【デートで差がつく知っておきたいモテるワインのマナー】
デートの場でワインをスマートに楽しむことは、洗練された印象を与える大きなポイントです。ワインの選び方や飲み方に少し気を配るだけで、相手に大人の余裕や気遣いを感じさせることができるでしょう。
本記事では、デートで「この人素敵だな」と思わせるために押さえておきたいワインのマナーを紹介します。ちょっとしたポイントを押さえることで、デートの雰囲気を格上げすることができます。
年収とワインの相関性
年収によってお酒を飲む頻度はどのように変わってくるのか、ワインバザールの調査によると年収が上がるにつれて増えていき、年収700万円台でピーク(74.1%)になるとの結果があります。一方でお酒を「毎日飲む」人の割合は、年収800万円台で44.4%と最も高くなったものの、年収900万円以上になるとお酒を飲むペースを抑えるようになるのか、「毎日飲む」人は3割強にとどまりました。
「ワイン」と「サワー/チューハイ」では「ワイン」は低年収層でも4割以上に飲まれており、年収900万円を越えてくると6割以上が飲んでいるとの結果になりました。「サワー/チューハイ」では概ね、年収が上がるにつれて飲む人が少なくなっていくことも分かり「低年収層にも高年収層にも好まれるお酒は「ワイン」であり、高年収層は「チューハイ」を好まない傾向」にあるそうです。
「ワイン」に関するマナー
ワインを飲むときに正しいマナーを守ることでより魅力的に映ります。ワインを飲む際のNG行動と、異性にモテるためのポイントを紹介します。
ワイングラスの持ち方
まず、グラスの持ち方に関してです。ワインのグラスはステム(脚)を持つのが基本です。ボウル部分を持つと、手の温度でワインが温まり、風味に影響を与えることがあります。ただ、立食パーティなど混みあったシチュエーションではボウル部分を直接持つとこぼれる心配が軽減されます。
乾杯の際に音を立ててワイングラスをあわせる
日本では、お酒を飲む席ではまずビールで乾杯することが多く、ジョッキやグラス、缶を盛大にぶつけて乾杯することが当たり前のように行われていますが、それと同じ強さでワイングラスをぶつけてしまうと、薄くて繊細なつくりのガラスは割れてしまうため、特に高級レストランのワイングラスは高級なものが多いため、音を立てて合わせることはせず、目の高さにグラスを持ち上げ、相手の目を見てスマートな乾杯ができるとモテます。
口を拭かずにワインを飲む
食事中に口を拭かずにワインを飲んでしまうと、料理の香りがワイングラスに移るため、必ず口を拭いてからグラスに口を付けるとスマートです。グラスに口紅がついてしまった場合は、自分の指でグラスの口紅を拭った後にナフキンで指を拭うのがマナーです。
注文時はスマートな対応「ペアリング」がおすすめ
ワインのペアリングとは、料理と相性の良いワインを選んで組み合わせることを指します。料理の味わいや食感、香りなどによってワインの組み合わせも異なり、前菜やパスタ、メインディッシュなど料理の物語に合わせてワインを提供されます。
ワインを注文する際に「ペアリングでお願いします。」と頼むことは、特にレストランであれば適切であり、むしろ非常に洗練された選択とされています。多くのレストランでは、料理に合ったワインを提案する「ワインペアリング」を提供しているところがあり、コース料理などに合わせて、最適なワインを少量ずつ提供してくれることが一般的です。
もしペアリングメニューがない場合でも、ソムリエやスタッフに料理に合うワインを相談すれば問題はありません。デートの場で「ペアリングをお願いしてもいいですか?」と自然に言うことで、ワインに対するセンスや、食事をより楽しもうとする姿勢をアピールでき、魅力的に映ります。
ワインと料理のペアリングの例としては、次のようなものがあります。
- 白身の魚(ヒラメ、タイ、スズキ、タラなど):白ワイン
- 赤身の魚(マグロ、カツオ、ブリなど):赤ワイン
- オレンジ色の魚(サケ、マスなど):ロゼワイン
ワインを飲む順番としては、一般的に赤ワインは白ワインよりも味わいが濃厚なものが多いので、白ワインを先に、赤ワインを後から飲むようにします
赤ワイン:フルボディ・ミディアムボディ・ライトボディって?
