【MBAは転職に有利?】コンサル・事業企画・経営企画のキャリアと市場価値をプロが解説!

そもそもMBAとは?
MBA(Master of Business Administration)は、経営学修士のことで、ビジネスリーダーとしてのスキルを体系的に学ぶことができる学位です。経営戦略、財務、マーケティング、組織マネジメントなど、多岐にわたるビジネス領域をカバーし、主に経営者や管理職、起業家を目指す人が取得を検討します。
日本国内のビジネススクールだけでなく、海外の有名校(ハーバード、スタンフォード、INSEADなど)でも取得でき、特に外資系企業やグローバル企業では評価が高い傾向にあります。一方で、実務経験を重視する日本企業では「MBAを持っている=優秀」とは限らず、どのように活かすかが重要になります。
MBAはキャリアアップや転職に有利とされる一方、費用や時間の負担が大きいため、取得を目指す際は明確な目的を持つことが求められます。
MBAを取得することで可能になるキャリアパス・転職市場での価値
MBA(Master of Business Administration)の取得は、転職に有利になる可能性があります。ただし、具体的にどのような転職に有利になるかは、MBAを取得する目的や専攻分野、業界、個人の経歴やスキルセットなど、様々な要因によって異なります。
以下に、MBA取得が転職に有利になる可能性があるケースをいくつか紹介します。
- 経営層や管理職へのキャリアアップ
MBAは、ビジネスのあらゆる分野における高度な知識とスキルを身につけることができるため、経営層や管理職に昇進する際に有利に働くことがあります。 - 新しい分野への転職
MBAプログラムでは、ビジネスにおける様々な分野を学ぶことができるため、これまでの経験や専門分野から異なる分野への転職に有利に働くことがあります。 - グローバル企業でのキャリア
MBAプログラムは、グローバルな視点でビジネスを学ぶことができるため、グローバル企業でのキャリアに有利に働くことがあります。
ただし、MBAを取得するだけでは転職に有利になるわけではありません。
実際には、MBAを取得する前にすでに積み上げた経験やスキルが重要な役割を果たすことが多いため、MBA取得後も自己成長を続け、経験を積み重ねることが大切です。また、MBAプログラムに参加する際には、自身のキャリアプランや目的に沿ったプログラムを選択することが重要です。
MBA取得後の給与は上がる?
MBA取得者の38%が年収700万円以上
MBA取得者の38%の年収が700万円以上であるのに対し、非MBA取得の年収500万円以下は65%というデータがあります。(MBA取得者500万円以下は34%)
MBAを取得する方の年齢が高いこともありますが、全体的に給与額が高いといえます。
「MBAを武器に年収アップしたい」面接で落とされる人の意外な特徴
「仕事内容や年収に具体的な目標があり、それを叶えるためにMBAを取得」。一見、転職に有利に働きそうですが、35歳以上の場合は「資格を取得しただけでは、それが有利になるとは限らない」事情があります。
会計士資格や外国語のスキルなどとは違い、MBAを持っていないと実務ができないという種類の仕事はそう多くはありません。
転職先に対して学習意欲や継続的努力ができることを証明することはできても、成果とリニアに連動することを証明するのは難しいと思われます。
採用側が選考で重視するのは「入社後にどれだけ活躍してくれるか」です。
これが最優先条件であり、それを推し測るために経験に注目するのです。資格がなければできない仕事以外では、資格の有無は、経験を超えて評価されることは少ないと言えます。
