現役エージェント監修【転職エージェントとの初回面談】意識したいポイント、やってはいけないNG行動:味方にする方法をお伝えします
転職エージェントの面談は、キャリアアドバイザーとの相互理解を深め、転職活動をスムーズにすすめるための大切なものです。
しかし、面談での行動が原因で、キャリアアドバイザーに悪印象を与えてしまい、転職活動に影響するケースもあります。
この記事では、転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないことや好印象を与えるコツを紹介します。
そもそも転職エージェントって?何をしてくれる?
ご存知の方も多いかと思いますが転職エージェントは、求職者と雇用主の間に立って、求職者が新しい仕事やキャリアの機会を見つけるのを支援する専門機関です。
求職者のスキルや経験、キャリア目標に基づいて、適切な職場を見つけるのに役立ちます。
主なサポート内容
求人リサーチとマッチング
転職エージェントは求人市場を調査し、求職者のスキル、経験、キャリア目標に合った仕事を見つけるのを支援します。彼らは、求人情報を収集し、求職者とのマッチングを行います。
履歴書・職務経歴書のアドバイス
エージェントは、求職者の履歴書や職務経歴書を改善するためのアドバイスを提供し、プロフェッショナルな文書として仕上げるのを支援します。
10社エントリーをして2社ほどしか通過しない場合は応募企業の採用スペックと合っていない可能性があります。
エージェントに添削を依頼することで30〜50%まで引き上げることも可能です。
面接対策
面接に向けて、エージェントは求職者に対して模擬面接やアドバイスを行い、面接での成功をサポートします。
企業によってケース面接などが存在するだけでなく、特有の質問やNGワードが存在しますので、志望度が高く面接対策が必要な場合は「有料サービス」「転職エージェントの利用」をおすすめします。
雇用主とのコンタクト
エージェントは求職者と雇用主との仲介役として機能し、面接のセッティングや交渉、雇用条件の調整などを行います。
年収交渉を含め企業に伝えにくい質問(残業時間・離職率など)を代行して確認をしてくれます。
キャリアアドバイス
転職エージェントは、求職者に対してキャリアに関するアドバイスを提供し、将来のキャリア目標を設定するのを支援します。転職市場で自分の価値を上げたい場合は定期的にエージェントに相談をするのも1つです。
転職エージェントとの面談でマイナスな印象を持たれるデメリットとは
キャリアアドバイザーを味方にすることで、ご自身の転職がよりしやすくなります。
転職エージェントも人間なので、サポートしたいと思える方の支援を手厚くする傾向があります。人と人の繋がりです。
親身にサポートしてもらえない
転職エージェントは企業側に「推薦文」というものを作成し紹介先にお送りします。
面談時のやり取り、コミュニケーションスタイル、人柄などを記載し、なぜ紹介したのか?転職理由は〇〇だが激務な環境なので一定仕方がないと思うので一度お会いいただきたいなどプッシュします。
紹介企業のカルチャーなども考慮しながら企業提案があるため、面談時の印象が悪いとそのままリリースになります。
営業と同じく、感じが悪い人や人柄が良くない場合はリリースされやすくなります。親身なサポートをされない理由があるので、条件面を含む要望を緩和することをおすすめします。
優先順位が低くなる
マイナスな印象を持たれる方は優先度を下げます。
転職サービスはボランティアではありません。加えて、1人で複数人の転職支援が必要な方を担当しているので、マイナスな印象を持つ方は優先度が下がります。
エージェントをたらい回しにされている場合は、その傾向があります。
転職エージェントにとって、人材を募集する企業もお客様です。そのため、企業に好印象を与えられる求職者に優先的に求人を紹介したいと考えています。
面談でマイナスな印象を持った求職者を仮に企業に紹介した際に「こんな人をなぜ紹介したいのか?」と関係値がマイナスになるため、求人の紹介がしづらくなります。
