【息抜きコラム】下着や裸で寝ることのメリットとは?パジャマで眠るほうがおすすめの理由も解説
「寝るときは裸のほうが気持ちいい」「下着だけのほうがラク」と感じる人は意外と多いものです。一方で、「本当に健康にいいの?」「パジャマのほうがちゃんと眠れるのでは?」と気になる人もいるでしょう。
結論からいうと、裸や下着で寝ることには一定のメリットがありますが、誰にとってもベストとは限りません。睡眠の質を左右する本質は、裸かパジャマかという二択よりも、体温調節しやすい寝室環境と、自分の肌質・体質に合った寝方ができているかどうかです。CDCでも、より良い睡眠習慣として、寝室を静かで、リラックスできて、涼しい温度に保つことを勧めています。
- 睡眠の質を上げたいなら、寝具そのものに投資する価値は大きい
- 裸や下着で寝ることが快適に感じやすい理由
- 裸で寝ることに「特別な健康効果」があるわけではない
- 映画シーンでよく上半身裸とか多いけど、実際はどうなの?
- 裸や下着で寝るデメリット
- パジャマで寝るメリット
- 裸や下着で寝るのが向いている人
- 結局、どれが正解なのか
- 睡眠の質を上げるには、寝るときの服装以外も大切
- 毎日なるべく同じ時間に寝起きする
- 寝室は「少し涼しい」「暗い」「静か」を意識する
- 寝る前のスマホやPCを控える
- カフェインやお酒、夜遅い食事を控える
- 自分に合う寝間着と寝具を選ぶ
- 眠る前にリラックスする習慣をつくる
- 睡眠の質を上げたいなら「寝方」より「習慣」を整える
- リカバリーウェアは睡眠の質向上にも役立つ?
- 一般的な寝具と比べると、価格差はたしかにある
- それでも「高い」ではなく「毎日使う投資」と考えると見え方が変わる
- 費用対効果が高いのは、「長く使う」「毎日体感する」から
- コアラ、NELL、TENTIALのようなブランドは「睡眠の土台」にお金をかけたい人向き
- 迷うなら、まずはマットレスから見直すのがおすすめ
睡眠の質を上げたいなら、寝具そのものに投資する価値は大きい
睡眠の質を高めたいとき、つい「裸で寝るか」「パジャマで寝るか」といった服装に意識が向きがちです。ただ、厚生労働省の睡眠ガイドでは、質・量ともに十分な睡眠の確保は心身の健康の維持に重要であり、睡眠不足は注意力や判断力の低下、作業効率の低下などにもつながるとされています。さらに、厚生労働省の健康情報サイトでも、快眠のためには寝室環境だけでなく、首や肩に無理のない枕や、適度な硬さのマットレスなど、寝具選びが重要だと案内されています。つまり、睡眠の質を本気で上げたいなら、寝るときの服装だけでなく、マットレスや枕、リカバリーウェアといった“睡眠インフラ”に目を向ける価値は十分にあると言えます。
裸や下着で寝ることが快適に感じやすい理由
裸、もしくは下着だけで寝る人が「寝やすい」と感じる最大の理由は、熱がこもりにくいからです。人は眠るとき、深部体温がゆるやかに下がることで入眠しやすくなります。そのため、暑すぎる寝具や衣類は寝つきの悪さにつながることがあります。NHSでも、寝室は暑くて蒸しやすい環境より、涼しく風通しの良い状態のほうが眠りやすいと案内しています。
また、衣類の締め付けが減ることも快適さにつながります。ウエストゴム、縫い目、素材のチクチク感などが気になる人にとっては、裸や下着だけのほうが圧迫感が少なく、リラックスしやすい場合があります。睡眠時の寝衣や寝具の素材は、皮膚表面の温度や熱の逃がしやすさ、蒸れやすさに影響し、それが睡眠の質にも関係するとするレビューも報告されています。
裸で寝ることに「特別な健康効果」があるわけではない

ここで大事なのは、「裸で寝ると必ず睡眠の質が上がる」とまでは言えないことです。現時点の研究では、寝衣の有無そのものより、寝室温度、湿度、素材、本人の体温調節のしやすさなど、複数の条件が組み合わさって睡眠に影響すると考えられています。つまり、裸で寝ることはあくまで“快適に眠るための方法のひとつ”であり、万人に共通する正解ではありません。
映画シーンでよく上半身裸とか多いけど、実際はどうなの?