そう考えると、MBA取得を武器にして年収を交渉しようとしても、スムーズに転職活動が進む保証はありません。相手の真のニーズをつかまず、こちら側のアピールが空回りしてしまうと、会話が噛み合わずに不採用という結果になってしまう可能性もあります。
資格という「手段」に依存し過ぎない
資格や学位は、あくまで仕事をするための手段であり、道具です。道具は、それを使ってどんな成果を出すかが重要で、それ自体が評価の対象にはなるものではありません。
野球選手で例えると、どれだけ名人が作ったバットを持っていても、肝心の打撃成績がついてこないと年俸が上がらないのと同じです。
同じように、採用側にとっても、資格を持っていることと、それで何ができるかはまったくの別物です。
選考で確認したいのは「何ができるか」のほうで、資格も過去の実績も、それを確認するための参考資料でしかありません。
書類選考や面接の際、転職者はまず、自分の過去の実績や、持っている資格などを伝えると思います。しかし、それらは決して主役ではないということを忘れないでください。
MBA取得は、相当の努力が必要です。そのプロセスは賞賛すべき一方で、MBAに依存しないようにしましょう。

転職は“買い手”がいてこそ成り立つ
実績や資格は自己紹介の一環として淡々と伝え、入社後にそれを活用して、どんな貢献をしていきたいのかを具体的にアピールすることをおすすめします。
MBAを持っている場合も、資格そのものをアピールするのではなく、「私はこういうことを目指してこういう勉強をしてきました。
それを貴社でこんな風に活用して成果を生み出していきたいです」と伝える姿勢が大事です。
「自分は努力を怠らない人間で、成果を出すために必要な道具も備えているから貢献できる」と伝えるのです。
身近にMBA取得で高年収のポジションに転職できた方がおられたのかもしれません。
そうしたロールモデルから刺激をもらって、自分もキャリアアップを目指したいと考えたのだとしたら、それ自体はとてもすばらしいことだと思います。
ただ、そのロールモデルになった方が満足度の高い転職ができた理由を、もう少し深掘りしてみてもいいのではないでしょうか?
転職を希望する人は、「自分をどう売るか」にばかり目が向いてしまいがちですが、実際は「買う側」があってこそ成り立つものです。
買い手の望みを知らないまま自分の理想だけ追い求めても、それではただの夢で終わってしまいます。
MBAホルダーが求められるポジションとは?
日本でMBAホルダーが求められているポジションは、経営戦略コンサルティングファームで働くコンサルタントや事業会社の経営企画など幅広くみられます。
特に金融業界においては、プライベートエクイティファンドの運用会社、投資銀行、ファンド投資先企業でのマネジメントポジションなどでニーズが高くなっている傾向があります。
とはいえ、転職においてはMBAは「+α」で有利になると考えることをおすすめします。MBAを取得したからといって、大幅にキャリアや選択肢が過剰に広がるわけではないため、依存しないようにしてください。
MBAの学校によって評価は変わる?
海外MBAのトップ20校に入る学校の場合は評価が高く、転職活動でも有利とはいわれます。大卒の「学歴」に近い評価なため、トップスクールを卒業した方が、コンサルティング会社や金融に就職すると、年収1,000万円以上のポジションが用意される傾向があります。
ただ、国内での転職活動の場合は、MBA取得者は少ないため「MBA保有」だけで「努力・熱意」は伝わりやすいといえます。
国内MBAと海外MBA、採用に有利なのは?
