【転職者向け】CAB・GAB対策を徹底解説|違い・出題形式・時間配分・合格ラインまで

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TGPリクルートメント編集部
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TGPリクルートメント編集部は、転職エージェントとして10年以上の実務経験を持つメンバーや、人事責任者経験者などで構成される、転職・採用の実務家チームです。累計4,000名以上のキャリア支援を通じて得た知見をもとに、企業研究、転職市場、応募書類、面接対策に関する記事を編集・監修しています。 企業情報、年収、採用情報などの事実情報については、企業公式サイト、有価証券報告書、公式採用情報などの一次情報を確認しています。また、事実情報と編集部による解説・見解を区別し、読者が判断しやすい情報提供に努めています。企業情報・年収・採用情報などの事実情報は、企業公式サイト、有価証券報告書、公式採用情報などを確認し、事実情報と編集部の見解を区別して掲載しています。

この記事では、転職の選考でCABやGABの受検を案内された方に向けて、二つの検査の違い、形式ごとの制限時間、科目別の対策、性格検査の考え方、そして選考全体の中での位置づけまでを順に解説します。結論を先にお伝えすると、CABとGABはいずれも日本エス・エイチ・エル(SHL)社が提供する適性検査ですが、GABは総合職など幅広い職種向け、CABはSEやプログラマーといったコンピュータ職向けであり、問われる力も対策の方向性も大きく異なります。どちらも問題自体は特殊な形式で、スピードが強く求められるため、初見で受けるのと事前に形式へ慣れておくのとでは結果に大きな差が出ます。転職活動は在職中に進める方が多く、対策に割ける時間は限られますので、受検する形式を見極めて必要な科目に絞って準備することが近道です。


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CABとGABとは何か、その違い

GAB(Graduate Aptitude Battery)は、日本SHL社が開発・提供する総合適性検査で、もともとは新卒の総合職採用を想定して設計されています。言語、計数、英語、そして性格検査で構成され、複雑な情報を正確かつ素早く処理する力や、職務への適応性を測る目的で使われます。総合商社や専門商社、証券・投資銀行、総研などで採用例が多いといわれており、金融やコンサルティングのように正確性とスピードの両方が高い水準で求められる業界で使われやすい検査です。

一方のCAB(Computer Aptitude Battery)は、同じくSHL社が提供しながら、SEやプログラマーなどコンピュータ職の適性を測るために作られた検査です。暗算、法則性、命令表、暗号という四つの能力検査と、性格検査で構成されます。論理的思考力や集中力、正確性といった、システム開発の仕事で必要とされる素養を見る設計になっており、IT企業やシステム開発企業で使われることが多いのが特徴です。コンサルタントの論理的思考力を確認する目的で、IT系コンサルティングファームなどが用いるケースもあるとされています。

つまり、言語や数表の読み取りが中心のGABと、図形・記号・規則性の処理が中心のCABでは、同じSHL社の検査でも出題内容がほとんど重なりません。受検の案内が来たら、まずどちらの検査で、どの形式なのかを確認することが対策の出発点になります。

CABやGABで何がわかる?SPIとの違いは?

企業がCABやGABを課すのは、職務経歴や面接だけでは見えにくい「情報を処理する基礎力」と「行動の傾向」を、すべての応募者に同じ条件で測るためです。ここでは、二つの検査から何がわかるのかと、受検者の多いSPIとの違いを整理します。

GABでわかること

GABの言語理解では、数百文字の長文を読み、設問文が本文から見て「明らかに正しい」「明らかに間違い」「判断できない」のどれに当たるかを答えます。ここで測られているのは、本文に書かれていないことを推測や常識で補わず、示された根拠だけで判断できるかどうかです。計数理解では、表やグラフから必要な数値を素早く拾い、正確に計算する力が問われます。二つを合わせると、情報を読み、解釈し、判断するという一連の流れを、時間の制約のもとでどこまで正確にこなせるかがわかります。正確さとスピードの両方が高い水準で求められる金融やコンサルティングなどの業界で使われやすいのは、こうした性質によるものと考えられます。性格検査(OPQ)は仕事上のパーソナリティを測るもので、営業や企画といった複数の職務への適性の傾向をつかむ材料になります。