かなり演出が入っています。
英国YouGovの睡眠調査では、就寝時の服装は「パジャマ」が最多で47%、次いで「下着だけ」が20%、“裸で寝る”は13%でした。男性は「下着だけ」で寝る割合が女性より高く、性差はありますが、それでも“裸派が多数”という感じではありません。少なくとも、この調査を見る限り、現実はパジャマ派・何か着る派のほうが主流です。
映画や海外ドラマで上半身裸のシーンが多く見えるのは、生活実態の再現というより、親密さ、セクシーさ、無防備さ、関係性の近さを一瞬で伝える映像表現として使いやすいからです。加えて、寝室シーンでは衣装を減らしたほうが身体のラインや感情表現が伝わりやすく、視覚的にも“それっぽい”ため、現実以上に多く見えやすいと考えるのが自然です。これは映画表現としての一般的な解釈で、調査で割合が裏付けられているわけではありませんが、実態データと比べるとかなり誇張されて見えると言えます。
一方で、暑がりの人や寝汗が多い人が、下着だけ・薄着で寝るのは十分ありえます。睡眠衛生の観点でも、重要なのは「裸かどうか」より、暑すぎず、快適に体温調節できることです。CDCやNHSも、寝室は涼しく保つことを勧めており、Sleep Foundationも軽いパジャマが快適さに役立つと案内しています。つまり海外でも、“裸で寝る文化”が標準というより、快適性優先で人それぞれというのが実態に近いです。
裸や下着で寝るデメリット
裸や下着だけで寝る場合、まず気をつけたいのが冷えすぎです。暑い季節には快適でも、朝方に気温が下がる時期や、冷房が効きすぎた部屋では、体が冷えて途中で目が覚める原因になることがあります。快眠に適した環境は「涼しい」のであって、「寒い」ことではありません。寝ている間の温度変化まで含めて、自分に合っているかを見る必要があります。
もうひとつの見落としやすいデメリットは、汗と摩擦です。裸で寝ると、寝汗が直接シーツや布団に移りやすくなりますし、寝返りによる摩擦もダイレクトに皮膚へかかります。特に股、脇、バスト下、太もも周りなどは、汗と摩擦が重なることで赤みやかゆみが出やすい部位です。Cleveland Clinicでも、間擦疹は皮膚どうしのこすれに、熱や湿気が加わることで起こりやすいと説明しています。
パジャマで寝るメリット
パジャマの一番の利点は、汗を吸いながら、体温調節をサポートしやすいことです。寝ている間、人はコップ1杯分程度の汗をかくことがあるとも言われますが、少なくとも寝汗は睡眠環境の快適さに影響します。パジャマがあることで、汗をある程度吸収し、寝具に直接汗が移る量を減らしやすくなります。結果として、蒸れや不快感を和らげやすくなります。睡眠時の衣類や繊維の違いが熱・湿気のコントロールに影響し、それが睡眠に関係することは、近年のレビューでも示されています。
さらに、パジャマは寝具との摩擦をやわらげる役割もあります。敏感肌の人や、汗をかくとかゆみが出やすい人、乾燥肌の人にとっては、裸よりも肌当たりの良い寝衣を1枚はさんだほうが、皮膚トラブルを防ぎやすいことがあります。特にコットンなど通気性と吸湿性のある素材は、無理なく取り入れやすい選択肢です。
パジャマのほうがおすすめな人
冷えやすい人、寝汗が多い人、エアコンをつけて寝る人、肌が敏感な人には、パジャマのほうが向いている可能性が高いです。特に「夏でも冷房で朝方に冷える」「太ももや股まわりが擦れてかゆくなる」「シーツの素材が肌に合わない」といった人は、裸で寝るよりも、やわらかく通気性の良いパジャマのほうが睡眠の安定につながりやすいでしょう。
裸や下着で寝るのが向いている人
一方で、かなりの暑がりで、寝室温度や湿度を適切に管理できていて、肌トラブルも特にない人であれば、裸や下着だけで寝るほうが快適なケースもあります。特に真夏は、厚手の部屋着のまま寝るより、熱を逃がしやすい状態のほうが入眠しやすいことがあります。ただしその場合でも、シーツを清潔に保つこと、冷房で冷えすぎないこと、汗や摩擦によるかゆみが出ていないかを確認することは重要です。
結局、どれが正解なのか