特に、人気の高い優良な求人ほど、好印象な求職者に絞って紹介する傾向にあります。
企業によって「〇〇さんの紹介であれば書類はパスで大丈夫です」「通過させるべきか迷っていますが、エージェント様のご意見を聞きたい」といったケースもあるので、好印象な方が優遇される傾向があります。
転職エージェントがサポートしたくないと思う人の特徴
転職エージェントが支援をしたくないと思う行動を紹介します。面談前にチェックして、NG行動をしないようにしましょう。
面談の日時や提出書類の期限を守らない
自分で決めた日程なのにもかかわらず、ドタキャンや遅刻があるとマイナスです。
例えばですが、法人との商談で遅刻やドタキャンをされた場合に信用を失います。期日を守らない方は仕事ができないと会社では言われるはずです。
面談の日程や書類の期限を守り、仕事などやむを得ない理由で面談のスケジュールを変更する場合は、早めに連絡しましょう。
普段の取り組みが転職活動に出ますので、仕事の一環として捉えることをおすすめします。
横柄な態度をとる/態度が悪い
希望通りの求人を紹介してもらえない、自分の転職方法へのアドバイスが気に入らないといった理由で、キャリアアドバイザーに横柄な態度を取ったり、暴言を吐いたりする求職者もいます。
キャリアアドバイザーは、基本的に求職者を好き嫌いで判断しません。しかし、大切なお客様である企業に、社会人としてのマナーがなっていない人を紹介するのをためらうケースがあります。
あくまでも個人的な意見ですが…
飲食店での対応・コンビニなどの会計時の対応などが悪い方は転職活動が難航する傾向があります。相手への敬意(リスペクト)がある方は企業からも好印象です。
過剰な要求をする
キャリアアドバイザーに、相談をするのは良いことですが、過剰な要求はNGです。
・担当の転職エージェント以外で応募した求人についてアドバイスを求める
・担当の転職エージェントで対応できない職種・業界などの求人紹介を求める
・自分のメリットになる情報だけを聞き出す
転職エージェント(キャリアアドバイザー)は成果報酬のビジネスです。エージェントとクライアント(雇用主)の間で合意された割合で支払われます。
成果に繋がらない場合はタダ働きになります。善意で情報を提供しますが、あくまでもビジネスではあるので過剰な要望は相手にしたくありません。
逆に紹介した企業の面接対策や年収交渉は強みがあるといえます。年収が上がる・面接の通過率が上がることは自社にとってメリットになります。
少しドライな言い方になりますが、成果に繋がらない仕事は遠慮される傾向があるため、転職エージェントを味方にする努力も1つです。
転職の意思が非常に低い場合
「とりあえず登録したので面談に来た」「スカウトをもらったので面談にきた」といった消極的な態度で面談に臨むと、転職に積極的でないと判断され、求人の紹介やサポートの対応を後回しにされる可能性があります。
転職エージェントのビジネスモデルは、求職者が内定を承諾して初めて企業から報酬を受け取れます。そのため、キャリアアドバイザーは、転職の意思が強く早く次の職場が決まりそうな人を優先するケースが多いでしょう。
キャリア相談のみであれば、中長期的な部分で支援をお願いしたい旨と知人紹介などに協力されることをおすすめします。
まとめ
転職エージェントとの面談で、マイナスな印象を与えてしまうと、親身にサポートしてもらえない・優先順位が低くなる・求人を紹介してもらえないといったデメリットがあります。
面談の時間を守らない・経歴など嘘の申告をする・自分の要望だけ話すといったNG行動は、避けましょう。
好印象を与えるには、清潔感のある身だしなみをする、丁寧な態度・話し方を意識する・話したい内容を整理しておく、こちらの3点が重要です。
これらのポイントを踏まえて面談に臨み、転職活動を有利に進めましょう。
転職エージェント選びに迷ったら、業界に特化した転職エージェントを選ぶのがおすすめです。専門の転職エージェントとの面談で、業界について情報収集するとスムーズです。