CABでわかること

CABは、システムエンジニアやプログラマーなどコンピュータ職に必要な素養を測るために作られた検査です。暗算では計算処理の速さと正確さ、法則性では図形の変化から規則を見抜く力、命令表では指示記号に従って手順を正確に実行する力、暗号では記号の働きを読み解く力がわかります。共通しているのは、未知の問題に対して仮説を立て、検証しながら答えにたどり着く思考の型と、短い時間で集中力を保つ力です。そのため、コンピュータ職の採用に加えて、論理的思考力を確認したいITコンサルティングなどでも使われることがあります。

検査ではわからないこと

どちらの検査も、専門知識や実務経験、顧客との折衝力、チームでの協働といった実務スキルそのものは測っていません。企業は検査結果を、一定の水準に達しているかの確認(足切り)や、面接で深掘りする点の手がかりとして使うことが多く、最終的な評価は職務経歴や面接で行われます。言い換えると、検査は面接に進むための入口であり、高得点だけで内定が決まるものではありません。

SPIとの違い

SPIはリクルート社が提供する適性検査で、言語・非言語の能力検査と性格検査で構成され、基礎学力と性格の傾向を幅広く測ります。新卒・中途を問わず多くの企業が導入しており、受検者の解答状況によって問題数や難易度が変わる点が大きな特徴です。これに対してGABは、問題数と難易度が受検者ごとに変わらず、出題範囲が広く、比較的難易度が高いとされています。CABは、暗号や命令表といったSPIには出ない科目を含み、一問一問は難しくなくても問題量が多く、スピードが勝負になります。

対策の面でも違いがあります。SPIでは基礎的な学力の幅広い範囲を押さえることが中心になるのに対し、GABでは長文の論理的読解や図表の読み取りを制限時間内にこなす形式への慣れが、CABでは法則性・命令表・暗号といった特殊な形式のパターンを覚えて処理速度を上げることが、それぞれ結果を左右します。SPIの対策をそのまま転用しにくいため、受検の案内が届いたら、どの検査なのかを必ず確認してください。

転職でCAB・GABが課される場面

CABやGABは新卒採用のイメージが強い検査ですが、中途採用でも適性検査自体は広く活用されています。中途採用では職務経歴や面接である程度の人物像が見えているため、適性検査は選考の後半、たとえば最終面接の前に実施されたり、面接で深掘りする材料として使われたりするケースが一般的だと説明されています。一方で、書類選考の直後に足切りとして課す企業もあり、運用は企業やポジションによって異なります。応募先がどの段階でどの検査を課すのかは、募集要項には書かれていないことも多いため、転職エージェント経由で事前に確認しておくと安心です。

GABの出題形式と制限時間

GABには、受検環境の違いによって三つの形式があります。自宅のパソコンで受検するWeb-GAB、全国のテストセンターで受検するC-GAB、企業が用意した会場でマークシートに解答する従来型のGABです。

Web-GABは、言語理解が52問で25分、計数理解が40問で35分、性格検査が68問で時間制限なしという構成で、電卓を使えます。C-GABは、言語理解が32問で15分、計数理解が29問で15分、英語が24問で10分という構成で、電卓は使えず、配布される計算用紙で計算します。性格検査は事前にWebで受検する形が案内されることが多く、本人確認のための写真撮影が行われます。従来型のGABは、言語が25分、計数が35分、性格検査が30分で、問題数は公表されていません。形式によって一問あたりに使える時間が大きく変わるため、案内メールで形式を確認し、その形式に合わせた時間感覚を作ることが重要です。

科目の中身を見ると、言語理解は数百文字の長文を読み、設問文が本文から「明らかに正しい」「明らかに間違い」「判断できない」のどれに当たるかを選ぶ論理的読解が中心です。計数理解は、表やグラフから必要な数値を素早く拾って計算する図表の読み取りが中心です。C-GABのみ含まれる英語も、英文の長文を論理的に読み取る形式です。

CABの出題形式と制限時間

CABは、ペーパー形式とWeb-CABで制限時間が異なります。ペーパー形式では、暗算が50問で10分、法則性が40問で15分、命令表が50問で20分、暗号が39問で20分で、能力検査の合計は65分、性格検査を含めると95分程度です。Web-CABでは、暗算が50問で9分、法則性が30問で12分、命令表が36問で15分、暗号が30問で16分と、時間がより短く設定されており、能力検査の合計は52分、性格検査を含めると72分程度になります。

科目の内容は、暗算が四則演算や割合を素早く求める問題、法則性が図形が箱の中で規則に従って変化するパターンを読み取る問題、命令表が指示記号に従って図形を変換していく問題、暗号が図形に対応する記号の働きを読み解く問題です。命令表では一問あたり20秒前後で処理することになり、制限時間が非常に厳しいことが特徴です。なお、問題数や時間は公開情報の出典によって表記に差があるため、実際の受検案内を最優先で確認してください。