結論として、裸・下着・パジャマのどれが正解かは、体質と睡眠環境次第です。ただ、再現性の高さでいえば、多くの人には「通気性がよく、締め付けが少なく、汗を吸いやすいパジャマ」が最もバランスの良い選択になりやすいでしょう。裸で寝ること自体に絶対的な健康メリットがあるとは言い切れませんが、暑さ対策としては合理的です。一方で、冷えや摩擦、寝具衛生まで考えると、パジャマには実用面での強さがあります。大切なのは、「流行りの寝方」ではなく、「自分が朝まで快適に眠れているか」で判断することです。
睡眠の質を上げるには、寝るときの服装以外も大切

裸や下着、パジャマなど寝るときの服装は、たしかに寝心地に影響します。ただし、睡眠の質を左右するのは服装だけではありません。米CDCでは、毎日同じ時間に寝起きすること、寝室を静かでリラックスできる涼しい環境に保つこと、就寝前は電子機器を控えること、夕方以降のカフェインや就寝前の大食い・飲酒を避けることなどが、基本的な睡眠習慣として推奨されています。つまり、快眠のためには「何を着て寝るか」と同じくらい、「どんな環境と習慣で眠るか」が重要です。
毎日なるべく同じ時間に寝起きする
睡眠の質を安定させたいなら、まず意識したいのが就寝時間と起床時間をそろえることです。平日と休日で生活リズムが大きくズレると、体内リズムが乱れやすくなり、寝つきの悪さや朝のだるさにつながることがあります。CDCでも、毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きることを、より良い睡眠の基本として案内しています。
寝室は「少し涼しい」「暗い」「静か」を意識する
睡眠環境を整えることも非常に大切です。寝室が暑すぎたり、光や音が多かったりすると、眠りが浅くなりやすくなります。CDCは、寝室を静かでリラックスできる涼しい温度に保つことを勧めており、NHSも涼しく風通しの良い部屋のほうが眠りやすいとしています。裸や下着で寝るか、パジャマで寝るかを考えるときも、まずは室温や寝具が合っているかを見直すのが先です。
寝る前のスマホやPCを控える
就寝前にスマホやPCを長く見る習慣があると、頭が覚醒しやすくなり、寝つきに影響することがあります。CDCでは、電子機器は少なくとも就寝30分前にはオフにすることを勧めています。Sleep Foundationでも、就寝前30分から1時間はできるだけスクリーンタイムを減らすことが望ましいとされています。寝る直前まで動画やSNSを見るより、照明を少し落として、静かに過ごす時間をつくるほうが、体も眠る準備に入りやすくなります。
カフェインやお酒、夜遅い食事を控える
食べ物や飲み物も睡眠の質に関わります。CDCは、午後から夕方以降のカフェインを避けること、就寝前の大きな食事や飲酒を控えることを勧めています。NHSでも、寝る前のカフェイン、アルコール、ニコチンは眠りを妨げる刺激になりうるとされています。特に「寝酒で眠くなる」と感じる人もいますが、アルコールは途中で眠りを浅くすることがあるため、質の高い睡眠という意味では注意が必要です。
自分に合う寝間着と寝具を選ぶ
服装の話に戻ると、睡眠の質を上げるうえでは「裸が正解」「パジャマが正解」と決めつけるより、自分が快適に体温調節できるかどうかで選ぶのが現実的です。暑がりなら熱がこもらない服装、冷えやすいなら吸湿性や保温性のある寝間着が向いています。Sleep Foundationでも、睡眠衛生とは寝室環境と日々の習慣の両方を整えることだと説明しており、寝間着もその一部として考えるのが自然です。
眠る前にリラックスする習慣をつくる
睡眠の質を高めたいなら、眠る直前まで仕事やSNSで頭を動かし続けるのではなく、毎晩同じように気持ちを落ち着ける習慣をつくることも効果的です。Sleep Foundationでは、就寝前30〜60分ほどのルーティンをつくることが、体と脳に「そろそろ眠る時間だ」と知らせる助けになるとしています。軽いストレッチや読書、ぬるめの入浴など、自分が落ち着ける行動を取り入れるとよいでしょう。
睡眠の質を上げたいなら「寝方」より「習慣」を整える
結局のところ、睡眠の質を上げるために大切なのは、裸かパジャマかという一点ではありません。毎日なるべく同じ時間に寝起きし、寝室の温度や明るさを整え、寝る前のスマホやカフェインを控え、自分に合った寝間着を選ぶこと。こうした基本を積み重ねるほうが、睡眠の質の改善にはつながりやすいと言えます。服装はあくまで快眠を助ける一要素であり、全体の生活習慣の中で考えることが大切です。
リカバリーウェアは睡眠の質向上にも役立つ?