「ボディ」というのはワインの専門用語で、ワインの味わいや深さを表現する言葉です。もともと「男性的」「女性的」と人に例えて表現していたため、味わいや深さを人の体「ボディ」に例えて表現するようになりました。
ボディに具体的な定義はありませんが、目安としてアルコール度数やタンニンの量があります。
タンニンの濃さ・渋みなど「ライトボディ<ミディアムボディ<フルボディ」の順番で強く・大きくなると覚えておけば大丈夫です。
白ワイン:「辛口」か「甘口」の2択
白ワインのことを語るときは、「辛口!」「甘口!」という言葉を使うと憶えておきましょう。白ワインは酸味があり、爽やかでフルーティーな味わいが特徴です。軽やかでフレッシュな口当たりが多く、温度は冷やして8〜12度で提供されることが一般的です。
普通のワインとスパークリングワインの違い
「スパークリングワイン」とは炭酸を含んだ発泡性のワインのことです。炭酸が入っているぶん、口当たりは爽やかで、パーティーなどの場でよく飲まれます。
炭酸を含んだワインといえば、「シャンパン」を思い浮かべる人が多いと思いますが、あのシャンパンもスパークリングワインの仲間です。
しかし、ただの仲間ではなく、シャンパンとは、スパークリングワインの中でも一部のワインだけが名乗れる称号になります。シャンパンという称号を名乗るためには、高品質なブドウが栽培されているフランスのシャンパーニュ地方でつくられていることが最低条件で、なおかつ、様々な基準をクリアする必要があります。
品種や製造は基本的に覚えなくてもモテる。ただ、ワイン好き同士なら覚えて損はしない
ワインでモテるために、品種や製造法を覚えることは役立ちますが、重要なのは知識の深さよりも、自然に会話に取り入れ、ワインを一緒に楽しむ姿勢です。
1. 基本的な品種を覚える
ワインの品種をいくつか知っておくと、相手との会話がスムーズに進みます。たとえば、以下の人気のブドウ品種を覚えておくと便利です。
- 赤ワイン:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール、シラー
- 白ワイン:シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング、ピノ・グリ
これらの品種はワインリストでもよく見かけますし、それぞれに特徴的な風味があるので、軽い説明をできると印象が良いでしょう。たとえば、「ピノ・ノワールは軽めでフルーティーだから、飲みやすいよ」といった簡単なコメントが役立ちます。
2. 製造方法を少し知っておく
ワインの製造方法を深く学ぶ必要はありませんが、いくつかの基本的な知識を持っていると、会話の幅が広がります。たとえば、シャンパーニュやプロセッコの違い、赤ワインと白ワインの醸造方法の違い(皮を使うか使わないか)など、簡単な説明ができると「ワインに詳しい」と思われるかもしれません。
3. 相手との会話を重視
ワインの知識を披露することは大事ですが、デートでは相手との会話や雰囲気を楽しむことが最優先です。あまりにも詳しく話しすぎると、知識をひけらかしているように感じさせる可能性があるため、相手の興味に合わせて、軽い話題として取り入れましょう。たとえば、ワインリストを見て「このワインはフルーティーで飲みやすいよ」とシンプルにコメントする程度で十分です。
4. ワインを楽しむ姿勢を大切に
知識以上に大切なのは、ワインを楽しむ姿勢です。たとえ詳しくなくても、一緒にワインを楽しんでいる姿勢や、相手の好みに合わせて選ぶ柔軟さが、魅力的に映ります。相手の好みに興味を持ち、「どんなワインが好き?」と質問したり、相手に合わせてワインを選ぶと、良い印象を与えられるでしょう。
5. 軽いトリビアを覚える
ワインに関連する軽いトリビアや豆知識をいくつか覚えておくと、会話の中で自然に披露できて便利です。たとえば、シャンパーニュとスパークリングワインの違いや、赤ワインの温度による味わいの変化など、興味を引く話題として役立ちます。ただし、話が一方的にならないよう、相手の反応を見ながら話すことが大切です。
「テロワール」という単語は覚えておくとモテる
ワインにおける「テロワール」(Terroir)とは、ワインの味や香りに影響を与える土地や気候の特性を指す概念です。具体的には、ブドウが育つ土壌の質、気候、地形、降水量、日照量など、自然環境全体がワインに与える影響を意味します。
