【経営共創基盤(IGPI)への転職】中途採用の面接対策・選考フロー・年収を徹底解説
経営共創基盤(IGPI)は、企業の事業再生や成長支援に「常駐協業(ハンズオン)型」で入り込むことを特徴とする、日本発のコンサルティング・投資グループです。一般的な戦略コンサルティングファームとは異なり、自社の資本をコミットして事業運営そのものに入り込む点が大きな特徴で、金融機関・事業会社出身者からの転職先としても注目されています。本記事では、中途採用の選考フロー、頻出質問、役職別・年代別の年収水準を整理し、転職難易度や求められる人物像についても解説します。
経営共創基盤(IGPI)とはどんな会社か
経営共創基盤は2007年4月に設立された、企業の経営改革・事業再生・新規事業育成を手がける日本発のプロフェッショナル集団です。単なる助言提供(アドバイザリー)だけでなく、クライアント企業に常駐して経営陣と協業しながら実行まで入り込む「ハンズオン型」支援を特徴としており、場合によっては自社の資本を投じて事業運営に直接関与することもあります。事業領域は、コンサルティング、インキュベーション(新規事業育成)、マジョリティ投資・事業運営の3つに大別されます。
2024年の持株会社体制移行とグループ構成
IGPIグループは2024年10月1日付で、グループ経営体制を持株会社制に移行しました。公式発表によると、従来の「株式会社経営共創基盤」は「株式会社IGPIグループ」に名称変更し、探索的投資とグループ経営に特化する純粋持株会社となりました。
一方、コンサルティング事業・マイノリティ投資事業は会社分割によって新たな事業会社に承継され、その事業会社が「株式会社経営共創基盤(Industrial Growth Platform, Inc.)」という名称を引き継いでいます。この移行の目的は、意思決定の迅速化・機動的な新規事業展開の強化にあるとされています。
グループには、日本共創プラットフォーム(JPiX)、先端技術共創機構(ATAC)、JBIC IG Partnersなど複数の関連会社が含まれ、グループ全体では数千名規模の人員を抱えるとされています(事業会社単体の専門人材は200名台規模)。
このような組織再編の経緯を理解しておくことは、志望動機や逆質問の精度を高める上で有効です。「なぜIGPIか」を語る際に、単なる戦略コンサルではなく「投資と経営実行の両輪を持つ組織」であることへの理解を示せると説得力が増します。
役職別・年代別の年収水準
IGPIの年収は公式には全面開示されていないため、本記事では転職支援業界で広く参照されているOpenWorkベースの集計データを基に整理しています。実際の年収は個人の経験・評価・グレードにより変動します。
役職別の年収目安
| 役職 | 年収目安 |
|---|---|
| アソシエイト | 約700万円 |
| シニアアソシエイト | 約1,000万円 |
| アソシエイトマネジャー | 約1,300万円 |
| マネジャー | 約1,800万円 |
年代別の年収目安
| 年齢 | 年収目安 |
|---|---|
| 25歳 | 約800万円 |
| 30歳 | 約1,100万円 |
| 35歳 | 約1,500万円 |
| 40歳 | 約1,800万円 |
口コミベースの集計では、回答者の平均年収は約1,100万円(平均年齢約30歳)、年収レンジは約520万〜2,250万円とされています。戦略系ファームと比較しても遜色ない水準にありますが、ハンズオン型の業務特性上、裁量と成果に応じた評価差が大きい点も特徴です。
中途採用の選考フロー
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ①応募 | 公式採用ページまたは転職エージェント経由。原則として職種ごとに応募する運用 |
| ②書類選考・適性検査 | 職務経歴書等での選考に加え、Web適性検査(論理的思考力・数的処理能力を測るもの)を実施 |
| ③複数回の個人面接 | 募集部門のコンサルタント・マネジメント層との面談が複数回実施される |
| ④内定・条件提示 | 業務内容・待遇の提示後、合意の上で内定となる |
スカウト経由の応募では選考フローが短縮される場合もあるとされていますが、詳細は開示されていません。選考倍率は公表されていませんが、人気の高い転職先であるため、一般的な中途採用の相対倍率より高くなる可能性がある点は念頭に置いておくとよいでしょう。
