】
- サービスを自分ごととして捉え、より良いサービスの実現のために自分の力を発揮したいと考えている方
- 行動力と責任感があり、主体的にプロジェクトを率いてきた経験がある方
- コミュニケーションやチームワークを大切にできる方
- ミッションや目標に向かって常に挑戦し続ける方
- 新しい知識や事柄を貪欲に吸収し、アウトプットできる方
- どんな仕事でも臨機応変に前向きに取り組むことができる方
- 社会的ルールや規範を意識し倫理観を持って業務に取り組める方
こういった内容であれば、想定年収:ジュニア・ミドル:600-800万、シニア:800-1200万円がメインターゲットになっています。
事業企画に携わるためには、自らが事業を設計するだけではなく、マーケティング・分析力も必要になりますし、営業力も当然必要です。
いかかでしょうか。
上記が全てではないですが、最低でも「事業責任者」として既存事業、新規事業問わず経験が必要になる傾向があります。
では実際に事業企画へ転職している方のキャリアをご紹介をします。
事業企画へ転職している方の経験スキル
例1)経営企画・事業企画・社長室経験者
例2)戦略コンサル出身
例3)ITコンサルなどでBPRプロジェクト経験者 ※プロマネなどコミュニケーション力にたけた方
例4)経営管理本部などの事業会社でBPRポジションでの経験や全社業務改善経験者
例5)営業成績トップセールス。事業部長、それに準ずる仕事内容の経験者
例6)ベンチャー企業の事業責任者としての経験
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事業企画ポジションの魅力
実は私自身も過去に事業企画の経験があります。
魅力は色々ありますが、一つの事業領域を丸ごと任せてもらえる裁量権の大きさが特徴的かもしれません。
事業企画の仕事内容によっては、分業しているケースもありますが、長期的な視点で事業を捉え、その成長を実感しながら仕事する魅力があります。
また、自らの意思決定も盛り込みながら、手触り感を持って事業推進ができます。将来的には、複数事業を担当をしたり、会社によっては複数の事業を横串で確認することも可能です。
事業を企画し、会社の利益貢献をすることができれば転職をしても困ることはないといえます。
未経験から事業企画への挑戦は難しい
残念ながら、未経験でいきなり事業企画の主担当としての業務をすることは、難しいのが事実です。
しかし、全く挑戦ができないわけではありません。
オススメは以下の3つです。
- 50人以下のベンチャー企業に転職する
- 事業企画のサブ担当からチャレンジする
- 営業やマーケティング責任者のポジションを経験する
50人以下のベンチャー企業へ転職する
ベンチャー企業では、若手人材の成長を促す意味も含めて年功序列ではなく、優秀な社員をどんどん抜擢していく頻度が大手企業よりもあります。
その中でなぜ50人規模なのか。これには理由があり、役者が揃っておらず、まだ席がある状態だからです。
50人を超えてくるとマネージャーの席や役割が埋まってきます。
事業企画ができる機会を掴むためにあえて、規模が小さく裁量権がある企業へ転職するケースがあります。
50人以下のベンチャーへ転職する場合のデメリットは「年収と福利厚生」です。
年収はこのフェーズだと300〜500万円ほどになります。
経験を積み転職をして600〜800万円まで上げる前提で考えておく必要があります。
また福利厚生もないに等しいため一緒に作っていく当事者意識も必要になってきます。
事業企画のサブ担当からチャレンジする
メインで事業企画への転職は難しいですが、「事業責任者の右腕ポジション」の求人が存在します。
検索の仕方は「事業責任者 補佐 求人」「事業企画 メンバー 求人」と調べるとヒットしてきます。
ただ、メンバークラス、右腕ポジションの採用ハードルは決して低い訳ではないのでしっかりと準備が必要です。
営業やマーケティング責任者のポジションを経験する
事業企画では、先述したようなスキルが求められます。実は、営業やマーケティングといった、経験が必要となることがほとんどです。
「転職」という手段も魅力的ですが、現職にて責任者クラスになれるのであれば、現職慰留も1つの方法だと言えます。
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事業企画からの転職は?経験後のキャリアパス
事業企画の次のステップは「経営企画」になります。
経営企画のよくある必須経験ですが
・予算管理(FP&A)分野およびM&A分野における専門性と実務経験
・M&A分野は、財務や法務等、各領域の基本知識があり領域横断で統合思考できる方
・複数プロジェクトを同時並行で進めるプロジェクトマネジメントスキル
○ベンチャー・メガベンチャーで、中期経営計画の策定/予算策定等の経験
○ベンチャー・メガベンチャーで、M&Aプロセスを推進してきた経験
○ベンチャー・メガベンチャーで、経営企画や社長室で特命案件を推進してきた経験
M&Aの分野での経験が大手では求められることは多いですが、 経営企画後のキャリアとしては、財務領域責任者、財務・IRへの拡張、グループ会社のCFO、経営企画部責任者、事業責任者など、役割に対して成果を出すことで、自らの意思で様々なキャリアパスを描き、実現することができます。
事業企画は、企業にとって経営に関わる重要なポジションであり、一般公開されている求人は多くありません。
もしくは事業企画を目指すためにまずは、営業やマーケティングなどの事業責任者の経験を積む必要があるかもしれません。
ご自身のスキルや経験に合わせて転職活動されることをお勧めします。
事業企画の求人数は多い?