最近は、就寝時にリカバリーウェアを取り入れる人も増えています。リカバリーウェアとは、鉱物などを練り込んだ特殊素材によって遠赤外線を放射し、血行促進や疲労感の軽減を狙った衣類のことです。
日本では、こうした製品の一部が「家庭用遠赤外線血行促進用衣」という一般医療機器の区分で扱われており、厚生労働省でも遠赤外線の血行促進作用による疲労や筋肉のこりなどの症状改善を目的とした衣類として整理されています。
ただし、リカバリーウェアを着れば睡眠の質が必ず大きく改善する、とまでは現時点では言い切れません。実際、遠赤外線を放射するパジャマに関するランダム化比較試験では、通常のパジャマと比べて睡眠の質そのものが有意に優れていたわけではありませんでした。一方で、身体的疲労の軽減には改善傾向がみられたため、「ぐっすり眠れる魔法のウェア」というよりは、「疲労感をやわらげ、就寝時の快適性を高める可能性があるアイテム」と捉えるのが現実的です。
そのため、睡眠の質を上げたい人がリカバリーウェアを試すこと自体は選択肢のひとつですが、まず優先したいのは寝室の温度や湿度、寝る時間の安定、就寝前のスマホやカフェインを控えるといった基本的な睡眠習慣です。リカバリーウェアは、そうした土台を整えたうえで、体の冷えや疲労感が気になる人が補助的に取り入れるのがよいでしょう。
一般的な寝具と比べると、価格差はたしかにある
実際、価格だけを見ると、コアラマットレスやNELLのような寝具は、量販店の標準的なマットレスより高めです。
たとえば、IKEA公式ではシングルのフォームマットレスが22,990円、ポケットコイルマットレスが24,990円で販売されています。ニトリ公式でも、シングルマットレスは17,990〜22,990円台の商品が確認できます。
一方で、コアラマットレスのベーシックモデルはシングルで通常69,900円、NELLマットレスはシングル79,900円、TENTIALのBAKUNE Pajamas Dry上下セットは26,840円、スウェット上下セットは28,820円です。つまり、エントリー帯の寝具と比べると、マットレスは3倍前後、リカバリーウェアも一般的な部屋着より高価格帯に位置します。(リサーチ現在:2026/03/19)
それでも「高い」ではなく「毎日使う投資」と考えると見え方が変わる
ただし、寝具は一度買ったら毎日使うものです。Sleep Foundationでは、マットレスの寿命は一般に7〜10年程度が目安とされています。仮にコアラマットレスの通常価格69,900円やNELLマットレスの79,900円を7年使うとすると、1日あたりのコストはそれぞれ約27円、約31円ほどです。10年使えれば、さらに1日あたり20円前後まで下がります。もちろん初期費用は安くありませんが、毎晩の睡眠を支える土台として考えると、コーヒー1杯やコンビニの軽食より低い単価で、長期間使い続ける設備投資とも言えます。
費用対効果が高いのは、「長く使う」「毎日体感する」から
寝具投資の費用対効果が高い理由は、使う頻度が極端に高いからです。睡眠は毎日の行動であり、体に合わないマットレスや寝具を使い続けると、その違和感や疲労感も毎日積み上がります。逆に、寝返りしやすさ、体圧分散、通気性、肌ざわりといった要素が自分に合うだけで、入眠時の不快感や起床時の重だるさが軽減される可能性があります。特にNELLは寝返りのしやすさや高密度ポケットコイル、120日トライアル、10年保証を打ち出しており、コアラも120日トライアルやサイズ別展開を明示しています。高価格帯でも、試しやすさや保証が整っている製品は、失敗コストを下げやすい点も魅力です。
コアラ、NELL、TENTIALのようなブランドは「睡眠の土台」にお金をかけたい人向き
たとえば、コアラやNELLのようなマットレスは、「朝起きたときの体の重さが気になる」「今の寝具だと寝返りしづらい」「長く使える寝具を選びたい」という人と相性がよいでしょう。一方で、TENTIALのBAKUNEのようなリカバリーウェアは、マットレスほど大きな買い物ではないものの、就寝時の快適性や疲労感ケアを補助する選択肢として取り入れやすい価格帯です。どれが正解かは人それぞれですが、「睡眠は人生のかなりの時間を占めること」「毎日使うこと」「健康や日中のパフォーマンスに直結しやすいこと」を考えると、寝具への投資は単なる贅沢ではなく、生活の質を底上げする自己投資と捉えやすいはずです。
迷うなら、まずはマットレスから見直すのがおすすめ
睡眠環境を見直す順番としては、まずマットレス、その次に枕や寝具、必要に応じてリカバリーウェアという順で考えると失敗しにくいでしょう。寝具の中でも、マットレスは寝姿勢や寝返り、体圧分散に関わる“土台”だからです。特に今の寝具に不満があるなら、安さだけで選び続けるより、数年単位で使う前提で納得できるものを選んだほうが、結果として満足度は高くなりやすいでしょう。






