この「テロワール」が異なることで、同じブドウ品種であっても、育つ場所によって風味や香りに違いが生まれます。例えば、ある地域のブドウは、日照量が多く温暖な気候の影響で甘みが強く、別の地域では涼しい気候により酸味が強調されたワインが生まれることがあります。
ワイン愛好家や専門家にとって、「テロワール」はワインの個性や独自性を理解するための重要な要素であり、ワインの深い魅力を語る際に欠かせない概念です。
ワインに詳しくてもあえて「飲みやすい」「美味しい」と表現するのも1つ
「ワインで飲みやすい」という表現自体は一般的に使われることがありますが、ワインに詳しい人からするとNGだったり、ネガティヴだったりします。
ただ、デートでワインを表現する際、あまりにも詳しく話しすぎると、かえって逆効果になる場合があります。特に、相手がワインに詳しくない場合や、リラックスした会話を楽しみたいと思っているときには注意が必要です。
ワインに対する感想を「美味しい」だけで終わらせるのも少し物足りない印象を与えるかもしれませんが、無理に詳しい表現をする必要はありません。相手の反応や興味に合わせて、シンプルな感想を述べつつ、少しだけワインに関する知識を加えると、会話が自然に広がりやすくなるはずです。
ワインを飲んで「このワインはフルーティで、少し酸味があって爽やかだね」と軽く感想を述べたり、「このワインは赤身肉と相性がいいと言われているんだよ」と、料理とのペアリングを軽く紹介するなど、相手が共感できるポイントを押さえた表現が有効です。
デートでは、ワインの専門的な知識を披露することよりも、相手と一緒に楽しむ雰囲気を大切にすることが重要です。ワインの知識を共有する際は、あくまでリラックスしたトーンで相手に寄り添いながら会話を進めると、ワインの魅力と自分の魅力をバランス良く引き立てることができます。
中級者編〜貴腐ワイン・アイスワイン・フルーツワインの違い
貴腐ワインとアイスワインは、どちらも非常に甘口のデザートワインですが、作り方や条件に違いがあります。貴腐ワインやアイスワインは通常ブドウを原料に作られますが、フルーツワインは名前の通り、ブドウ以外の果物を使って作られるワインです。
1. 貴腐ワイン(Noble Rot Wine)
貴腐ワインは、「貴腐菌」(ボトリティス・シネレア)という特殊なカビがブドウに付着することで作られるワインです。この菌はブドウの水分を蒸発させ、果実の糖分を濃縮させる作用があります。その結果、甘くて濃厚なワインが生まれます。貴腐ワインは独特の甘さと酸味のバランスがあり、蜂蜜やトロピカルフルーツの風味が感じられることが多いです。
代表的な産地としては、フランスの「ソーテルヌ」やドイツの「トロッケンベーレンアウスレーゼ」が有名です。生産には特定の気候条件が必要で、自然の力に依存するため、非常に希少で高価なワインとなることが多いです。
2. アイスワイン(Eiswein)
アイスワインは、凍結したブドウから作られるワインです。ブドウが自然の寒さによって凍るまで収穫を待ち、凍った状態で収穫されたブドウを使って作ります。ブドウが凍ることで、果実の水分が結晶化し、搾汁する際に水分が取り除かれ、濃縮された糖分が残ります。これにより、非常に甘く、ピュアでフルーティーなワインが生まれます。
アイスワインの生産には、厳しい寒さが必要です。代表的な生産国はドイツやカナダで、特にカナダのアイスワインは世界的に有名です。アイスワインは甘さの中に鮮やかな酸味があり、トロピカルフルーツやリンゴ、柑橘系の香りを持つことが多いです。
3.フルーツワイン(Fruit wine)
フルーツワインは、ブドウ以外の果物を発酵させて作られるワインです。リンゴ、ベリー類(ラズベリー、ブルーベリーなど)、桃、梨など、さまざまな果物が使われます。フルーツによって異なる風味や甘さ、酸味を楽しめるのが特徴です。フルーツワインは通常、軽やかでフルーティーな味わいであり、アルコール度数も比較的低めなものが多いです。
どちらも非常に上質な甘口ワインで、デザートやチーズなどと一緒に楽しむのに適しています。
ワインを楽しむ場面では、知識や経験も大切ですが、何よりも相手をリラックスさせる気配りが重要です。今回紹介したマナーを実践することで、自然体でありながらも洗練された印象を与えることができます。スマートな振る舞いが、きっとあなたのデートを特別なものにしてくれるでしょう。次のワインデートでは、ぜひこれらのポイントを活用してみてください。