制限時間を問題数で割り、一問あたりに使える時間を計算すると、科目ごとの忙しさの違いがよく見えます。

最も余裕があるのはWeb-GABの計数理解で約52秒、最も短いのはWeb-CABの暗算で約11秒です。そのほかの科目は24〜32秒前後に収まっており、一問に時間をかけすぎず、解けない問題は見切って次へ進む判断が欠かせないことがわかります。

玉手箱・TG-WEBとの違い

SPIとの違いは前の章で整理しました。ここでは、同じく転職で目にする機会のある玉手箱とTG-WEBとの違いを見ておきます。玉手箱は同じSHL社が開発した検査で、言語や計数を測り、自宅のパソコンで受検するWebテスティングが主流です。出題形式はC-GABと似ており、GABよりやや難易度が低いとされています。TG-WEBはヒューマネージ社が提供する検査で、従来型では図形や暗号など難解な問題が多いことで知られています。

GABの受検率に目を向けると、2026年春卒の内定者を対象とした日経HRの調査では、GABの受検率は4.3%と低い水準でした。これは導入企業が特定業界に集中しているためで、裏を返せば、受検することになった場合は対策の有無で差がつきやすい検査だということでもあります。

科目別の対策のポイント

GABの言語理解で最も多いミスは、判断できない場合でも推測してAかBを選んでしまうことです。この検査では、本文に書かれていない内容は「判断できない」として扱うのが原則ですので、自分の知識や常識で補わず、本文の記述だけを根拠に判定する習慣をつけることが重要です。文章が長く論理的なため、設問文のキーワードから先に本文の該当箇所を探すと時間を節約できます。

GABの計数理解では、表やグラフから必要な数値を素早く見つけ、概算で選択肢を絞り込む練習が効果的です。Web-GABでは電卓を使えるため操作に慣れておくこと、C-GABでは電卓が使えないため筆算や概算の力を事前に鍛えておくことが必要です。C-GABの英語は、英文を論理的に読み取る点で言語理解と同じ構造ですので、言語の練習で培った判定の型をそのまま応用できます。

CABでは、全問正解を目指すのではなく、制限時間内に取れる問題を確実に取る姿勢が大切です。合格ラインは企業によって異なりますが、おおむね5〜6割程度とされ、難易度が高いため最後まで解き終わらなくても通過する例も多いといわれています。暗算は小数点以下を丸めて概算し、選択肢と照らして近いものを選ぶ工夫が有効です。法則性は、数が変化する、色が変化する、点対称や線対称に動く、一定のパターンで動くといった解答パターンが限られているため、典型パターンを頭に入れておくと有利です。命令表と暗号は、変化の対応関係を書き出して整理しながら解く練習を重ねることで、処理速度が上がります。

対策の進め方としては、まず本番と同じ形式で一度全科目を解いて現在地を把握し、苦手な科目から問題集を繰り返し解くのが効率的です。専用の対策本やオンラインの模擬試験を活用し、制限時間を意識して解く練習を重ねてください。


CAB・GAB練習問題(簡易版)10問

CAB・GAB 練習問題(簡易版)10問

GABとCABの代表的な出題形式を、オリジナルの簡単な問題で体験できます。選択肢をタップすると、正解と解説が表示されます。

実際の検査は問題量が多く、制限時間もはるかに厳しい設計です。ここでは形式のイメージをつかむことを目的に、問題を易しくしています。各問題に、本番で一問あたりに使える時間の目安を添えています。

解答済み 0 / 10問 ・ 正解 0問

性格検査の考え方

GABの性格検査は、仕事上のパーソナリティを測定するOPQという検査で、4つの文章から自分に最も当てはまるものと最も当てはまらないものを選ぶ形式です。正解のない検査ですが、自分を良く見せようとして回答を操作しても、設問形式や分析の仕組みによって回答の歪みが検知され、回答に一貫性がないと判断されるリスクがあるとされています。深く考え込まず、直感で正直に答えることが基本です。

また、性格検査の結果は、面接でどの点を掘り下げるかを検討する材料としても使われます。そのため、面接で語る自己像や強みと、性格検査の結果が大きく食い違わないよう、自己分析を整理したうえで受検しておくことをおすすめします。