面接でよく聞かれる質問と対策
- 経営共創基盤を志望する理由、他のコンサルティングファームではなくIGPIを選ぶ理由
- 入社後にやりたいこと、今後のキャリアの考え方
- 転職を考えている理由(現職を辞めたい理由)
- これまでの業務で貢献できたこと、成果とその要因
- 仕事上の困難をどう乗り越えたか、リーダー経験の有無
- 自分の強み・弱みとその根拠となる経験
- 新卒時にこの業界・会社を選んだ理由(キャリアの一貫性の確認)
- 他社の選考状況、現在の年収と希望年収
- (未経験の場合)なぜこの業界・会社に転じたいのか
IGPIは「経営の実行まで入り込む」ことを重視する組織であるため、単なる分析力・論理的思考力だけでなく、「現場に入り込んで動く」「当事者意識を持って成果を出す」といった姿勢を具体的な経験と共に語れることが評価されやすい傾向にあります。金融機関・事業会社での新規事業開発、M&A、事業再生に関わった経験があれば、具体的な役割と成果を数字で示せるよう準備しておきましょう。
転職難易度と求められる人物像
IGPIの中途採用難易度は、戦略コンサルティングファームの中でも高水準とされています。金融機関・会計系事務所・税務系ファーム・アドバイザリー会社での新規事業開発やM&A経験を持つ人材が歓迎される傾向があります。また、プロジェクト単位でチームが組成されるフラットな組織文化であるため、部門の壁を超えて協働できる姿勢や、継続的に学習する意欲も重視されます。
他のコンサルティングファームとの違い
一般的な戦略コンサルティングファーム(マッキンゼー、BCG、ベイン、ローランド・ベルガー等)は、主にアドバイザリーまでを業務範囲とします。
一方、IGPIは助言だけでなく、常駐協業や自己資本の投入によって経営実行そのものに関与する点が大きく異なります。実行支援型の総合コンサルティングファーム(アクセンチュア、デロイトトーマツコンサルティング等)とも、投資機能を併せ持つ点で一線を画しています。
「戦略を描くだけでなく、自ら実行し結果にコミットしたい」という志向を持つ人にとって、IGPIは独自の選択肢となり得ます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 経営共創基盤(IGPI)とIGPIグループは同じ会社ですか?
A. 2024年10月の組織再編により、持株会社「株式会社IGPIグループ」とコンサルティング・投資事業を担う事業会社「株式会社経営共創基盤」に分かれています。求人に応募する際は、どちらの法人・どの事業部門の募集かを確認するとよいでしょう。
Q2. 未経験でもIGPIに転職できますか?
A. 金融機関・事業会社での新規事業開発やM&A経験など、関連する実務経験があれば検討対象となり得ますが、一般的なコンサル未経験者向けのポテンシャル採用枠は限定的とされています。
Q3. ハンズオン型支援とは具体的に何をするのですか?
A. クライアント企業に常駐し、経営陣と一体となって戦略の実行・業務改善・組織変革などを進める支援形態です。助言のみでなく、実行フェーズまで深く関与する点が特徴です。
Q4. 年収はどのように決まりますか?
A. 役職・グレードに加え、個人の経験・評価によって決定される運用が一般的とされています。公式な給与テーブルは開示されていません。
Q5. 選考にはどのくらいの期間がかかりますか?
A. 複数回の面接が実施されるため、書類選考から内定まで1〜2ヶ月程度を目安に見込んでおくとよいでしょう。
まとめ
経営共創基盤(IGPI)は、戦略立案から経営実行・投資まで一体で手がける独自性の高いコンサルティング・投資グループです。2024年の持株会社体制移行によってグループ構成が変化しており、応募時には事業会社・募集部門を正確に理解しておくことが重要です。ハンズオン型支援という特性上、分析力に加えて「現場で実行し成果にコミットする」姿勢が強く評価される点を踏まえ、具体的な経験に基づいた対策を進めることをおすすめします。選考対策や年収交渉に不安がある場合は、コンサル・ハイクラス転職に強みを持つ転職エージェントの活用も検討してみてください。
本記事は、TGPリクルートメント編集部が、コンサルティング・ハイクラス転職支援の実務経験および企業公式発表・業界専門メディアの公開情報調査を基に作成・監修しています。