事業企画の求人数は、業界や地域、経済状況によって異なりますが、一般的には比較的少ないと言われています。
事業企画の仕事は、新しいビジネスアイデアを立ち上げるための計画を策定することであり、高度な専門知識やスキルが必要であり、複数の分野にわたる知識や経験が求められます。そのため、求人数は比較的少ない傾向にあります。
ただし、新しいビジネスアイデアを持つスタートアップ企業や、大企業の新規事業開発部門などでは、事業企画のポジションが存在する場合があります。また、経営コンサルティングファームや投資ファンドなどの金融機関では、事業企画の専門家を採用する場合もあります。
最近では、新しいビジネスモデルやテクノロジーを駆使して、既存のビジネスを改革するデジタルトランスフォーメーションが注目されています。そのため、デジタル技術に詳しい事業企画の専門家が求められることもあります。
総じて言えることは、事業企画の求人数は業界によって異なりますが、専門性の高い仕事であるため、求人数は比較的少ないと言えます。
質の高い転職支援に定評がある【ジェイエイシーリクルートメント】
両面型の転職サービスで、様々な業界・職種へのて支援に定評があります。
年収800万円~1500万円以上の支援に強みがあります。
事業企画への転職:オススメ
事業企画の案件は、基本年収が500万円〜600万円以上が多い特徴があります。
そのため、500万円以上の求人を豊富に取り扱っているエン・ジャパンのサービス「AMBI」、ビズリーチが展開している「ビズリーチ」、パーソルキャリアが展開をしているハイクラス転職エージェント「dodaX」事業企画や経営企画ポジションへの転職を専門に扱う部署がある「ジェイエイシーリクルートメント」など複数のサービスを活用すると良いと思います。
ベンチャー企業での求人を探すのであれば、Wantedly・中小エージェントの活用が良いかと思います。事業企画ポジションは経営に直結するため、企業も慎重に採用を行っています。
そのため「非公開求人」として、信頼のおける特定エージェントに採用をお願いしているケースがあります。経営者と深くコミュニケーションを取る中小エージェントでは、大手エージェントにはないポジションもあるのが特徴です。
事業企画への転職を検討されている方へ
事業企画は企業にとって経営に関わる重要なポジションであり、一般公開されている求人は多くありません。
事業企画をやりたい理由は、自分が考えたアイデアやビジネスプランを形にできること、新しい価値を創造し、社会に貢献することができること、そして、自らがリーダーシップを発揮し、チームをまとめて事業を成功させることができることです。
また、事業企画は、試行錯誤や挑戦が多い仕事であり、自己成長につながることも魅力の一つです。自分が関わった事業が成功し、社会に大きな影響を与えることができるというやりがいもあります。
ただ、ギャップや大変さもあります。
事業企画は、ビジネスアイデアの立案から実行までの全プロセスを責任を持って行うため、プレッシャーやストレスが多く伴います。また、試行錯誤が多い仕事であるため、正解がない中で正解を見つけ、その中で「実績」を作る必要があります。
単純なキャリアアップだけではつとまらない仕事の1つですので、面接でも「なぜ事業企画をやりたいのか?」「なぜそれをやり続けたいのか?」など強く問われます。原体験をもとにしっかりと伝える練習が必要です。
事業企画の転職は求められる経験スキルが高いため、様々なヘッドハンターが利用している「ビズリーチ」など複数のエージェントをぜひ利用しながら「非公開求人」を探していくことをおすすめします。