日本で取得できるMBAには、「国内の大学が開校している国内MBA大学院」と「海外のMBA大学院が日本で実施している海外MBA日本版」の2種類があります。
海外と日本、どちらのMBAで学ぶにしても、基本的な内容はほぼ同じです。
「国内MBA大学院」と「海外MBA日本版」の大きな違いは、使用言語が日本語か英語かという点です。
海外MBA日本版は、基本的に英語での授業、もしくは英語と日本語の双方を使用する授業となっています。一方、国内MBAは基本的に日本語での授業となっています。
転職市場での評価についてですが、海外MBA日本版は、その海外MBAを修了したと同じ評価を受けることができるかというと、転職の際の面接官の中には、海外大学提携型のMBAに懐疑的な印象を持っている方も少なからずいます。
海外MBA日本版は、海外MBAの日本における提携機関がMBAを運営しているということで信頼性が低くなる場合があります。
そのため、ひとまとめに海外MBAが優秀で就職に有利とはいえません。ただ、英語力に関しては、外資系の企業に就職する場合は、海外MBAの方が有利になります。
日本のMBAはまだ歴史が浅く、企業側の認識も薄い印象です。国内でMBAを取得した場合のポジションは、今後増えていく可能性はありますが、過剰に期待しないことが大切です。
MBAは経営における論理的思考能力の証明
MBAは、ほかの実務能力的なスキルを養うための資格とは大きく違うのが特徴です。
MBAによって取得できるのは「経営学修士」という学位であり、新卒であれば「学歴」として認識され、また社会人として何年かの実務経験がある人にとっては「付加価値の高い人材」であるという評価を受けやすい傾向があります。
MBAを取得するためのビジネススクールでは経営に関する幅広いテーマを学びますが、ビジネススクールはプロフェッショナルスクールですから、「実務家」を養成することを目的としています。
その中核を成すのは組織行動学、経営資源の数量的分析、戦略といったカリキュラムです。
従ってMBAを取得するということは、社会人経験のある人の場合は実務レベルのスキルに加えて、経営における論理的思考能力を有する人材であることはアピールできます。
キャリアゴールを明確にイメージすべき
MBAは取得する年齢とそれまでのキャリアによって、イメージできるキャリアゴールに大きな違いがあります。
例えば、20代のうちにMBAを取得する場合、「国際感覚」を養い、外資系金融機関に転職してポジションや収入の大幅アップを狙う、あるいはグローバル人材として活躍の場を海外に求めるという選択肢が増えます。
しかし、MBA取得時の年齢が30代の半ばくらいになってくると、MBAを取得したとしても、それほど大きなキャリアチェンジを望むことは難しくなってきます。
これまでのキャリアにMBAで学んだこと補完する形で、自分にとって満足度の高い業務ができる会社を目指すことに転職の力点を置くべきでしょう。
MBAを取得するにはプライベートを削って準備のための勉強期間を設け、非常に高額な授業料を支払う必要があるため、MBAの取得に踏み切るかどうかは、「自分のキャリアゴール」を明確にすることが大切です。
期待できる成果とMBA取得までの期間や費用などの投資コストをトータルで比較することをお勧めします。
「国内MBA大学院」と「海外MBA日本版」それぞれのメリット
この章からは、MBAの取得を今後考えている方向けに「国内MBA大学院」と「海外MBA日本版」のメリットなどをお伝えしたいと思います。
「国内MBA大学院」と「海外MBA日本版」、どちらで学んでもメリットがあります。
「国内MBA大学院」のメリット
国内MBAで学ぶメリットは、日本語での学びになりますので、英語での聞き取りなどに不安がある場合でも現職を続けながら経営学の勉強に集中できることです。
TOEICのスコアが900の方でも、MBAの授業を理解する際や英語のテキストを読む際に、苦労するケースがあるそうです。経営学は「日本語」でも難しい表現があるため、英語の勉強と並行する必要があります。
また、日本人との人脈が出来る点が国内MBAのメリットの1つによく挙げられます。
「海外MBA日本版」のメリット
良く挙げられるメリットは、「英語力」が身に付く点です。海外MBA日本版は、通常の授業以外に、本国のMBAから学ぶ機会があります。そのため、海外での人脈を作ることができる点も魅力的かもしれません。
身近にMBA取得で高年収のポジションに転職できた方がおられたのかもしれませんが、MBAを取得したから年収が上がったというよりは、これまでの経験スキルが転職先で評価をされ、結果的に年収が上がったというニュアンスが近いといえます。
独自の審査基準に基づき業務提携
ユーザーの方に高品質なサービスを届けるため、精通した転職サービスを掲載しております。
- 特定の業界/職種への支援に精通し、支援実績などのエビデンスの提出が可能なサービスかどうか
- サービスの利用、サービスを運営する企業へ直接訪問等を行い、ユーザーにとって良いサービスを提供できるかどうか
- 転職支援のプロからみても、サービスに定評があるか など
独自基準をクリアした”転職サービス”を掲載していますので、よろしければご活用ください。