研究知見から見る適性検査の位置づけ

適性検査の重要度を考えるうえで、人事心理学の研究知見は参考になります。1998年にSchmidtとHunterが発表した有名なメタ分析では、認知能力検査は職務成績を予測する最も有力な手法の一つとされ、予測妥当性は0.51と報告されていました。しかし2022年にSackettらがJournal of Applied Psychologyに発表した再検証では、従来の分析が選抜によるデータの範囲制限を過大に補正していたことが指摘され、認知能力検査の予測妥当性は0.31程度へ下方修正されました。一方で、構造化面接は0.42と最も高い水準を示し、選抜手法の中心に据えるべき手法と位置づけられています。この結論に対しては方法論上の異論も出ており、議論は続いていますが、少なくとも認知能力検査だけで選考が決まるわけではないという点は、研究の面からも支持されています。

実務に置き換えると、CABやGABは一定の水準を下回ると面接に進めない足切りとして機能することが多い一方、最終的な合否は構造化された面接での評価に大きく左右される、と考えるのが現実的です。検査で落ちて面接の機会を失うのは最も避けたい事態ですので、検査対策は必要最小限でも確実に済ませたうえで、面接でのSTAR形式による実績の語り方の準備に時間を振り向ける、という配分がバランスの取れた進め方です。

よくある質問(FAQ)

Q. CABとGABの違いは何ですか? A. どちらも日本SHL社の適性検査ですが、GABは言語・計数・英語・性格を問う総合職向け、CABは暗算・法則性・命令表・暗号・性格を問うコンピュータ職向けの検査です。

Q. CABやGABでは何がわかりますか? A. GABでは長文の論理的な読解力、図表の読み取りと計算の速さ、性格検査による職務への適応性がわかります。CABでは情報処理の速さと正確さ、規則性を見抜く力、指示どおりに処理する力がわかります。どちらも実務スキルそのものではなく、基礎力と行動の傾向を測る検査です。

Q. SPIとの違いは何ですか? A. SPIは受検者の解答状況によって問題数や難易度が変わり、基礎学力と性格を幅広く測ります。GABは問題数と難易度が固定で難しめ、CABは暗号や命令表などSPIにない科目を含み、問題量が多くスピードが求められます。

Q. 転職でもGABやCABは受検しますか? A. 企業やポジションによります。中途採用でも適性検査は活用されており、選考の後半で実施する企業もあれば、書類選考後に足切りとして課す企業もあります。

Q. GABの制限時間はどのくらいですか? A. Web-GABは言語25分・計数35分、C-GABは言語15分・計数15分・英語10分、従来型のGABは言語25分・計数35分が目安です。形式によって異なるため、受検案内で確認してください。

Q. CABの合格ラインはどのくらいですか? A. 企業によって異なりますが、5〜6割程度が目安とされています。全問解き終わらなくても通過する例があるため、解ける問題を確実に取る姿勢が大切です。

Q. GABで時間が足りないときはどうすればいいですか? A. 解けない問題に固執せず、次へ進む判断が重要です。言語では「判断できない」を含めた判定の型を身につけ、計数では概算で選択肢を絞る練習をすると時間を短縮できます。

Q. 玉手箱とGABはどちらが難しいですか? A. 玉手箱もSHL社の検査ですが、一般にGABの方がやや難易度が高いとされています。出題形式はC-GABと玉手箱で似ているため、対策の一部は共通して活かせます。

Q. 対策はいつから始めればよいですか? A. 受検の案内を受けてから、形式を確認し、まず本番形式で一度解いて現在地を把握するのがおすすめです。在職中の方は、通勤時間などを使って科目ごとに少しずつ進めると負担が少なくなります。


まとめ

CABとGABは、同じSHL社の検査でありながら、測る力も出題形式も異なります。GABは言語の論理的読解と図表の読み取りで速さと正確さを問い、CABは暗算・法則性・命令表・暗号で情報処理の速さと規則性の把握を問います。どちらも形式への慣れが結果を左右するため、受検案内で形式と制限時間を確認し、本番と同じ条件で練習することが対策の基本です。

一方で、研究知見が示すように、適性検査は選考全体の一部にすぎず、最終的な評価では面接での実績の語り方が大きな意味を持ちます。検査対策で足切りを確実に避けつつ、職務経歴の整理と面接準備にも十分な時間を確保してください。応募先がどの検査をいつ課すのかが分からない場合や、準備の優先順位に迷う場合は、選考傾向に詳しい転職エージェントに相談することで、限られた時間を効率よく使えます。

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